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投稿者: なる (ID:rWbeU3GqEEA) 投稿日時:2008年 03月 09日 13:55
多くの皆様の願いが叶いまして、高学年(高校受験用)の板がついに誕生しました。
「公立高校受験から大学進学を目指す先取りを含めた学習方法」の正統の流れを汲む
分科スレです。 スレ主は「なる」(公文一般父兄・公文算数3年経験)です。
公文式は、高校数学教師公文公の発想から開発された幼児〜高校生を対象とした
学習アプローチです。このスレでは公文式算数・数学を有効活用しながら、
『青チャート』(数研出版)レベルの大学受験数学標準問題の解法パターンの
効率的な習得を目指しつつ、公文国語、公文英語(他外国語)、SRSの学習法の
情報交換を目的とします。
「小学高学年で、中学受験を目指すなら公文は効率の良い算数学習方法ではない。」
しかし将来の大学受験を見据え中学受験算数にとらわれない公文式の利用法や、
中学受験を目指す場合の幼児〜小学中学年。中学合格以降の中学時代などの
大学受験数学基礎期などの学習効率の良さは、一般に認められるようです。
★情報交換の場です。
中学受験をするかしないかは問いません。(幼児・低学年・中高生のご父兄も大歓迎)
公文式高進度者・公文式関係者指導者大歓迎(一般父兄に色々教えてください)
海外の公文経験者大歓迎です。(海外の公文式事情、色々教えてください)
高進度者は情報提供の立場で情報交換を「ただの自慢」は意味も品もありません。
先天的資質「地頭」議論は、不毛です。意味がないのでやめましょう。
中学合格目標なら、中学受験塾の方が効率良いです。議論に値しません。
極端な持論の押しつけや、批判と否定が主の参加はご遠慮下さい。
特に、私立中学受験批判、先取り学習批判はおやめください。
水道方式等他のアプローチを否定する意図はありません。(むしろ肯定的)
★公文式の有効利用のスレですから、公文式批判・公文経験者批判は「厳禁」で
お願いします。批判は完全にスルーします。スレが荒れますし、一般に公文経験者
の方が、公文式批判の内容について詳しいです。
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【940212】 投稿者: ういろう (ID:dAzpWa.mx.s) 投稿日時:2008年 06月 01日 00:59
お久しぶりです。「嵐」のコンサートのチケットが取れず凹んでいる今日この頃です(涙)。
さて、ケイパブル春号、皆様とっくに読まれたと思いますが、公文非会員の方もいらっしゃると思うので、その中の41年前に公文教室を開いた先生(81歳)の記事から。
『当時の教材は、手書きの問題を簡易印刷しただけ。ひとりの学習枚数は1日3枚、月24枚と決まっていたそうだ。時間を計ることもなかった。子どもたちは、先生が用意しておいた教材の中から、その日の分を誇らしそうに自分で取り出し、早く終わってしまっては惜しいといわんばかりに、ゆっくり、おもしろそうに解いていた。』
手書きの分数の計算問題をわら半紙にガリ版刷りしたと思われる、ノスタルジックなプリントの写真も載っていました。
大量印刷ができなくて枚数制限があったのかもしれません(笑)。
まったりしていたんですね〜。せっかちだとか、字が汚くなるといった、現代の代表的な公文批判が当てはまらなくなります。でも、考えてみれば、今でもそんなやりかたをしたって別に良いわけですよね。
なーんて、実はうちの次女(小4)の国語がこんな感じなんです。
時間も計らないし、1枚1枚の〜んびり、でも楽しそうに読んでいます。
1年生から始めたのにいまだに進度表基準に達していません。
でも、『早く終わってしまっては惜しいといわんばかりに、ゆっくり、おもしろそうに解いていた。』とのくだりに、次女の気持ちが理解できた気がしました。
進度ばかりが成果じゃない。彼女なりに国語のおもしろさを感じているならそれが一番ですよね。私も、国語的頭脳は、小学生のうちは、増強するならCPUよりもハードディスクの方が重要だと考えています。
このとおり、超マイペースの次女に、親としては少し苛立ちを感じていたとき、
ピアノの先生に愚痴をこぼすと、
「○○ちゃん(次女)は、地味でつまらない練習曲でも、できるようになるまで何回も何回も、文句も言わず練習するから素晴らしいです。これが勉強に向けられたらすごく伸びると思いますよ。」と。
その先生には長女もお世話になっており、要領よくこなしていくタイプの長女とは、また違った個性が次女にあることを、指摘してくださったのでした。
