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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2247524】 投稿者: しろくま  (ID:DLozjC3uEAU) 投稿日時:2011年 08月 26日 09:12

    「うさぎの母」さま

     小2や小3の配当漢字の「易問流し」は、圧倒的に小学校で用いられている教科書をお薦めします。
     とりあげられている文章、短文、そこで用いられている漢字など、確実に配当漢字内ですし、発達段階に即した文です。国語が苦手な子が復習するときには大いに利用できます。
     その意味では、教科書準拠の問題集などを用いられるほうがよい場合が多いと思います。
     また、わざわざ購入しなくても手元にあるものをフル活用する、ということでもいっこうにかまいません。

     関西の小学校では、漢字ドリル、通称「漢ド」と呼ばれるものがあって、学校の先生が漢字テストをするときに「はい、次のテストは何ページから何ページよっ」みたいな指示が出されるものがあるのですが… そういうものはありませんか?

     ただ、第1期は「確認」のための易問流し、です。へんな言い方ですが、体系的にビシっとするイメージではなく、その気になれば、お母さんが教科書の例文を読み上げて、はい、これ書いてみて、というやり方でもよいんですよ。
     おそらく、たいていの漢字は書けるはずです。ただ、あれ? どんなんやっけ… と、ド忘れしたものはチェックして抜き出しておく… ということをやっておけばよいのです。

     第2期は「漢ド」でももちろんOK。「予習シリーズ」の漢字の問題集でもまったく問題はありません。ただ、お通いの塾の小5のときの模試の漢字の書き取り部分だけコピーして切り張りして「オリジナル問題集」を作ってやったほうが子どもは喜びます。
     手作り、とか、オリジナル、というような「形」をつくってやると、「やる気」も出ますよ。

     苦手な子、漢字がまったくできていない子、には、しろくまは「小学校の教科書」準拠のものをやりましょう、という派です。「むずかしいこと」「先取り」ということは、お勉強のできる子にとっては「プライド」をくすぐるものです。

     しろくまのいた塾で、灘中をめざす子たちの中には、算数に関しては、神童か!? と思うくらいよくできる、でも国語に関しては、発達段階が先取りの段階にいたっていない(語彙が少ない、精神年齢は低い)、という子、たくさんいました。
     「でも灘をめざすからっ」と、かんたんな国語の問題、偏差値の低い学校の過去問をしない、という子たち、たくさんいました… 学年を下から上にむかって、流していく、という方法は、国語の場合はほんとうに有効なんです。

     さて、第1期は、わりと軽く流す、ということを申しましたが、というのも、第2期で、たとえば小5配当漢字の

     「層」

     という字を使った「地層」という熟語を書き取りすると、「地」という小2配当漢字も学習することになります。かならず小2・小3の配当漢字も復習できるわけです。
     ですから第1期は、確認程度の流しでやっても、第2期で「小5配当漢字」をやることで、小4までの配当漢字も復習はできていきます。

     おすすめの漢字の書き取り問題集… 「漢ド」で流して、旺文社の「1006字の正しい書き方」で確認する、という方法で十分だと思っています。

     「外の人」さまが、つくってくださっている「しろくまさんのまとめブログ」に、しろくまがセレクトした漢字の書き取りや
    語句の問題が掲載されています。そちらもよければ活用してみてはどうでしょうか。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2247822】 投稿者: どうにかしたい  (ID:UHQbKe4ZT.w) 投稿日時:2011年 08月 26日 15:24

    しろくまさま、アドバイスありがとうございました。

    早速「近・中・標」を発注しました。
    (23年度版はさすがに書店ではもう売っておらず…)。

    個別か家庭教師か…と思っておりました理由は、
    恥ずかしながら、説明していると私がイライラする事が多くて…。
    他の方に教えて頂く方が穏やかに進むかなと思った次第です。
    でも他の方に指導して頂くために、息子のこの状態を説明して、把握して頂いて、
    指導してい頂くには、あまりにも細かすぎるかなと思っております。
    性格面なども含めまして、やはり親だからわかる事もたくさんありますよね。
    塾がどうであれ、こんなになるまで放っておいたのは親の責任ですよね。
    私が出来るところまで頑張りたいと思います。

