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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2280068】 投稿者: しろくま  (ID:yY/hloByyLM) 投稿日時:2011年 09月 29日 22:44

    「トマトジュース」さま

     なるほど! これはまずはよき情報をいただきました。

     難問だろうが奇問だろうが入試は入試。悪問だろうが良問だろうが入試は入試。しろくまはこういう主義でしたからね。がぜん張り切ってしまいます。

     以前、東京に行ったときに、関東の入試問題をごっそり購入したんですが、神奈川県の学校のものはちょっと後まわしにして(男子の学校はみていたのですが)東京都のものから先に目を通してしまっていました。

     フェリス女学院の国語… あなどれませんね~ これは小学生にとってはなかなか高いレベルです。ちょっとした高校入試問題…
     ここは伝統のある学校だ、ということは関西のしろくまでも知っていますが、こういうレベルの問題をずっと出し続けている、ということは、これをしっかり解いてくる生徒が受けに来る(入って来る)からこのスタイルでずっときているわけなんですよね。
     合格者はさぞかし、精神年齢の高いお嬢ちゃんたちなんだろうな、と、思います。

     文学的文章の記号選択(正確には番号選択)問題など、よく練られたものになっていて、単に下線部の前後を探し回って安易に選択できない、というものになっています。一読し全体の

    A → B
      ↑
      C

    A 最初の気持ち B 後の気持ち C 気持ちを変化させたモノ・コト

     を、しっかりとらえてから取り組まなくてはならないものです。

     設問はいわゆる「表現にこめられたモノ・コトを読みとる」という形式で、高校入試によくみられる形式のものです。「象徴」「対象類似」などをしっかりわかっていないと迷う選択肢となっています。
     文学的文章の「表現」に関する問いは総じて難問が多く、とくに「象徴」に関する問いなどは苦手な子どもはてこずると思います。

     平成23年のフェリス女学院の大問の1はなかなかすごい。

     「赤いかわぐつ」「すさまじい赤を背景に黒いガイコツのように…」「無彩色の子ども」

     「象徴」というのは

     ハトは平和の象徴

     というように

     ( A )は( B )の象徴 A:具体 B:抽象

     モノがコトをあらわしている、ということです。

     記号選択問題もよく練られています。

     かならず、二つ、どっちかな、と、思わせるところに誘導していく設問設定は、作成者のセンスの良さを感じます。
     そして、そのどっちかな、を考えるときに二つ残った選択肢だけをみつめて考え続けている子は解けないんですよね…
     あらためて表現にたちかえって考える…

    問8 「もう赤とはいえない、かわぐつともいえな小さな物体が玄関にうずくまっていた」

     「うずくまっていた」という表現そのものを直視しなくてはなりません。なんならうずくまってごらん、と言うてもよいくらい…

    問14 「…あなたの感想を書きなさい」

     これがなかなか対策しにくいとみなさん思われるのですが、実はこういう類のものは、ちょっとしたコツで対応可能なんです。

     まずここが「象徴」。申しましたように具体が抽象を表しているんです。「背中」(具体)は「父の存在・優しさ」(抽象)の象徴なのです。

     この場合ならば、

     「あなたの」を支点にして…

     あなたの場合、何かを象徴しているものはありますか? ということなんです。二通りの流れで

     「わたしにもある」か「わたしにはない」か。

     「わたしにもある」ならば、同じ「背中」か、ちがうモノか、同じ「背中」でも、象徴しているものは同じなのか違うのか…
     樹形図にして、どの流れで書いていくかをチョイスして、まとめていくのです。それでじゅうぶん「感想」ができます。

     「わたしにとって、父の存在や優しさを表すものは庭のあじさいだ」
     でもよいし
     「わたしにとって、父の背中は存在や優しさではなく、孤独をあらわしていた」
     でもよいのです。

