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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2623157】 投稿者: しろくま  (ID:ZrxkVuaRk8Y) 投稿日時:2012年 07月 19日 21:05

    「初心者」さま、そしてみなさま

     いろいろ、お優しい言葉をいただきありがとうございます。長くレスをしなかったものですから、すっかりみなさまにご心配をおかけしてしまいました。

     酒はあいかわらず医者から止められて飲めなくて残念ですが、食いしん坊のしろくまは、食もやせることなく、元気にしております。昨日、今日と、暑い日が続いていたので、扇風機の前で動物園のしろくまみたいになっていましたが…

     これから受験生たちは、夏休みに入って、がんばることだと思います。
     塾というのは、冷房がしっかりと効いていて、親が思う以上、体を冷やして帰宅することになるんです。
     本人らは、冷たいアイスや飲み物を求めるでしょうが、ご家庭でのお料理などは、温かいスープや食べ物にしてやったほうがよいですよ。
     辛いのが平気な男の子などは、スパイスの効いた食べ物などもよいと思います。

     ワカメとニンニクの入った温かいコンソメスープなんかは、塾で冷えてかえってくる子どもたちにとってはよい食事です。(しろくまはそこに賽の目に細かく切った豆腐を入れるのが好きなんですよ。)
     それに、ごま油でごはんを炒めながら、昆布茶の粉をふりかけ、かつおぶしをまぶして、ちょっと醤油をたらした、和風チャーハンを添えればよいお夜食になりますよ。
     (しろくまは昔の人間ですから、真ん中をへこませて、卵の黄身を落としていただきます。)

     塾の夏期講習が始まれば、お勉強のことでお子さんをかまうことはほとんどなくなります。
     おいしいごはんと、規則正しい生活ができるように、バックアップしてやってくださいな。

  2. 【2623607】 投稿者: ウイニングショット  (ID:1S5SdlMe4y.) 投稿日時:2012年 07月 20日 09:27

    しろくまさん

    早速のアドバイスありがとうございます。

    「夏休み前の成績で、志望校や合否をうんぬんする必要はまったくありません。」というしろくまさんのお言葉に、本当に救われる気持ちです。

    親が焦っても仕方がないことなのですが、ここまで成績が低迷しているとそろそろ中学受験そのものをどうするか考え直さなければいけない時期に
    きているのではないだろうか?とさえ、思っておりました。

    お言葉に甘えて、もう少し質問させてください。

    兵庫県の女子中の文章を使用する件ですが、「近中標」の兵庫県の女子中のものをセレクトして解いていく、という形式でよろしいのでしょうか?

    それとも特定の学校の問題を数年ずつ順に解いていくという方がよろしいでしょうか?

    あと、入試問題を解く際は「親音読、子黙読」の前提は守った方がよろしいでしょうか?

    実は、学校の音読の宿題をする際、塾のテキスト等を音読することで代用しているのですが、せっかく読んだのだから問題も解いておこう、という

    ことにしています。そうしますと「親黙読、子音読」という形になってしまいます。以前、しろくまさんは「子音読」は薦めていらっしゃらなかった

    ような記憶があるので、この方法でよいのか、ずっと気になっていました。

    上記の二点について、どうぞよろしくお願いいたします。

  3. 【2623728】 投稿者: まるこめまるこ  (ID:F5aKEnWAg4k) 投稿日時:2012年 07月 20日 10:55

    しろくま様、またしてもありがとうございました。
    こちらで頂いたアドバイスを元に、子供と夏休みにあれこれ楽しみながら取り組んでみたいと思います。

    しろくま様には、すぐに実行に移せる具体的で的確なアドバイスはもちろん、子供を長い目でみた場合の育児観・教育観の助言も頂き、つい狭い範囲ばかり目がいってしまう私自身の考え方の戒めにもまりました。

