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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2663903】 投稿者: しろくま  (ID:I0AXs76BsPs) 投稿日時:2012年 08月 27日 12:38

    「なやめる母」さま

     すっかりレスが遅れて申し訳ありません。知人に誘われてのんきに旅行に出かけてしまいました。おことわりなく出かけてしまって申し訳ありません。

     甲陽の「音展」。なつかしい言葉です。あそこは文化祭、というネーミングではないのですよね。他の文化祭とは雰囲気もまた違い、見学した子の中には、お子さんのようにすっかり気に入る子もいました。

     やや余談ながら… 文化祭などの見学というのは、学校選びのときにけっこう役立つんですよ。もちろん学校の中に入れる、生徒たちの雰囲気がわかる、というのもそうなんですが… 今回、ちょっと違う視点の話もしますね。

     文化祭のようすをみて、あんまりおもしろくないな、ちょっとどうかな、と「子ども」が思ったときは、その学校に子どもが適していないのではないかな、と、ちょっと思ってみてもよいですよ。
     いっけん、ただの文化祭にすぎないじゃないか、どうせ遊びみたいなもんだろ、と、なるんですが、そういう文化祭をつくっているのは中の子どもたちです。
     ですから、そのつくられた世界に「自分がなじめる」と思えば、そこはやっぱり適しているんですよ。
     おもしろいですよ、大人がみて、え… こんなの何がいいの… と思うことでも子どもの視線からは、「なかなかよい」というのがあるんです。
     迷ったときなどは文化祭が「子どもが気に入ったほう」を選ぶ、というのも、一つの方法です。

     すいません、少し話が横にそれてしまいました。

     お子さんのように、小6に入って成績が不振になる、というのは程度の差はあれ、半分以上の人が経験することです。
     「とつぜん型」もあれば「だんだん型」もあります。

     「だんだん型」、つまり、徐々に下がっていく、というお子さんのようなパターンは、「学習インフレ」状態になってしまっている場合がほとんどでした。

     つまり、やるべき課題、やらなければならないこと、が、たくさんあり、うまく手を抜けばよいのに、あれもしなくちゃこれもしないと、と、やっているうちに理解が表面的になり、「深く耕していない」学習に小6になってから陥っている可能性があります。
     教育って、農作業に似ていましてね、深く耕さないと地力が低下して作物の育ちが悪くなりますでしょう? それと同じでしてね。
     夏休みはもうすぐおわりですが、最後の仕上げ、の部分は

    ☆ 「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」

     で、いくのだ、というようにお考えください。「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」の夏休みだ、というのは、以前にもしろくまがよくお話ししてきたことです。

     ちょっとだいたんに、少々他のことはよいから、残りの夏休み、「これを」しっかりと仕上げよう、というテーマを設けてやってほしいところです。
     甲陽の場合は、夏休みに「理科」を念入りにしておく、というのは悪いテーマではありません。

     お母さんが怒りたくなるような勉強をしているときって、実は子どももこんなのはだめだな、と、うすうす、あるいは潜在的に思っていて、心の底で落ち込んでいる場合が多いのです。むやみに怒ってしまうと、心の傷に塩をぬりこめるみたいなもので、ここは丁寧に、ひざづめで、ちょっと改まっていろいろ話を聞いて、そうしてこちらの思うところを告げていく、というほうがよいところです。

     子どもは親の顔色をもちろんみています。お母さんも、明るい、よい顔色にしてやりましょう。
     感情的な顔色と理性的な顔色を子どもはちゃんと識別できます。成績のどこがわるい、どういう方法がよい、それができていないことの指摘、など、理性的な顔色と言動はちゃんと子どもは見極めてリアクションしてくれますよ。

     模試の見直しをちゃんとしていない、ということに対して、しっかり指導することは大切ですが、怒りや悲しみなどの感情は不要です。淡々としていないことのデメリットを解いたうえで、次、いつ、どういう形でそれをさせるか、するかを「話し合って」取り組んでいく、というようにしていきましょう。
     「いっしょに考えていく」という姿勢をまずはとってやってください。

     10月すぎるまで、合否の判定はみえません。夏休みの成果も九月の模試には出てきません。むしろ「あれだけやったのに」という結果になる場合のほうが九月は多いですよ。
     ひとつ先、ではなく、ふたつ先、に、結果を求める、という意識でいきましょう。