     A=A′ A⇔B

     登場人物とわたしは同じ
     登場人物とわたしは違う

     「対象類似」か「対象相違」でまとめていく手法です。

     さて、演習方法ですが

    (1)フェリス学院中の「記号選択問題」は、過去問の「模範解答からの逆流法」でいく。
    (2)「同傾向異学校問題」は

    ○説明的文章・記述

    (第1段階)関学中→親和中
    (第2段階)ラサール中・灘中(第1日目の説明文・語句系はしない)

    ○文学的文章・記号選択

    (第1段階)清風中
    (第2段階)東大寺学園中・海城中(これは関東ですが男子中なので過去問かぶりはないでしょう)

     説明的文章は、例年、小学生向きの文章はほとんどチョイスされていません。中学校の教科書でとりあげられている説明文の訓練が適している気がします。
     ものすごい裏技ですが、中学生が使っている教科書に準拠した問題集(教科書ガイドのようなものも含めて)の説明文をやっていって「骨のある説明文」に抵抗力をつけていく、ということも必要かもしれません。

     こんな感じでどうでしょうか。何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2280130】 投稿者: taro  (ID:MlJHZcQniIc) 投稿日時:2011年 09月 29日 23:52

    しろくま様


    今年の春頃に筑駒と麻布志望(6年男)ということで、アドバイスをお願いしたものです。その節はありがとうございました。


    夏が終わって秋の模試シーズンが到来しております。息子の通っている塾では、従来型の模試だけでなく、志望校の問題傾向に合わせた模試が実施され、息子も頑張っておりますが、志望校別の国語の成績が平均点を割ったため、大変心配しております。


    成績不振の原因は、元々国語が苦手の上に、難易度が高い問題が出題されているためと思われます。実際の入試以上の難易度かもしれません。模試の平均点は、筑駒と麻布共に3割を少し上回るといったところです。実際の入試は、国語の合格者平均点の発表が無いためわかりませんが、ここまで低いとは思えません。


    難易度がいくら高かったとはいえ順位が悪かったことは間違い有りませんので、しっかりと現実を受け止めなければなりませんが、過去問演習では筑駒、麻布共に5~7割弱は取れているので、この結果をどう考えればいいのか戸惑っております。尚、模試での実際の点数は2割5分~3割程度です。


    失点の特徴は、過去問では△が多いのに対して、今回の模試では×が多いです。問題文の理解が浅かったことが考えられます。特に筑駒模試の詩では、学校の教科書にも収録されている「雑草」が出題されましたが、雑草の生育具合と人間の生き方とを結びつけられず完敗でした。


    息子は典型的な理系得意、文系不得意タイプですが、これまではなんとか文系科目を取り繕って来ました。しかし、ここに来てドーンと落ちてしまった感じです。これまでは併願校の過去問演習を含めほとんどの場合、6割以上は取れていたので、不得意の記述問題の△を○にするべく解答の内容を余すことなく拾い出すことを主眼に取り組んできましたが、ハイレベルの問題になると×が出てしまうことがわかり、課題の範囲が一気に増えてしまった感があります。


    今後は過去問演習と塾の課題をこなすことで何とかしたいと思っておりましたが、他のこともしないと間に合わないでしょうか。焦点のはっきりしない質問で申し訳ございませんが、あと4ヶ月でこれだけはという内容をご教示いただければ幸いです。


    また、西日本の学校で同傾向異学校に該当するのは、筑駒の詩だと神戸女学院、麻布ですと洛星になると以前紹介頂けましたが、他にもあるのでしょうか?