    ところで、「国語号泣少年」のお話、とても興味深かったです。
    「抽象化が出来ない」のは全く息子も同じです。
    あと、「赤蛙」の箇所の「心情を自分の言葉にする」とか…。
    その「言葉が作れない」「言葉が出てこない」というのはどうすればいいのでしょうか?
    今はその言葉を引き出す寸前まで私が言って(もう殆ど答えです)
    導き出しているのですが、それでも出てこない時が多々あります。
    そういう時にイライラしてしまうんですよね…。
    もういっその事答えを言ってしまっていいんでしょうか?
    それとも、「模範解答の逆流法」をやっていくうちに、
    コツをつかんで少しでも自分で出来るようになるのでしょうか…。

  3. 【2248399】 投稿者: うさぎの母  (ID:LY9dsOY.P.c) 投稿日時:2011年 08月 27日 03:15

    しろくまさん


    今日も丁寧に教えて頂きありがとうございます。



    まとめブログを読ませて頂きました。

    漢字と語句はPDFになっているものがありましたので、さっそく印刷をいたしました。

    印刷をしたものを見て、★のマークの所は、確かに我が子も間違えそうだと思いました。

    (まだ読めていない、まとめブログも読んでみます!)


    そして、漢ドについては東京の方の学校もありますので、教科書に準ずるものをやってみたいと思います。
    「第1期は、わりと軽く流す」で、残りの夏休み中にテストして忘れていそうな漢字があれば、
    再度、覚え直します。



    そして、第2期は五年生の漢字ですね。



    こちらは、結構取りこぼしがありそうなので、時間がかかりそうな予感もします。
    模試は本当数えるぐらいしかないので、塾の模試と小テストのものをまとめて、やる気スイッチ入れてもらえるように手作りしてみたいと思います。




    今回の漢字もしろくまさんにお伺いして本当によかったです!




    進む道が見えると焦りも少なくなりますし、先日のように漢字の確率を出して頂けると、そうか!納得!と学校の方針も見えてきた気がします。




    明日からも引き続き、模範解答からの逆流法で読解をやりながら、
    漢字の第1期をスタートさせます!




    あと、またまた質問なのですが。
    まだ過去問題の出題傾向をまとめておりません。
    こんなど素人が出題傾向を見て判断できるのかと不安もあるのでが
    だからといって、集団塾なので一人一人の学校の過去問を精査してくれる感じもしないのです。
    どのように出題傾向を精査すればいいのかアドバイスがあれば宜しくお願い致します。
    (漠然とした質問で申し訳ありません。)

  4. 【2248486】 投稿者: しろくま  (ID:KdrdvKb2YEg) 投稿日時:2011年 08月 27日 08:48

    「どうにかしたい」さま

     たしかに、受験における母-子バトル、というのは避けて通れぬところですよね…

     親とはケンカ、でも、他人とはうまくコミュニケーションできる、というのは子どもの一つの「相」です。
     家では手がつけられないわがまま娘や息子が、外では「よいお子さんですねぇ~」とか言われて親が驚いてしまう「外ヅラの良い子」というのはおります。

     しろくまの経験では、逆がこわいんですよ。お父さんやお母さんが厳しくて、家ではかしこく、外ではそのストレスを発散してむちゃくちゃ… でも親は家ではよい子なものだから、「ほんとうのわたしの子どもの姿を理解していないっ」とお怒りになってしまう場合もある…

     思い切って、お母さんが子どもとの距離をとるためにも(バトルの時間がムダでもあるので)家庭教師、個別、あるいは塾の先生へのお願い、などなども有効ではあります。

     ただ、おっしゃるように、ほんとうに子どものことを真剣に考えて責任ひきうけられるって親しかいないんですよね。
     イライラすることもあるでしょうし、とくに国語の場合、算数なんかと違って「親がわかる」ものですから