     「いまから、九月の模試は少々悪くてもいいから十月くらいに「何か」結果が出るようにやっていこうね。」

     というトークがよいと思います。物事には「布石」が大切です。「少々悪くてもよいから」とあらかじめ言うておくと、夏休みの勉強ですぐに結果を出さなくては、という焦りは消えますし、表面的な学習からも解放してやれます。
     「何か」とボカしておけば、どこかの教科のどこかの分野でも結果が出ていれば、それを大きく評価してやって「やったらできるやん」というように持っていけます。

     しろくまは、合格した学校がその子に適した学校である、という考え方をしています。そういう場でしっかり学べば、かならず子どもの力は伸びることになります。
     もちろん、志望校を変える、という判断は大切ですが、そうするためにもやはり「布石」は大切で、十月の模試で、十二月の模試で、というように、「あらかじめ」子どもにハードル、通過チェックポイントを用意しておいて、じょじょに軌道修正ができるように仕込んでおく、というのも肝要です。
     ただ、夏休みの状態だけで志望校変更、というのはやや早計です。

     ただ、順調だろうが不調だろうが「セカンドプラン」を用意して進めておくのは親の責任の範囲です。こういう場合はこうしよう、と、計画しておいて悪いことは何もありません。何もその部分は子どもに見せる必要がない「作業」ですからね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2665789】 投稿者: 迷える羊  (ID:IcA7EuvQBt2) 投稿日時:2012年 08月 28日 23:23

    しろくまさん
    春に一度ご相談させて頂いたものです。あたたかいアドバイスをいただき、その後教えていただいたことを淡々とこなしていくようにしました。
    すると何とか少しづつ成績が上がり、クラスも上がりました。本当に有難うございました。

    5月に上がり夏まで横ばいの状態でしたが、夏休みも終盤の今になって一番苦手としている算数がぐんと下がり、平常授業の復習テストすら出来なくなっています。

    本人いわく、夏休み中平常授業・夏期講習・日曜特訓とこなし頭の中がごちゃごちゃになっている…と申します。

    そこで、9月からはいよいよ冠のついた講座(土曜)と細分化された日曜特訓がはじまるのですが、これらは全部受講するべきでしょうか?
    まずは頭を整理して通常授業を回復させるべきでしょうか?

    塾の先生にご相談しても、もちろん全部受講すべきとの回答しかありませんので…どうかアドバイスをよろしくお願いします。

  3. 【2666162】 投稿者: 悩めるカエル  (ID:/VgLPMOYipY) 投稿日時:2012年 08月 29日 10:44

    しろくま様
    初めまして。 
    初めての子育て、初めての中学受験。そして、挫折寸前にいるなかで、一度
    ご相談させていただきたく、投稿いたします。


    悩みは小5の女子(長女)の今後についてです。
    娘は3年から京都にある中堅進学塾に通っております。
    私自身も京都南部出身で(現在も実家近くに居住)、京都特有のフクザツな
    公立高校の仕組みのなかで育ちました。


    娘は塾に通ううちに、公立以外の選択肢もあるのだという思いが芽生え、
    自然と中学受験をしたいと言うようになりました。(もちろん、親の意向も
    踏まえてとも思えます)


    一方、娘の小学校はハンドボールが盛んで毎年全国大会に出場するなど、
    かなり熱心に取り組んでおり、娘も本人の希望で3年からクラブに所属して
    おります。


    学年が上がるにつれ、ハンドボールと塾の両立が厳しくなってきていることと、
    本人の持つ、すぐだらける、サボる、手を抜くという性格も災いし、4年の
    2学期あたりから成績がどんどん落ち込むようになってきました。
    また、学校では学級崩壊となり授業どころではなくなっていたことも親としては
    気になるところでした。


    そして・・・5年に入り週4日の通塾と週4日のハンドボール・・・。
    塾の宿題も手を抜きだし、学校で居眠りをしたり課題を出さなかったりということ
    も増えて、どうにもならなくなってきました。