    本当に感謝しております。

  4. 【2624314】 投稿者: しろくま  (ID:4vwk92MR6rE) 投稿日時:2012年 07月 20日 19:50

    「ウイニングショット」さま

     兵庫県の女子中、と、申しましたが、しろくまは、国語が苦手な子のための学習の流れとして利用する場合

     関学中 → 親和中

     という流れで問題演習することをよく勧めます。関学の問題は、「文中のことばを用いて」という出題なんです。
     答えはすべて文中にある… それを意識してまずは読むクセをつけるわけですよね。

     で、親和中のものは、基本的に解答欄にマス目がなく、字数の制限もなくて、説明しなさい、というものにしてくれています。

     まずは、字数などにとらわれず、思うところを書いていく、という訓練ができますよね。

     で、その後は、おっしゃるように「近・中・標」の中にある女子中のものをチョイスしていく、というような感じでOKです。
     「近・中」の小5用のものなども、実際の入試問題を選抜してくれているので苦手な子のための学習素材としてはたいへん有効です。

     しろくまは、音読学習のメリットをけっして否定しません。むしろよいことだとも思っています。
     ただ、受験、ということの訓練に関しては、デメリットも出てくる、という立場にあります。
     というのも、実際の入試の現場で「音読」ができないからです。あくまでも「黙読」ですよね。

     でも、自分ひとりの黙読だと、どうしても、適正な速度を理解できず、読み飛ばしや流し読み、視点が前にいったり後ろにいったり、と、集中した深い読みができない子がいるんです。
     親が読むことによって、ああ、こういう速度で読むんだな、という、いわゆる自転車に乗れるようになるために、補助輪をまずは付けて自転車に乗せる、という方法です。

     言葉は、耳から聞いて語彙を増やせたり、語感を理解できたりするものです。

     あたりまえですが、赤ん坊は、言葉をまずは耳から取り入れていきます。文字からではありません。

     お母さんがおしゃべりで、子どもが無口な子は、あんがいと国語ができます。

     赤ん坊のときに、きっと、子どもにいろいろ話しかけていたんだと思いますよ。言ってもわからないだろう、と、思って話しかけないのはダメなんですよね。
     なんか最近の本かなんかで、「赤ん坊のときに赤ちゃん言葉で話しかけてはいけない」という方法が勧められていましたが、そんなの昔のお母さんは知っていましたよ。産婆さんなんか、若いお母さんにその注意はよくしていました。

     ふつーに話しかけたらよいんやで。もちもち~ ママでちゅよぉ~ とか言うてたら、頭の悪い子に育つでっ

     と、よく言うてましたよ。(汚い言葉で申し訳ありません。昔の話ですからおゆるしくださな。)

     漢語表現は避けて、ふつうのことばで、お母さんは独り言のよう赤ん坊に話しかけておけばよいわけです。
     耳で音をとらえ、「言葉」を脳にしみこませていきます。

     よく聴く子は、よく読める子、に育ちます。

     いまさら十年前にはもどれませんが、それでも、短い期間で逆行して、親音読・子黙読で、続けていく、というのは、「読む」能力を高めていくことになります。

     平易な文は「単独子黙読」、難解な文は「親音読・子黙読」、という二本立て、というのでももちろんOKです。
     韻文や古文を暗唱する、というときには音読はたいへん有効な方法にはなります…

     それから物語文などは、お母さんの朗読能力が重要なポイントになります。
     前にも申しましたが、物語文は実は韻文なんです。登場人物の心情の変化にあわせて、筆者は書き方を変えています。
     子どもの黙読だけにまかせてしまうと、その読み取り、心情の変化の場面をいつまでたっても気が付きません。こういうところでは、こういう表現になるのか、ということを読書を通じて身につけさせていく、ということが大切になります。

     ただ、実際の読書よりも、しろくまは入試問題読書のほうが、国語の読み取りの力は、はるかに高くなると確信しています。

     学校の先生の中には、塾に否定的な方もおられて、入試問題ばっかり解いていたら国語力がつかないっ と、おっしゃられますが、むしろ、ある場面を抜き出している、あるたいせつな部分を抜粋している、というところから、「短く気軽に」書を読むことができていきます。