  3. 【2280329】 投稿者: トマトジュース  (ID:ar3UuROwo6s) 投稿日時:2011年 09月 30日 08:57

    しろくまさま

    詳細なアドバイス、ありがとうございました。
    これからの道すじをつけていただけた様で、少しホッとしております。

    追加で質問があります。
    「時間のレイアウト」についてです。
    初めて過去問に当たった時、時間が全く足りませんでした。
    そこで、しろくまさまの他の方へのアドバイスを参考に、「主観的時間制限」で取り組ませたところ、時間に対する意識が、少しずつ出来て来た様に思います。
    そろそろ、客観的時間制限に移行していかなくては…と思うのですが、 本人は、「急いで解くと答案が雑になるから無理」と申します。
    実際、ゆっくり時間をかければ、かなり的を射た解答が導き出せるようになって来た様に見受けられるのですが、何か良い方法はありますでしょうか。

    たて続けの質問で申し訳ございません。
    宜しくお願い致します。

  4. 【2280849】 投稿者: しろくま  (ID:6uq2LfrAFlw) 投稿日時:2011年 09月 30日 18:43

    「迷走の母」さま

     レスが遅れて申し訳ありませんでした。

     いやいや、これもまた、過去にいくらでもある「受験の風景」ですよ。

     「塾はやめない」「生活は改めない」

     子どもの心理は複雑で… ちゃんとやりたいができない… わかってはいるが親から言われるとムカつく…
     
     ではこういう子が入試に失敗するのかともいうと… ここが「入試には魔物がすんでいる」という部分で、ちゃんとしっかりまじめに勉強してきたのに不合格、ケンカばかりで、ぜんぜんやる気なしで、テキトーに勉強してしまっているのに、ひょいと合格…

     むろん入試は合格か不合格かしかありませんから、どちらの例もあるでしょう。

     しろくまが入試に関してハッキリといえることは、完璧で、万全の状態で入試の日を向かえる子、というのは、ただの一人もいなかった、ということです。
     みんな何かしら「できないこと」「やらなかったこと」「仕上げていないこと」を抱えて入試にむかっています。
     ちゃんとやっていた子も、合格してよくよく話をきいてみると、お母さんの目をぬすんでテキトーにサボったりごまかしたり…
     ちゃんとやっていなかったような子でも、じつは塾ではそれなりにしっかりとやっていて、でも、家では「甘え」の変質として、お母さんとケンカばかり…

     親への反抗や口ごたえ、というのは「何らかの子どもからのメッセージ」なんですよね。

     「聞く耳持たない子だっ」

     という場合もよくよく注意しないと、「話を聞いていない、子どもを見ていない」というのが実は親の場合である、ということもあります。
     こうさせたい、ああさせたい、こうでないとだめ、これだけではだめ… 親からの要求が強いときは、子どもからの発信が入りにくいときでもあります。
     あ、「迷走の母」さまが、そうだ、というているのではありませんよ。ただ、小6の秋、というは「心の調整」も十分に必要なことです。しかも「親も子も」どちらも…

     そういうこともふまえた上で…

     「テレビと漫画とゲーム」

     の、3つに関してですが、すっごい極端なことを言いますと、べつに「容認」してやってもよいのです。
     お話しの中に、「漫画本を持ってお風呂に入り…」とありますが、時間のムダをなくすためのことなのですよね?

     「勉強・遊び・食事・入浴」

     これらは混濁させてはいけません。いっそ「漫画本の時間」「テレビの時間」「ゲームの時間」をつくってやってください。お風呂に入ってるときはお風呂に集中、食事を食べながら勉強もしない…
     ケジメというのはふだんの生活からしっかりとつけていく…
     一日に3つともだと時間がなくなりますが、ここは父・母・子の三人の「話し合い」で(指令ではなくあくまでも協議)配列を決めていく…

     読んでもよいし、観てもよいし、やってもよいよ。

     から話を始めていきましょう。いっけん勉強時間が圧迫されて減りそうですが、「ルール作り」を本人を交えてつくらせて、「軸」と「枠」ができれば、ケンカの時間や、だらだら長引かせる時間が減らすことができて、トータルでは大きなマイナスにはならないような場合もあります。

     とつぜん算数の式をめんどくさがらずに書いたり、乱雑な字が美しくなったりはしません。
     ただ、それをどれだけ、「必要な範囲で」できるようになるか、ということです。