    娘はもともと嫌いな算数から逃げる、その場限りで解った気になる・・・。
    塾の担任の先生には以前から何かと相談に乗っていただいていたので、荒療治?
    として、2月からは算数のみの受講とし、いずれ4科目に戻すということで
    様子を見てきました。 
    しかしながら、成績が上向きになることはなく、クラスでも最下位(難関クラス
    ではありません)になり、焦り等から私へのやつあたり、暴言が増え…という
    状況のなかで、4科目に戻すどころか夏期講習さえ受けることができませんでした。
    (これは、塾での面談により決定したことです)


    果たして、このような状況で受験ができるのか、仮に受験しないとして、公立中学
    に入った時にがんばれるのか・・・。 親として、どうしていくべきか、もうわからなく
    なってしまいました。


    現状としては、9月からは算国に2科目に戻し、11月の統一テストで偏差値が
    45から50位(今、40まで落ちています)に上がらないと受験を諦める
    (塾を辞めるかどうか)という話になっています。


    ハンドも塾も辞めないと本人は言っています。 そして、今までは大学付属校の受験
    を目指していました。


    塾を変える(個別?)ことなどが必要、との意見も耳にします。
    けれど、結局は本人のやる気のようにも思えます。 情報不足、勉強不足の私なので
    どうしていいのやら。


    ハンドボールも学校の生活態度に問題ありと見なされ、干されてしまいました。


    なので、本人的には本当にどうしたらよいのかわからない状態にあり、家庭内でも
    荒れまくり(反抗期もあるのでしょうが)どんよりとした空気になってしまいます。


    やったらできるよという声かけができず、ついつい追い込む言葉しか出てこないダメ
    母の私に、今なすべきこと、今後どうしていくべきか、アドバイスをいただければ
    幸いです。


    娘はズボラです。 そして手を抜きます。
    けれど、いやだから比較的メンタルは強いよう(図太い)に思います。
    なので、担任からも好かれるタイプではないのが良くわかります。
    これも改善しなければ、今後生きていくにはしんどいだろうなと思う部分はあります。
    けれど、いつも元気でへこたれないことは唯一の長所とも思っています。
    その娘が、最近笑顔が(私自身が笑えていないから
    かもしれません)が消えつつあり、心配です。


    うまく状況が説明できず、またレベルの低い話で申し訳ありません。

  4. 【2666440】 投稿者: 計算  (ID:g7BylPq2YJs) 投稿日時:2012年 08月 29日 14:12

    しろくま様
    はじめて投稿します。小5女子です。

    とにかく計算が苦手です。

    H学園公開では50後半~60程度です。
    公開の難しい算数問題が完璧にできたりするくせに、最初の計算でぼこぼこ間違えたります。この計算が全部あっていれば、、と思うことがしばしばあります。
    母の目から見ても決して算数が苦手ではないと思います。こちらがびっくりするほどきれる解き方をすることもあります。
    ただ、ただ、計算を間違えます。

    毎日10問H学園の計算テキストを朝やっていますが、10問あっていることはまれです。

    ・ノートに途中経過を大きな字で書く。
    ・間違えをみなおす。間違えの理由(様々です、+を引くと間違える、簡単な掛け算、引き算足し算を間違えるなど)をみなおす。
    ・ゆっくりであってもよいので満点めざす。たくさん解かない。あうまで繰り返す。

    など一般的にいわれていることはいろいろやってみましたがまったく効果ありません。
    二回目には満点とれることが多いですがとりあえず一回目は10問中2,3間違えます。

    傾向としては、少数や分数のまざる長い計算になればなるほど間違えやすい(当たり前ですが)様には思います。

    先日はなんと公開の一番の計算を間違えてぶちっときてしまいました。

    小3まで公文はやっていましたが反復でつまらないといってやめました。塾で忙しいので今更公文もないだろうと思いますが、あのまま続けていたらちょっとは違っていたのかと思います。


    何か新しい改善アイディアがあればご教授ください。

  5. 【2666570】 投稿者: しろくま  (ID:fuDduDkgnxE) 投稿日時:2012年 08月 29日 16:12

    「読解」さま

     講師をしていた時代も、同様のご質問を受けたことがあります。
     子どもにとっては迷うところなんですよね。どういう読み方、問題文へのアプローチがよいのか…
     親もどうするのがよいのだろう、と、考えてしまいます。とくに模試などで解いていて時間がない、家に帰ってゆっくりやりなおしたらわかった、などと子どもが言うと、なんとかしてやりたい、と、思って当然です。