     物語はともかく、ふつーの小学生の子が、学校の教科書以外で、説明文を読むことがあると思いますか? 受験のお勉強するからこそ、いろいろな説明文に接することができるわけです。
     受験しなければ、一生、外山滋比古さんの文章に出会うことがない子だっているんですから…

     ほんとにいろいろな「読書」ができるんですよ、受験勉強は…

     高校生になったら、センター試験の文章、読ませてみてください。おもしろいですよ。
     むしろ、お母さんもお父さんも、お子さんといっしょに、入試問題読書してください。ほ~ なるほど、これはおもしろいな、という文章に出会います。そしたら、その「おもしろさ」説明してやってくださいよ。「これ、どういう意味かわかるか? こういうこと言うてんねんで」と、解説してやるだけで、十分受験の読解力につながるわけですよ。
     むずかしい表現や単語が出てきたら、どう使うかわかるか? こんなときにこう使うこともあるんやで、と、例文の一つも出してやってくださいな。
     わかっているのに、わざとボケて、いっしょに辞書調べてみようか、へ~ こういう意味か、と、やってやればよいんですよ。

     ぜったいに忘れない学習になりますよ。

     うちの子は、国語が苦手だなぁ と、思ったら、そのときから、同じ机にならんでよりそっていっしょに取り組んでやってくださいな。
     かんたんですし、おもしろいですよ。

     できないできない、なんでアカンねんっ こんなの書いてあるとーりやんけっ
     こーんなかんたんなこともなんでわからんねんっ

     な~んて言うのは絶対に禁止です。

     この子はどーも国語が苦手だな、と、思ったら、そのときから「かまへんかまへん、いっしょにやっていこう。点数とることにこだわるな、まずは、いっしょに読んでいこうか」という感じの二人三脚で参りましょう。同じ目線、同じ高さで肩をくんでやって、はい、右、はい左… と、足を出していく感覚で国語の読解をしていきましょうよ。

     必ず前提として、「受験の国語は、もともと小学生には無理なことをさせているのだ」という考え方に立ってやってくださいね。

     ちょっと余計な話になっちゃいましたね、すいません。

     何か追加質問があればどうぞ。

  5. 【2625222】 投稿者: ウイニングショット  (ID:1S5SdlMe4y.) 投稿日時:2012年 07月 21日 18:11

    しろくまさん

    ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
    入試問題読書の奥の深さに驚きました。

    問題演習は、関学中 → 親和中 → 「近・中・標」と清風中の親音読・子黙読で、どこまでできるかわかりませんが、やってみたいと思います。

    学校の宿題で教科書の同じところばかり音読するのは時間がもったいない、かといって親が音読して宿題をやったことにするのも何だかおかしいような気がして、
    塾のテキスト等を子供に音読させていました。

    確かに、我が子の場合も、単独黙読だと読むスピードが異常に速く、読み飛ばしや流し読みをしているようです。
    今後は、平易な文は「単独子黙読」、難解な文は「親音読・子黙読」、という二本立てでいこうと思います。

    我が子が幼稚園児の頃は、ほぼ毎日絵本を読んでやっていたのですが、小学校に入学した頃から下の子に手がかかる時期でもあったため、ほとんど本を読んでやらなく
    なってしまいました。本人も絵本レベルだと自分でよく読んで(見て?)いましたので、そのまま本人任せにしていたのが悪かったのかもしれません。
    入試問題読書を始めるまでは、『シートン動物記』は好きでよく読んでいたものの、それ以外は歴史漫画や科学雑誌といった本ばかりで、語彙が非常に少ないまま現在
    に至っています。

    しろくまさんのおっしゃるとおり、受験勉強をしなければ、これだけの説明文や物語文に出会うこともなかったと思う次第です。

    また、日常会話も知らず知らずの間に、下の子のレベルに合わせているのかもしれません。今後は注意します。


    それにしても、しろくまさんは我が家の親子バトルをよくご存じで・・・・。先日も、私がほぼ解答を言い、その言葉を言い換えた文を文中から探す作業で、
    あまりに簡単なところが探し出せず、険悪なムードになったばかりです。