     子どもの性格はけっきょく同じで変わらない、という方も多いのですが、性格は習慣を変えると変わります。中学に入って生活習慣を改めていけば、性格は変えられるんですよ。

     「進学校」だって基本は「学校」ですよ。この基本を誤解されてはいけません。塾みたいにやっていく学校なんかごくごく稀れですし、何かを欠いたまま、大切な思春期を過ごさせることにもなりかねません。しろくまは、学校は学校、塾は塾、ということを徹するなかで、子どもは成長し、知性と教養を磨いて重ねていけると思っています。
     「進学校」に入っても、クラブばっかり熱中したり、親から見れば、しょーーもないことに時間とお小遣いを浪費し、宿題もちゃんとしない、先生から怒られる…
     そんな話、私立の先生からたくさんたくさんしろくまは聞いてきました。でも、そういうことに熱中できる、させる、ということは可逆的にかならず勉強にもそのエネルギーを転化できるんですよ。

     灘の先生でも、「クラブ活動や学校の行事に熱心な学年は実績が出る」という話をよくされていました。

     親とケンカしてまでも、何かに夢中になるエネルギーは、かならず勉強にも転化できます。

     こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、第1志望校に通らなくてもかまわない、と、「まずは」大きな気持ちで子どもみてやりましょう。
     (本人にはこの話はしてきいけませんよ)この子ができる範囲のところで、「いまの」力の出し方で合格できる学校でよいんだ、「時間軸」を後ろに設定して「次」にむけてよいスタートをきれる学校を選んでいこう、という「見通し」でお母さんは大度に接してください。

     しろくまの時代、ある少年が、「灘にいける力があるのに」「ほんとはかしこいのに」と言われながら、同様に、いろいろなところで「ちゃんと取り組めなかった」子がいました。(ほぼ「迷走の母」さまのお子さんと同じ感じ)
     灘を受けて不合格… 彼は洛南に進学しました…

     将来の夢はお父さんと同じ建築家。6年後、見事に東大に合格し、いまでは家庭も持って建築の仕事をしっかりとしておりますよ。
     その子が、合格したときに塾に遊びにきてくれましてね。(ちょうどしろくまがやめちゃう年だったはずです。)「あのとき」を告白してくれました。

     「自分では、なんとかなるさ、と、思っていたんです、あのときは… テレビゲーム(当時はカセット式のやつでした)ばっかりしていてもなんとかなるって… でも不合格になってわかったんですよ。いや不合格にならないとわかりませんでした。もし、うっかり合格してたら、東大なんか通っていませんよ。灘でおちこぼれて今頃何をしていたか…」

     やればできる、は、やらなければできない、という現実からの逃避の言葉にすぎません。そりゃ「やる」という軸を今に設定してやることが第一です。でも、場合によっては、むりにそれを「今」に設定してしまって「小さく成功」してしまうのがよいかどうかはなかなか判断がむずかしい…

     やはり一度、本人とじっくり話してみることが肝要です。

     そうして本人に選ばせ、決めさせる… 第1志望合格のために、どういう方法がよいのか、「今のまま」でよいのか、違う方法がよいのか、本人の考えているところ、思っているところをまずは「口に出してしゃべらせて」やってみてください。
     あんがいと、「そんなことを考えていたのか」も出てくるかもしれませんし、自分から進んで「変えてみる」と宣言してくれるかもしれません。

     幸い、成績は上向きになっている、とのこと。
     塾での勉強や、親が気が付いていない(みていない)ところで、「それなりに」勉強してきているから「成果も出てきている」ともいえるんです。