     ここは実はフレキシブルに考えなくてはならないところなんです。

     まず、小五の段階では、「まだ」受験を意識した時間のレイアウトや、配分などは考えられる必要はありません。
     とくに女子中の場合はそうです。たぶん説明会などで、各教科ごとの担当の先生がお話しなどされる場合は、「よく読めばわかってもらえます」「しっかり読んでくれているかどうかを問う問題です」というトークが女子中には目立ちます。

     四天王寺中に関しては、以前、甲陽や神女とともに入試問題分析をしたことがあります。「外の人」さまが、「しろくまさんのまとめブログ」というのをご親切にも作ってくださっていて、そこでみていただければよいかと思います。

     さて、四天王寺中は昔は、ちょっと時間内に読めるかな、という「量」がある出題がなされていましたが、ここ数年をみると、ずいぶんと「読み」に力点が置かれ、設問も「よく考えて解いてね」というものに変わっています。
     こういう出題の傾向変化、というのは、実は、集まってきている生徒のレベルの変化が反映している場合が多いんですよね。
     おそらく、ここ数年で、かなりレベルの高い生徒たちが集まってきている、というようなところなのですしょう。あれやこれやなんでもかんでも問うのだ、という問題からすっきりとした「国語」の問題に変化しています。
     また、国語が苦手でも、努力したら得点できる、というタイプの問題なので、少々苦手であっても、実際の本番では案外と得点できた、という感じのタイプの問題です。

    (物語文の場合)

     設問をさらっとみて、心情を問うもの、理由を問うものを確認して、本文に入る。

    (説明文の場合)

     設問をさらっとみて、とくに最後の内容を問うものを確認して、本文に入る。

     というのでよいと思います。

     H学園、というと浜学園、ということでよろしいでしょうか。

     たいてい、塾の模試、というのはスタイルがきめられています。それは、あとで分析するときにどこができていて、どんな問題で失点しているか発見できるようにするためです。ですので、お子さんの志望する学校の形式とはかけ離れている場合があるのがほとんどです。
     模試ではとれない、でも、志望校の問題はけっこうできる、という場合があるんですよね。
     月例の模試の場合は、採点がたいへんなこともあり記述はほとんど出せません。最初と最後の何字を抜き出せ、というような問いになりがちです。でも、そういう出題って最近の入試では特定の学校でしか出題されていなかったりします。
     国語が苦手なものが、形式由来か内容由来かをしっかりみておいてやらないと、模試は得点できるが本番で得点できない、という笑えない事態に陥る可能性もあります。

     しろくまは、内容重視でないとだめだ、と、思っています。

     読書が好きなお子さんでしたら「読む」ことはできると思うので、設問をさらっと確認、という取り組みで今のところ問題はないと思いますよ。

     「語彙」を増やす、ということは大切なことなのですが、あくまでも、女子の場合は、「自然な流れの中で」増やしていく、というのがよいような気がします。

     しろくまは、原則としては、「言葉のノート」作りはお勧めしています。講義でとりあげた文章、あるいは模試などで取り上げた文章で、わからない語句、語彙が出てきたらノートに抜き出して、意味を書き、そうして、それを使った短文作成などを二つくらいする…

     ただですね、辞書でしらべろ、自分でやれ、と、してしまうと、子どもはうんざりしてしまうので、意味なんか親がわかっていれば、こういう意味よ、と、さらっと言うて、それを使ってちょっと何か例文作ってごらん、と、口で言わせて、もう親が例文、これこれなになに、と、書いてやってもよいんですよね。
     ここは子どものキャラクターに合わせてうまくやってほしいところです。

     前にも申しましたが、子どもは「負担」がつらいんではないのです。けっこうがんばれるんですよ。
     「負担感」がつらいんです。そういう意味では、長文問題の復習を何度もする、というのは避けてやったほうがよいですね。