    私自身どこまで上手く音読できるかわかりませんが、「自転車に一人で乗れるようになるため、まずは補助輪を付けて自転車に乗せるのだ」ということを肝に銘じて、
    入試問題読書を楽しんでいこうと思います。

    しろくまさんのおかげで、夏休み中の国語の勉強の方向性も固まりました。来週からはいよいよ夏期講習も始まります。

    母は、しろくまさんおすすめの「ワカメとニンニクの入った温かいコンソメスープ」や「和風チャーハン」を是非レパートリーに加えて、体調管理に努めたいと思います。

    本当にありがとうございました。

    また、夏休み明けに進捗状況のご報告とご相談をさせて頂くことになると思いますが、その節はよろしくお願いいたします。

    暑さ厳しき折、しろくまさんもくれぐれも御自愛くださいませ。

  6. 【2626138】 投稿者: 迷走中  (ID:lur5mbyDxTw) 投稿日時:2012年 07月 22日 16:06

    しろくま様

    こんにちは。
    お忙しい中大変申し訳ございません。
    とてもお恥ずかしい事なのですがしろくま様ならどうされるか是非伺いたく
    ひとつ相談させて下さい。

    小5の娘のことで悩んでおります。
    小4の秋から2科目で通塾を始めまして5年から4科目、この9月に通塾1年を迎えます。
    活発ですがまじめな娘です。しかしずばり成績が入塾以来あまり変わりません。
    目標とする学校はあり、本人の強い希望で始めた受験ですが
    理解にも暗記にも時間のかかる方で・・・一番下のクラスでもがき続けております。
    ひととおりの復習や課題はきちんとこなしていますが
    全然結果と繋がらず最近では可哀想に思えて仕方ありません。
    2回復習してだめなら3回、3回でだめなら4回!とまで増やしても
    結果はあまり変わらず・・・さすがにこれ以上はタイムアップ。
    とにかく効率よく家庭で勉強させたいと試行錯誤取り組んではおりますが
    未だいい勉強方法を見つけていません。

    塾にも相談しましたがアドバイス頂くのは予習復習をしっかりといういつもと変わらない事で・・・
    でも勉強スタイルがこのままでいいわけはないし不安でなりません。
    ちなみに国語算数は40台の偏差、理科社会においては30台の偏差値です。
    この夏休みを大事にとにかく基礎重視で取り組みたいと思ってはいますが
    娘の行きたい偏差55の学校には到底手が届かないのでは・・・という思いがよぎってしまいます。

    本気が足りないような、とにかく気持ちの問題なのでは・・・と思い確認することもしばしば。
    しかし難しい年ごろなのか手ごたえが出ない苛立ちからなのか勉強する気になれなくて時にキレることもまたしばしば。
    そんな時は「そんなに大変なら受験やめてもいいのよ?」とさえ言ってしまいます。
    実際無理して受験することはないと思っているところもあったり・・・いえ私が逃げたいのかもしれませんが。
    でも本人は決まって「受験させて」と言います。

    わりと漢字は満点を取るのでその部分を誉めて誉めて
    やればできると励ましますが理科社会はやってもなかなか結果が出ず私もどう声掛けしてよいやらです。

    中学受験は親の受験と申します。
    子供の偏差値は親の偏差値だという事も聞いたことがあります。

    本人がやる気がある以上応援したいと思っていますが
    ずばり娘を上手くサポートできていない自分にいら立っています。
    また行きたい学校に合格できなかった時はどうしたらいいのかとか・・・
    娘の未来は私の手にかかっているというのに早くも諦めムードの自分がいます。
    しろくま様・・・私はどうあるべきでしょうか。
    勿論応援していく姿勢を示さなくてはいけないというのはわかっているのですが
    理想と現実の狭間で現実に押しつぶされそうです。