     「なんでそんなことになるのよっ 頭の中みてみたいわっ」

     と、思われても、ぐっとこらえて笑顔で説明してやってください。何度も申し上げますが、中学入試の国語は、もともと子どもにはむりなことをさせているんだ、という意識をまずもってやってください。

     あせらず、おっしゃるように、「その言葉を引き出す寸前まで」「ほとんど答え」でもよいですから導いてやってください。

     国語力と国語の問題を解く力、というのは重なってはいますが同じではありません。また別のもんなんですよ。ある児童作家は、自分の作品の中学入試問題を間違えた、と、苦笑いしておられましたからね。作者が解けない問題っていうのも実際には、そんなにたくさんは無いのですが、あることは間違いないんです。

     国語で点数をとれる子、というのは、解答の「鋳型」を持っているんですよ。極論をいえば、こういう問いならこういうところを探してこういう答え方をしたらよいねん、というのを意識無意識的に確立できているんですよね。

     苦手な子には、こちらから「鋳型」を用意してやる、こういう場合はこう答える、ということを言葉にして(あるいは本人にそれに気が付くようにして)やってもよいのです。
     ですから、お母さんのようなやり方でもよいんです。それを重ねていくうちに、鋳型がそろってきます。

     また、「模範解答からの逆流法」も、鋳型をずらっとたくさん見せていくことで、「ああ、こういう場合は、ここを書くんだ」「こういう場合はこんなまとめ方するんだ」ということに「早くに」気が付かせる、ということです。
     自分で考えていく、というのも大切ですが、その段階に達していない子も、中学受験に向かわなくてはならないのが入試の実際なんですよ。

     じっくり考えて答えを導く
     模範解答の逆流法で数をこなしていく

     二つとも、入り口は違うのですが、出口はいっしょになります(少なくとも中学受験、というある特定の時間軸の段階では)。
     できないのだ、むりなことを要求しているんだ、というように考えられて、手をかえ、しなをかえ、さまざまな角度からどんどんヒントを出していってやってください。
     語彙も増えるし、鋳型もできていきますよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  5. 【2248503】 投稿者: しろくま  (ID:KdrdvKb2YEg) 投稿日時:2011年 08月 27日 09:08

    「うさぎの母」さま

     素人でもできる過去問分析… 「素人でもできる」なーんて失礼なことを付けなくても、かんたんにできますし、実はこの点は塾任せにしてはいけませんよ。

     ある特定の1校のみの傾向だけにしぼりきっておこなう、ということは、実際は塾ではむずかしいことなんです。併願、複数受験、途中での志望校変更などなど、「合格させる」ノウハウ以上に、「不合格にさせない」ノウハウが大切だからです。

     併願校が「不合格」なら第1志望を変更しなくてはならない
     受験校すべて「不合格」というのを避けなくてはならない

     ですから「1コース1対象校」のコースだけではなく、実際には

    A 志望校の偏差値順の配列と併願可能な配列から考えて、ある特定の中学を受験する場合の「併願パターン」は決まってくる
    B 志望校の性質から「同じ色」の学校は、志望校の変更、併願受験が可能などの理由で「同じコース」にまとめる

     ということになっています。これらの理由で、一部の対象校を別にして、「1コース複数対象校制」、ということになっていて、特定の志望校の傾向を深く分析する、ということよりも、併願可能などこにでも共通する部分に力を入れていく、という指導に傾斜しがちになります。
     塾まかせにせず、自分の第1志望校の問題を「解く」のではなく「見る」ということは必ずしておいてほしいのです。