     模試の「復習」としては、一例としては

     帰宅後、「親音読・子黙読」で解く。指示語や文中型の書き取りはどんどん答えを教えながら進め、内容を問うものだけ、「模範解答は○○○○なんだけれど、あなた、どうしたかな?」と軽くきいてやって、あっていればOK、違えば「どうして模範解答はこうなるかわかるかな」というように、軽く「模範解答からの逆流法」で、さらっと流すようにする、ということでよいんです。
     わからない語句や表現なども、親音読の最中に、これ、意味わかる? と、問うてやって、すぐ、教えてやっても可です。

     おっしゃるように読解問題で、答えをおぼえるのは意味はありません。ですから、

     「模範解答からの逆流法」

     で、答えは×××なんよ、どうしてこうなるのか、どの部分を読んだら、どこに書いてあることからこうなるのか、考えながら読もうね、という方法で進めていけばよいのです。

     「一文章一設問+模範解答からの逆流法」

     という方法ですと、小四の模試くらいをひっぱり出してきて、どんどん読んで「復習」できますし、けっこう子どもは喜んでやってくれますよ。
     夏休みの残り少し、こういう家庭学習をしてやってもよいと思います。

     それから、二学期からですが、日々の学習、つまり定常の講義の復習テストの勉強も、「模範解答からの逆流法」で進めてもよいと思います。
     浜の復習テストのシステムは、理科や算数、(社会もそうでしょうが)にはかなり威力を発揮しますが、国語は、「答えをおぼえちゃう」という愚に陥りますよね。

     この答えはこうだが、どうしてそうなるのかがわかる部分をみつけるように読んでいこうか、という方法だと「思考」を伴いますし、どうしてそうなるのかをわかったうえでその答えを理解できますから、単なる答えの丸覚えにはなりません。

     国語の入試は、「すべての答えは本文にあり」です。書いてないことは問われない、のです。そうしてそれがそういう答えになるのは、必ず理由があるんです。

     読む、そしてどうして作成者はそれを答えにしたか、を考えることをふだんからしていけば、それで受験の国語の対策は半ばおしまいです。

     ていねいに、あせらず取り組んでまいりましょう。

     それからどうか「ご教授宜しくお願いします」など堅苦しくおっしゃらないでください。しろくまなんぞはもはや引退した昔の講師にすぎません。ご教授、などとえらそーなことができる者ではありません。気軽にお声かけくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  6. 【2666603】 投稿者: しろくま  (ID:n07lZsVsTBQ) 投稿日時:2012年 08月 29日 16:32

    「悩んでいます」さま

     中学受験というのは不思議なもので、兄弟姉妹がいて、ぜんぶ終了しました、という保護者ですら、まったくそれぞれが初めての受験のようなもので、せいぜい塾の制度や手続きに慣れて困らなかったわ、くらいで、まったく別の「受験」になるのがほとんどです。

     さて、まず、ご本人自身のメンタルな部分、学習の深さが足らなかったという技術的な部分もあるのですが、6~8月の模試に、いろいろな「ゆさぶり」の種が仕掛けられていて、それに見事にはまってしまった、という場合もあるように思います。

     まずは、「理由の解き明かし」を担当講師にお願いしてみましょう。

     本人・親・講師の3者の面談を申し込んでください。そうして6~8月の模試およびその結果を持参して、「面談付き質問受け」をしてもらうんですよ。

     ああ、ここはこうなんだよ、これはこうなんだ、だから、この単元のこの小テストを見直してごらん、と、いともたやすくまちがいの部分とその応急処置の方法を教えてもらえます。親子でどうしてだろう、なぜだろう、と、考えているところが、いろいろとわかってよいと思いますよ。

     それから、これはしろくまがよく言うところなのですが、「易問流し」の不足です。

     灘や甲陽をめざす子、というのは、とにかく難しい問題、灘・甲陽に特有の問題に取り組みすぎ、また、講師も「これができないと灘や甲陽は無理だっ」みたいな発破のかけ方もしちゃうんでよね。
     男の子は、それによくついていくのですが、それがかえってアダとなり、難しい課題を考えるのに時間をかけたり、量をこなすために、解き方や進め方に知らず知らずのうちに「雑さ」が出てきて、それが累積してしまってミスをもたらしている、ということが考えられます。
     理科も同様なのですが、学年一つ、場合によっては二つもどってかまいません、「え~ こんなん簡単やん」というようなものから、どんどん解いていって、解ける問題、できる問題を「解く」という時間帯を用意してほしい、ということです。