    頑張れば成績が上がるということを早く実感させてあげたいのですが。。。
    一体どうしたらいいのでしょう。
    ちなみに今している家庭学習は以下の通りです。
    夏休みは苦手分野を克服と言われますが全部が弱いのでどうしていいやら・・・
    一番苦労しているのは理科社会です。

    国語・・・親音読子黙読
         毎朝漢字
         授業の復習と課題

    算数・・・毎朝計算
         授業の復習と課題
         過去のテスト直し

    理科・社会・・・家庭用ノートに授業の内容を自分でまとめ直させ私にプチ授業

            教科書をコピー。覚えるべき個所を黒塗りして暗記(週3回くらい取り組ませます)
            問題演習


    以上色々思うがままに書きなぐってしまいましたが・・・何か道しるべをいただけたらという思いで投稿しました。
    どうぞ宜しくお願い致します。

  7. 【2629780】 投稿者: うさぎ  (ID:XfPCpECafM2) 投稿日時:2012年 07月 25日 16:50

    しろくまさん、初めまして。
    小4の娘は、京都女子のⅡSクラスを希望しております。

    近所に大手の塾がなく、個別の塾しかありません。
    塾の先生は、面倒みますとのことですが、不安でして。

    こちらの志望校の場合、電車に乗って大手の塾に通ったほうがいいでしょうか?

  8. 【2633409】 投稿者: しろくま  (ID:Z6eGIp7I.Lc) 投稿日時:2012年 07月 29日 07:44

    「迷走中」さま

     レスが遅れて申し訳ありませんでした。

     いやいや、恥ずかしいことでもなんでもありません。中学受験は兄弟姉妹がいて、二度目、三度目、という人でも、経験してみればわかりますが、まったく同じようにはいかず、ほんとにいろいろな悩みが出てくるものです。

     中学受験は、親の受験である、ということは否定しません。しかし、それは、子どものための受験であり、子どものためを思えるのは親しかいない、という前提においての話です。親のための受験ではない、ということがご理解なさっていればそれで何も問題はありません。
     子どもの偏差値は、親の偏差値… う~ん… なんか名言っぽく聞こえはしますが、これに関してはしろくまは否定的です。
     きっと、親の役割が大切だ、子どもが勉強できないのは親のせいだ、子どもに責任はない、という説明の方法なのだとは思います。

     でも、だからといって、悩むことと考えることは同じではありません。
     子どものためにも、この子が成績が不振なのは親のせいだ、と、考えることお避けくださいな。
     親のせいだ、と、引き受けることもまた親の愛ですが、その意識は同時に、客観的に子どもの学習面における欠点や弱点を見落としてしまう原因にもなりかねません。

     受験はけっして受験「道」という修行や苦行ではないのです。一定の数字を獲得させて、子どもに適した学校をみつけて、そこでしっかり学ばせて子どもの持っている才能などを磨いてやって、生業とできるように、そうして結果としてそれが世のため人のためにもなっている、という仕事につける、ということの線路をあらかじめ引いておいてやる、というきわめてドライなライフプランの一つだと割り切ってくださいな。

     お子さんの場合、まずは焦らず、発達段階が一つ他の子よりもズレているのだ、と、考えてやって、まずは周囲との比較から解き放ってやりましょう。

     受験における発達段階に即した学習指針というのは、

    (小四)学習習慣の定着+バランスのよい学習
    (小五)学習に粗密をつける 得意教科を伸ばす、好きな教科をつくる

     ということです。ただ、これは原則であって、子どものキャラクターによって変えてやる必要があります。

     そこで、お子さんの場合は、「小四原則」にたちかえってやる、ということが第一です。

     夏休みは、まずは生活の軸をしっかりそろえてやってください。
     起床、就寝の時間は毎日同じにキチっとそろえる…
     食事の時間、入浴の時間も同様です。
     一日一週間の計画表は、起床・食事・入浴・就寝の「帯」がものさしで真横にズバッとひかれているものでないとだめ、ということです。