     国語の場合ですが…

    1.制限時間
    2.構成
    3.内容

     は、だれでもわかる三大特徴です。

     2と3は実際には「一体的」な理解となります。

     文章に関して。

     A 物語文のみ
     B 説明文のみ
     C 物語文+説明文
     D 韻文

     語句に関して

     E 文中型
     F 独立型

     これらの組み合わせです。

     内容的には、一般に、「文章易設問難」の場合は「長文+設問数少」のケースが多く、「文章難設問易」の場合は「短文+設問数多」のケースが多いといえます。
     ざっくりと関東は「設問数」が少ないですが、関西は「設問数」が多く、一枚に含まれる情報量が関東よりも多くなっています。
     国語に「速さ」を求めがちになるのは関東よりも関西のほうが多いですね。

     親かできる傾向判断は「見た目」のA~Fの組み合わせ、ですよね。受験予定校をざっくり分類してみて、またしろくまに教えてくださいますか。それにあわせた「細かいポイント」をお教えしますよ。

  6. 【2248807】 投稿者: レモン水  (ID:.YHPGJvNqNQ) 投稿日時:2011年 08月 27日 15:02

    しろくま さま

    首都圏、6年女子の母です。

    初めてご相談致します。

    塾からは、まだ過去問取組みについての説明はありませんが、
    「過去問の分析は親の仕事」と思い、赤本をめくり始めました。
    が、正直、分析といっても具体的に、どこをどう見て
    また、それを娘の学習にどう活かしていけばよいのか
    わからず途方にくれております。
    ちょうど、「うさぎの母」様のご質問もあり、つい、つられて
    わたしも・・・とあつかましくも手をあげさせて頂くことにしました

    志望校は、鷗友学園女子、Y偏差:60(2/1)です。
    4科均等配点(各100点)で、4科とも書かせる学校です。
    首都圏の学校の問題も、研究中…とおっしゃっていましたが、
    有名校ではないので、しろくまさんのお手元の資料に含まれているとは
    思えないのですが…。幸いというか、学校のHPに3年分の問題が公開されているので
    ちょっとご覧頂くわけにはいかないでしょうか?(後回しになっても構いませんので)

    現状の「分析」としましては、
    <算数>分野的には、偏りはなく、赤本には出題分野表もあるので
      図形問題が頻出であることは分かります。
      また、解くことはできるので、大体の難度も把握できています。
      特別難問はなく、途中式を求める学校ですので、部分点も頂けます。
      女子校によくある、複雑な四則演算計算は見るだけで
      やる気をなくす娘ですが、それが無いので、その点は助かります。

    <国語>物語・小説、説明・随筆 で 大問各1問。 小問は、各6-7問。
      あと、漢字が独立で5問。
      記述は、これまでのしろくまさんのアドバイスを読ませて頂いていて、
      理由説明や心情説明、内容説明等については、模範解答からの逆流法で
      鍛えていくしかないか…という感じですが、果たして私にできるのか?。
      説明文では、本文内容を踏まえての、意見、要約的な記述もありますが
      こちらは、かなり厳しいな、と感じています。

    <社会>大問3問、地理、歴史、公民の各分野の総合的な問題です。
      記述にしろ、記号選択にしろ、単純暗記で対応できるものではないようです。
      用語の説明記述や地形図の読取りや地図への書き込み等が、必ずあります。
      また、図や写真、資料を読取り、時代背景等とあわせての記述説明も多くあります。
      教科書や塾のテキストでは見たこともない写真や資料です。
      素の状態で記述を求められるのではなく、必ず、文中の説明や資料に基づいて、
      ということなので、知識の活用力が問われる問題です。まだ、点の知識の習得に
      アップアップの娘に、活用力まで…うまく引っ張りあげられるか?
      9月からは、塾の授業も実践的な内容になるので、走りながら考えて対策して
      いくしかないかと思っていますが、漠然としていて・・・やるべきことを整理できて
      いません。

    <理科>大問4問、各分野からの出題です。
      こちらも、社会同様 基本的な知識だけでは太刀打ちできないと思います
      実験、観察的なものが多く、また、グラフや作図(回路図とか、星の動きなど)も
      あります。
      理科は得意ではない娘ですが、塾の校長に過去問を見せてもらっての感想が
      「おもしろそうだった」というのが、救いです。