     どうでしょう、夏休みの残りの数日間、こういうことができる時間がとれるでしょうか。あんがいと大切なことです。
     できない問題よりも、できる問題のほうが多いのだ、ということをすっかり忘れている場合があるんですよね。それがメンタルな部分の苛立ちになって出てくる場合があります。
     これは最難関をめざす男子がよく陥るところなんです。

     筆記具を回して落としちゃう、というのも、おもしろいところですよ。

     あれって、まぁ、できるようになるまでいろいろがんばりますよね。で、できるようになると、それがふつうになるんですが、やがて雑になってしまって、前できていたことができなくなる…
     勉強も同じです。

     計算問題など、前より量を増やしたり、ちょっと過酷な時間制限をかけたりした勉強をしていませんか?
     灘や甲陽をめざすんだから、量も増やして時間制限も前より厳しくするぞ! というやり方をしてませんか?
     これ、逆なんです。量をむやみに増やさず、時間制限もあえて外して、じっくり考える、という方法を易問流しと並行して取り入れてほしいところです。

     灘にせよ、甲陽にせよ、スピードを強いる訓練は、ある程度まで、で、よいんです。
     正確に解ける、一定の速度の確立、のほうがはるかに大切ですからね。この点はよく注意してやってください、

     何か追加質問があればどうぞ。

  7. 【2666619】 投稿者: しろくま  (ID:RZLCoOtAk.w) 投稿日時:2012年 08月 29日 16:46

    「迷える羊」さま

     いやいや、しろくまのおかけでもなんでもありません。お礼など無用です。お子さんがしっかりとがんばったからこそ、です。ほめてあげてくださいね。
     ついつい、できるようになっちゃうとそれがあたりまえで、「次」を早急にもとめてしまうお母さんが多いのですが、いったんは大きくほめてやってしっかり評価してやる、ということを忘れないでくださいな。

     他の方にもレスしたのですが、それは確実に「学習のインフレ」になっています。

    ☆ 「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」の夏休み

     ということを忘れないでくださいな。

     算数が不振なときは定常の授業に立ち戻れ、が、鉄則です。あれもこれもと手を出さず、まずはふだんの学習の、小テスト、毎月一回の模試の正答率が高い問題の見直し、というところが「立ち戻る」べきポイントです。

     おっしゃるとーり、とくに算数は、理解できていないのに、どんどん上積みしていくのは危険なことですからね。ちょっと大胆に、もうこれとこれの復習はしなくてもよい、これとこれは小テストが悪くてもよい、でも! ここはしっかり取り組んで、かつ見直しもしようね、というのを設定しましょう。

     定常+志望校別対策

     ここを柱にすればそれでOK。また講座をとっても、復習や見直しなどは、この二つを重視する、あとは少々点数が悪くてもよし、くらいの「大きな気持ち」で見守ってやってください。
     算数は、10月までは、「わからないのに上積みしない」が鉄則です。場合によっては、これからスパイラルもかかるので、再度解いていく単元も出てきます。
     目の前のものをしっかりと取り組む、という方法でもいける場合もあるので、そこは講師に相談して、今後のカリキュラム上の展開を教えてもらってください。
     これはもう一度やりますから、そのときにまたやりましょう、というものもありますからね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2666676】 投稿者: しろくま  (ID:fuDduDkgnxE) 投稿日時:2012年 08月 29日 17:33

    「悩めるカエル」さま

     すべてのことに「初めて」があります。どんなベテランでも、どんな達人でも、すべて「初めて」からスタートです。
     まして子育て、なんかは、何人目でも「初めて」ですよ。上の子の経験が活かせることなど、せいぜい制度上の手続きだけで、「教育」はみんなが初心者です。

     京都でハンドボール、というと、ちょっと個人的な雑談をしてしまうことをおゆるしくださいな。
     実は、身内の者がかつて京都の高校で教師をしていたことがありましてね。けっこうえらいさんにまでなって、教頭や校長にまでなってしまいまして。ずいぶん昔ですが…
     たしか洛北だったか北嵯峨だったか… ハンドボールが全国レベルなんだよ、と、話していたような記憶があります。どちらか、ハンドボールが全国レベルなのではなかったでしょうか…

     で、洛北は、たしか最近、公立の六年一貫校かなんかになっておりませんでしたかね?
     これまた現状と実際を知らないで無責任な申し出ですが、そういう公立の一貫校の受験などもお考えにはなっておられますか?