     親が「みているところ」、「みえていないところ」
     
     必ずあります。本人の言いたいことを聞いていない場合もあるかもしれません。「それなりに」できているところをしっかりと評価してやってください。

     全部みてくれている、と、思うから、(とくに男の子は)それに応えようとがんばるんです。

     できていないところだけ話していては、「全部みていない」と思われてしまって、こちらが実のあることを伝えても受け取ってはくれませんからね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  5. 【2280872】 投稿者: 過去の栄光  (ID:RHz1YJ08iwc) 投稿日時:2011年 09月 30日 19:08

    しろくまさま

    もし経験談があればお教えください。

    開成志望の6年男子です。
    東京のS(昨年開成合格者数223名でした)に通っています。塾の総合模試と学校別開成模試の結果に差があり、悩んでいます。

    実は6年初めまで偏差値60超(塾内の偏差値基準としては麻布80%合格レベルです)でした。
    夏前に塾内テストが総合実力方式になってから、偏差値50まで下がり、現在もそのままです。

    ところが、学校別開成模試では想定合格点超えで偏差値55(合格可能性50%)また過去問実習すると毎回合格点は取れます。
    第2志望の早稲田、慶応の過去問では9割キープです。塾の志望校別開成コースでも、授業点で校舎内の前年合格者数内の順位には入っています。

    なぜか総合模試の偏差値がガタ落ちなのです。

    色々原因を検証したところ

    ①Sの塾内模試は受験者平均点6割のテストです。テストは平均レベルなのですが、Sという塾の特徴なのでしょうか、問題量が一般的な入試問題の3倍超と膨大です。一問1分半で解くべき量です。
    ②息子は問1から順番に解きます。また、難易度の高い問題も時間をかければ解けるため(元塾内トップコースに在籍したプライドもあるのでしょう…)点差をつける問題に敢えて時間をかけ、確実に取るべき問題を時間不足で落としています。
    ③Sのテストは、算数初め、国語、理科、社会が非常に長文です。(塾のテストに比べると入試問題が簡単で仕方ないそうです。)勘が良い反面、早とちりな性格のため、じっくり長文に取り組めず、設問担当者のひっかけにまんまと嵌り、点を落としまくります。

    以上の点を今後修正しないとなりません。
    もし、同様の状況(難問では得点できるが、スピードを要する平均レベルの模試で点が取れない)になったお子さんご存知でしたら、アドバイスを頂けませんでしょうか。
    ちなみに開成模試では国語が偏差値70弱で、男子には珍しいタイプです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

  6. 【2280873】 投稿者: しろくま  (ID:6uq2LfrAFlw) 投稿日時:2011年 09月 30日 19:09

    「taro」さま

     ほんとに申し訳ありません。もう少しだけ、筑駒対策のつづき、お待ちくださいね。「詩」から入って参ります。仕込みもほぼできあがっているんですが… 腰を落ち着けて作成・回答できる状況になかなかなれなくて… (もうすぐなんとかなりそうですので)

     国語が苦手な子ならば、過去問での得点力を重視していただいてかまいません。模試の失点部分を分析するのも大切ですが、むしろ、その難度が高い模試で「どこで得点できているか」をみてやってください。

     「模試と過去問の落差」

     は、この時期、たいへん気になるところです。模試はできていないが過去問はなんとかなっている…

     そういう場合、本人の力を伸ばすポイントは、その模試の「できている分野・設問」にあります。(これは何も国語だけではありません)
     「できている」ところをしっかりと深化していく、という方法でよいのです。

     「できている分野」の易問流し、などが「理科」や「社会」、もちろん「算数」でもやっていってください。

     で、国語の場合は、やはり「同傾向異学校」の「易」なものの演習量を増やすのがよいのですが…

     筑駒の詩対策としては、この場では、「神女」「城星中」の詩を紹介していますが、もうすべてやってしまわれたのでしょうね…
     麻布の国語としては、やはり洛星がぴったりです。ただ、ここももうやられているんでしょう… 洛星のような形式の出題は関西でも実はめずらしく、関東のほうがよく似たものが多いのもたしかですね。