     その枠組みの中で、まず勉強する、ということをさせてやってください。

     時間がかかる子、というのは、いろいろなタイプがあるのですが…

     お子さんは、ひょっとしたら、自分のスタイル、気に入った方法、一度理解した方法など変えたくないタイプの子かもしれませんね。
     幼いときに、いつまでも、お気に入りのぬいぐるみを手離さない、気に入った文房具はいつまでも愛用する、段取りや手順などが変わっていたり違う環境になっちゃうと、もういや、みたいなことになっていませんでしたか?
     べつに頭が悪いのではなく、一つの解き方を「愛用」してしまい、時間を短縮する方法や、新しい方法など知っていても取り入れて使わない、ということになっている可能性があります。
     新しいことや方法を習っても、けっきょく前の方法で解いてしまう… え、なんでこっちでしないの? というと、え… その方法がわからないとかではないねんけど、こうしないとなんかしっくりこない… で、そういう割にはその方法で得点できていない…

     そういう子、小5くらいの女の子ではよくいました。
     まずは、塾で習っていること、とくに授業ノートをどのようにとっているのか、そうしてそれを家でしっかり復習しているか、つまり「習ったその方法で」しっかりと勉強しているか、ということの確認は必要です。

     絵や図を使って考える、という方法は、かならず算数では習ってきます。
     ある段階になると、いちいちそうしなくても、ぱぱぱっと略図で、すばやく考えられるのですが、ひょっとすると、ていねいに、それらの手順を再現しながらやっているのかもしれません。

     誰かが横についていて、家庭教師的に、ああ、これはこうだよ、と、その都度修正できる人がいたほうがよいタイプかもしれません。短期的に家庭教師か個別指導で、一つのテーマを教えてもらう、という方法もそういう子には向いている場合もあります。

     ただ、偏差値が30台や40台の場合は、自力で5ポイントはあげられます。

     国語は、しばしば申し上げるように、まず、一人ではさせないようにしましょうか。
     お母さんに時間があるかどうかの問題はありますが、まず、「親音読・子黙読」そして、すべての問題は解かずに、内容に関する問いだけにしぼりましょう。
     答えを考えさせる、ということに時間をとらず、模範解答をみせて、どうしてそうなるか考えてみようね、と、読み進めていく、という方法でいきましょう。

     算数は、まずは目の前のことをする、というのも続けるとして、学年一つ前のものにもどりましょう。
     模試など小四のときのものを引っ張り出します。
     で、たいていは、全体の四分の一前半は計算問題ですよね。それを小4のときのものをすべてもってきてコピーしてノートに張る。
     次に大問の二つめ。つまり、一行問題的なもの。それもまた同様にコピーしてノートに張る… これはもうお母さんがやってしまってください。
     そうして、それを解かせて、横からみていて、どういう解き方、手順をしているか、ちょっと見ながらやってみてください。
     計算問題は、時間制限をして、それも最初は、「どれだけ時間がかかるか計ってみるね」という方法で参りましょう。急かして解かせるのではなく、自分はどれだけの時間で計算できるか、ということの認識からスタートです。

     理科と社会は、「小五原則」を適用しましょうか。

     そろそろ、分野の好き嫌い、得意不得意があると思います。理科などはだいたんに、できない分野は来年の春休みくらいに先のばしてしまって、好きな分野に時間をとらせてやって得意分野にしていく、という学習にしましょう。
     社会は、お通いの塾では小5は地理分野でしょうか?

     地理も地方別と産業別に分かれているとは思うのですが、産業別から理解できるようにしてやるのがよいのです。
     山地や河川など、たしかに知っていることは大切ですが、実際入試で、この山はなんですか、この川はなんですか、などの問題はほとんどありません。
     そういう細かい暗記に時間をかけて疲労しちゃっている可能性があります。ここも大胆にそんなのはもういいから、農業、水産業、工業、貿易、運輸の五分野の理解に時間をかけて、この夏は農業と水産業、農業をしっかり仕上げよう、みたいにして、

    ☆ 少量少単元の確実な完成

     というテーマでいきます。

     かならずできる分量を設定してやり、「できた」という感覚を持たせてやれる夏休み、に、してやってくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

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