    と、長くなってしまいましたが、
    分析しているようで、まったく具体的な取り組み方のイメージができずにいます。

    解いてみないことには、始まらないような気もしますが、まだその前に
    やるべきこともたくさんありそうな気もします。

    志望校はY60、現状はY50程度。かなりのチャレンジです。
    4科とも、標準的な基本問題はいけますが、ちょっと深いと
    分からないと手が止まるか、穴に落ちます。

    覚えることは、嫌いではないのですが、現状、ただ覚えているだけで
    覚えたことがつながっていません。
    夏休みは、本人も志望校合格を目指して、本気モードの片鱗が
    見えるようになりました。

    このチャンスを上手く活かして、引っ張りあげてやりたいのですが、
    母は考えてばっかりで頭でっかち気味になってしまっている気がします。
    しろくまさんにご相談しながら、やること、やるべきことを整理できれば
    と思っています。よろしくお願いします。

  7. 【2249128】 投稿者: しろくま  (ID:hrBSvOQnXfE) 投稿日時:2011年 08月 27日 20:38

    「レモン水」さま

     どうか気になさらずに、お気軽にお声かけくださいな。しろくまは、国語の入試問題をみるのは、講師をしていたころから好きです。
     この場でみなさんとおつきあいするようになってから、久しぶりに色々な学校の国語の問題をみる機会を得ました。「入試問題文読書」って、やっぱり楽しいな、と、思います。大人でも十分に楽しい… いそがしいサラリーマンのみなさんなんか、こむずかしい新書を読むより、かえって中学入試の国語の問題文を読書したほうが、ためになると思うくらいです。

     関東の入試問題のほうが、しろくまは先入見なしにみることができて、かえってよいかもしれません。

     算数に関しては、お母さんの分析は何もまちがえておられませんよ。あんがいと、模試では定番必出の「計算問題」というのが出題されない学校、けっこうあるんです。関西でも兵庫県の女子中はこのタイプのものが多いんですよね。

     鴎友女子中さんも、兵庫県の女子中によく似た出題ですが、もっと素直で「模範的」な算数の問題です。まじめにお勉強してきた子どもの努力を裏切らない「良易問」。スピードも強いられることはありませんが、それぞれの分野の定番の出題ですので、広く浅く、好き嫌いを際立たせない学習が必要です。
     過去問かぶりを避けたいでしょうから、関西の問題集を紹介しますと、たびたび紹介する英俊社の「近畿の中学入試問題」標準編算数の「○○算」の文章題、図形などがぴったりです。とくに小5のものがよい訓練になりますよ。
     これは鴎友女子中に独特な、というより、どこの学校にも共通する標準的な問題演習で対応可です。ときどき立体の構造系のもので、あせらずゆっくり考えないと失敗しそうなものがあるので、本番、「わからないな、と、思ったら先に他の問題を考えなさいね」と必ず一言添えてやってくださいな。

     社会。2011年の歴史はテーマが「馬」で、なかなかおもしろい切り口ですが、「人物・文化」に「社会史」の範囲をしっかり出す、というのが鴎友女子中さんの特徴みたいですね。今後は「外交史」というところ、とくに日中関係などもよくみておかれたほうがよいと思います。関東の塾さんは、テーマ史の対策が念入りなところが多いのできっとあまり心配はいりませんよ。地理は特色がありますね。お母さんの分析のとーり!
     「日本のすがた」って冊子、ご存知ですか? 「日本国勢図会」の小学生版で、ここに書かれている内容や図などが鴎友女子中さんではよく出題されているようですね。購入されて、「おもしろいよ、読んでみたら?」と手わたしてやると、興味深く読んでくれるかもしれません。
     農作物の統計なども、ここにとりあげられているものばかりです。
     公民は、一転して「広く浅く」まんべんなく、時事もからめた出題。これも関東の塾さんは時事対策が万全ですから心配はなさそうです。