     さてさて、よいじゃないですか。そういう「手がかかる子」のほうが、持っている力は大きいのですよ。サボる、手を抜く… そんなのフツーに子どものがすることで、あたりまえのことですよ。
     サボって手を抜いて成績が下がる… これもフツーのリアクションで困ることではありません。

     こういう子の場合は、苦手な教科に特化した学習、よりも、得意な、好きな教科に特化した学習のほうがよいですよね。
     前にも申しましたが

    ☆ 小四はバランスのよい学習習慣
    ☆ 小五はアンバランスでも得意な分野、好きな教科に特化した学習

     というのが原則です。嫌いな算数のみに特化する、というのは、ちょっとしろくまからみると、かなりかわいそうな方法です。

     算数はほどほどでよいから、好きな教科、得意な分野、いっぱいやろうよ

     という方向のほうがよいような気がします。また算数の中でも、比較的できる分野などをみつけてやって、それをたくさんやらせてやる、できないところは先送り、後回し、という「え、それでよいの…」という方法から「まずは」入る、というほうがよいと思います。きっとこのままだと全沈没で、本人もおもしろいところがなく、つらいままで終わってしまう…

     受験勉強ってそうなんだ、という悪い印象の閉じ方をさせてしまうのは、今後大きなマイナスになってしまいます。

     「担任からも好かれるタイプではない」
     「改善しなければ、今後生きていくにはしんどいなと思う」

     そういう考え方から離れましょうよ。

     担任なんぞに好かれる必要などありません。生きていくのにしんどいかどうかは、お母さんが心配なさっても、どーしよーもないことですよ。子どもの自己修正能力を信じてやりましょう。痛い目、つらい目に合うことを心配して回避させるより、小学校のうちは、本人のありのままで、何かとぶつかればよいんですよ。それで何かしでかしたら親が謝ればよいんです。

     子どもが笑えない勉強はまちがっています。

     つらいこともいやなこともありますが、勉強しながら、テストの結果をみても、どこかで楽しい、おもしろい、ということがある学習は、進歩している、力がついている学習です。
     ちょっと塾の先生のご方針とはぶつかっちゃいますが、算数はほどほどでよいから、好きな教科をたくさんさせてやる、という方針に転換しませんか? あとは算数でも、できる問題、解ける問題をたくさんやらせてできない問題は、親が、ああこれが苦手なんだな、と、蓄積しておいて、大胆に先送りしちゃう。

     今できなくてもいずれできるようになる算数の問題、けっこうあるんですよ。

     お母さんも、子どもに対して「かくあるべし」と考えすぎて、そうなっていないことが「ダメ」と考えられていませんか? だからお母さんも笑顔が消えているんです。

     子どもを笑わせるためにはまず親が笑う。

     受験なんか人の生き死にに何にも影響あたえません。たいていは笑ってすむ失敗やできの悪さのハズですからね。

     好きなことを干されるのはつらいですからね… 子どもの為すことは、すべてつながっていて遊びも勉強もすべて直結。遊びがうまくいっているときは勉強もうまくいきます。
     へんな話ですが、遊びやそのハンドボールのほうをうまく回転させてやることが、勉強の取り組みを改善することにもなりますよ。

     遊びや趣味を勉強と引き換えに制限したりしませんでしたか? そういうことも、子どものモチベーションを下げちゃいます。

     好きな部分、できる部分を突破口にする、というのが低迷から脱出するときのコツです。
     「暗い勉強、つらい勉強方法はや~めたっ もっと明るくやろうか」と言うてやってください。
     手抜きで、テキトーで、サボりながらでも、前に進んでいると、本人がふと、よし、これをめざしてがんばろう、ということになるものです。
     「ああ、こんなことならもっとがんばっといたらよかったな」と思わせましょうよ。そう思うってことは、そのときをがんばっている証拠ですから。後悔したってよいんです。それがエネルギーにもなります。

     お勉強の悩みにレベルが高いも低いもありません。すべては同じ「悩み」です。しろくまと色々言葉のキャッチボールをしていると、考えも整理されていきますよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

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