     ただ、お子さんの場合の「易問」流しとしては記述の方法に習熟する、ということで

     「兵庫県の関学中の物語 → 兵庫県の親和中の物語」

     という流れでやるのもお薦めできます。

     関学中のものは、「文章中のことばを用いて」という指定の記述です。これにより、改めて文中から探すのだ、という意識をしっかりと持てます。
     親和中のものは、文章易ですが、心情変化をふまえた良易問を用意してくれています。記述は字数制限無しなので演習するときはかえって時間制限無しでゆっくり取り組ませてもよいと思います。

     国語ができる子の流れにのって、ここで「難問」「レベルの高い文章」にぶつけてやってはいけませんよ。
     それはもっと後ろ、12月までとっておいてもかまいません。今はあくまでも「易問」をやらせていきましょう。
     ハイレベルの問題、は、あえて回避しましょう。

     過去問演習はOKです。でも、塾の課題のうち、国語は「難問」にはぜったいにあたらせない、できなくてもよいよ、くらいの声かけをしっかりして、まだ「易問」ながしを続けてください。
     そうでないと、つかみかけていた「手応え」を失うことになります。

     何か追加質問があればどうぞ。

  7. 【2280891】 投稿者: しろくま  (ID:6uq2LfrAFlw) 投稿日時:2011年 09月 30日 19:25

    「トマトジュース」さま

     おかげで、フェリス女学院中のような問題に、ちょっと本気でむきあうという気持ちになれました。こういう問題も解けるようにしてやらないといけないんでよね。昔の塾講師魂にちょっぴり火がつきましたよ。(もう枯れててごうごう燃えないですが… というか高校受験を考えている子たちにはフェリス女学院中の問題は利用できそうです。)

     女の子は、あんがいと「時間のレイアウト」に失敗してしまう子、国語が「得意な」子でも、「ほんとうなら」国語ができる子でも、これで失点しちゃうんですよ。

     ふだんしっかり子なのに、時間制限下では、できない…

     「読書好き少女」は、これがとくに多いんです。だって時間制限して読書する子、いないでしょう?
     (読書が国語のテストの点数を上げることにつながらない場合の例の一つです。)

     じっくり読めばできる、でもテストではとれない…

     中学入試が終わって、いま、中2くらいだと、これで定期考査などの国語が不振、という女の子、きっといると思うんですよ。「女子の国語の中2病」はたいていはこれです。

     ちょっと勢いあまって、他の話もしちゃいましたね。すいません。

     無制限→主観的時間制限→(   )→客観的時間制限

     の(   )の部分に、どういうブリッジを築いてやるか、ということですよね。

     まずは、「説明的文章」のほうから時間制限をかけましょう。ただ、この(   )では

     「宣言時間制限」

     をやらせてやってください。問題をみせます、で、「これなら何分でできそう?」あるいは「何分ほしい?」と本人にたずねてください。

     う~ん… 15分かな

     となれば、じゃあ15分でやってみようか

     と、目の前にアナログ式の時計を置いて、よーいどんっ と、やってみてください。

     もちろん、主観的時間制限が念入りにできている、という前提です。こういう方法をまずは説明文でやってみてください。
     で、物語文の場合は、「記号選択」問題の文章で、同様にやります。

     これが(   )に入るブリッジになると思うのですが… 何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2281416】 投稿者: 栗  (ID:5B9XG/EHL.s) 投稿日時:2011年 10月 01日 10:57

    しろくまさま

    アドバイスありがとうございました。
    昨日、「しろくまさんの社会シリーズ」を見せました。
    「ふーん。。くろしまさんってすごいねんな。。」と、お名前が変わっていましたが。。。今朝は、早く起きて、落ち着いて勉強をしていました。

    子供はこちらの働きかけで変わるものですね。もともと自立心の強い息子ですので、口を出さず、耳や目を使っていきたいと思います。
    親子ともども納得しました。本当に、ありがとうございました。風邪などには十分お気をつけてくださいね。

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