     理科。この学校は、カラー写真の出題なんですね~ 「みつばち」をテーマにした出題… どうやら理科の先生は、小学生のことをよくご存知のようで、具体的な何かをとりあげて、そこからいろいろな実験や観察の結果を思考させていく、という初等教育の理科を知っておられます。
     過去問かぶりを避けるなら、関西に兵庫県に神戸海星中、というところがありますが、生物地学系はそこが類題演習できますね。今後は、人体・植物、は、よくみられておいたほうがよさそうです。
     実は、理科は、磁石系の問題は関西の中学は良問が多いんですよ。(なぜでしょうね… むかしからどこの中学も良質な問題を提供しています。)関西の女子中のものは参考になりそうです。

     さてさて、しろくまの領分の国語ですが…

     独立型での出題ですと、申しましたように、わりと配当学年の高い出題となり、画数も多いものが出やすくなります。
     7割が小4~小6の配当漢字ですが… お通いの塾の模試の書き取りは「独立型」ですか? 独立型のものを小4の模試からコピーしてノートに切って貼って復習させていってみてください。

     文章のほうですが… この学校の先生は、これまた小学生が読みやすいものをうまくチョイスされていますね。

     ただ、説明文は読みやすいですが、かんたんな読み物ではありません。ざっと読み流してしまうと、あれ、何やっけ、と、何度も読み返してしまう子が出てきそうです。
     物語文は、心情説明がとくに多く、この点、模範的な国語の問題、といえそうです。

     前に少し、関西は関東よりも設問数が多い、と、申しましたが、設問数を抜きにしますと、兵庫県にある「親和中」という女子中の国語とそっくりです。過去問かぶりも避けられますし、取り寄せられて演習に活用してもよい類題演習になります。

     鴎友女子中さんの国語は、しろくま手順、しろくま読解がうまく働いてくれそうな学校ですよ~

     物語文の心情説明題などは、「模範解答からの逆流法」でやっていくと効果がありますよ。

     以前に「国語が苦手な子を持つ保護者のための技術講座」、というシリーズを投稿しました。また、「白紙少年少女のための」というシリーズも投稿しています。
     「外の人」さまが「しろくまさんのまとめブログ」というものを作っていてくださって、そこにまとめてくださっているので、一度みてください。とくに鴎友女子中さんの「要約系」の問題などは、ここでまとめた手法などが有効だと思います。

     「解いてみないことには、始まらないような気もしますが、まだその前にやるべきこともたくさんありそうな気もします」

     と、おっしゃられていますが、お母さんだけではなく、女の子は、まさにこれで「お勉強にためらい」を感じたり「一時停止」したりしてしまうんです。

     何かにとりくむまえに、さきにその内容をまとめたりおさらいしたりしたい、と、思ってしまうんですよね。
     「はい、今日はこの範囲のテストするよ」と言うと、「あ、まってまってまって~ 先にちょっとみさせてぇ~」と女の子は言います。演習に入る前に確認したいんですよ。わからないことがみつかっていくのがいやなんですよね… わかっていること、できていることを確認するのが演習だ、と、思ってしまっているんです。

     「解いてみないことには、始まらない」

     と、まずはお母さんがしっかりと思って取り組んでいってやってください。
     「ためらい」「一時停止」のときに、お母さんも同じことになりがちなんです(お母さんだって女の子なんですよね)。ここはまずは解いていく、ということを笑顔で後押ししてやってくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2249441】 投稿者: うさぎの母  (ID:LY9dsOY.P.c) 投稿日時:2011年 08月 28日 02:27

    しろくまさん


    お返事ありがとうございます。

    お返事読んだあとにレモン水さんの質問を読んで、私の努力が足りないことを痛感しました。

    日中に子供達の世話と勉強をみて、子供が寝てから仕事をして、これが精一杯だとどこかで
    逃げていたようにも感じ、只今、猛反省中です!

    A~Fまでは、これから5年分を整理してみます。

    まずは親の私がちゃんと精査し、しろくまさんに質問させて頂きます。

    また、明日にでも質問させて頂きます。
    よろしくお願いします。

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