つくづく、親として視野が狭くなっていたことを反省し、子の能力を親の思い込みだけで決め付けてはいけないものだと思いました。
進度競争とは無縁の子ながら、彼女なりに上手に公文を利用できたらいいなと、今は思っています。
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【942674】 投稿者: なる (ID:6fAMqbUPYWM) 投稿日時:2008年 06月 03日 19:44
ういろう さんへ:
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>お久しぶりです。「嵐」のコンサートのチケットが取れず凹んでいる
>今日この頃です(涙)。
お久しぶりです。チケット逃され残念でしたね。
次回は頑張りましょうね。(笑)
>ケイパブル春号
>41年前に公文教室を開いた先生(81歳)の記事から。
面白い視点からの書き込みありがとうございます。いろいろな進み方が
あってよいのだなぁ。そう思います。ピアノとの両立をなさって、ピア
ニストになられた方の記事もありましたね。公文経験者とは言え、いろ
んな道があるもんだなと感心しておりました。進度一覧表の方にもIリー
グ関連で、東大卒の学者さんが高進度の経験者として登場していました。
公文での学習時期は、様々な可能性に挑戦していく時期であり、花開いた
方々が紹介されていて、ケイパブルや進度一覧表にも、ちゃんと読めば様々
な「含意」(笑)を含んだ記事が掲載されていますね。
(「含意」だなんて、素直じゃないわたし…。)
そういえば、先日2008年06月01日の日経新聞の朝刊に、このスレでも紹介
したSHさんが掲載されていました。様々な活躍の場があるのだなぁと記事
を読みながら、関心しておりした。
http://medical3d.buzzlog.jp/d2008-06-01.html
新聞と言えば、こんな記事もありました。3ヵ月以上前の記事ですが…。
ガリバー「公文」に挑む
ガウディアの体験説明会。教室はパステルカラーで統一され、イスや机には
曲線を取り入れた。後方は説明を受ける母親たち 大手の予備校と中学進学
塾が手を組んだ学習塾が誕生した。
「子供たちの読解力や考える力の低下が言われていますが、大手学習教室の
パターン学習で本当の学力が身につくのか、心配する声もよく聞きます」
東京・目黒の閑静な住宅街で先月下旬、小学生向け学習教室「ガウディア」
(東京)の上田博専務(43)の説明に、6人の母親が真剣に耳を傾けてい
た。傍らで、今春小学校に入学する幼稚園児がプリント学習に取り組んでいる。
この日の体験説明会で配られた資料には、ゆとり教育の弊害や全国学力テス
トの結果を報じる新聞記事とともに、「大手学習教室」の教材例も。ガウデ
ィアが意識する大手とは、公文教育研究会(本社・大阪)の公文式教室だ。
「ガウディアでは、基礎基本の定着とともに、理解力、発見力、表現力の
三つがつくようにします。目指しているのは『使える力』です」と上田専務。
その日、母親2人が入会を申し込んだ。うち1人は「新しさにかけてみたい」
と、娘を公文から“転校”させることを決めた。
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ガウディアは予備校「河合塾」と、中学進学塾「日能研」の各グループ会
社、河合塾進学研究社(東京)と日能研関東(横浜)が2006年、合同で
設立した。社名は「学ぶ喜びを与えたい」との願いを込め、ラテン語の「ガ
ウディウム(喜び)」から取った。
提案したのは河合塾側だ。進学研究社の村上義則会長(62)によると、
小学生向け事業は4年前から検討を始め、日能研に相談した。保護者200
人にも聞き取り調査を実施し、算数・国語の基礎基本習得が中心の小学生向
け学習教室の新設を決めた。公文が寡占状態だが、まだニーズを掘り起こせ
るとの判断だ。
自学自習で教材に取り組む点は公文と同様だが、オールカラーでイラスト
をふんだんに使った教材は「単なる計算の反復ではなく、思考のプロセスを
理解させる構成」(上田専務)。算数では四則の式をバラバラにしたり、自
分で式を立てたりする。国語では長文を読ませる工夫がある。
今月、都内に直営3教室を開校した。新1・2年生が対象だが、段階的に
対象学年を6年生まで上げ、3年後までに全国でフランチャイズを含む150
教室を開く計画だ。
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そんな新勢力に対し、公文の橋口健取締役(43)は「微分積分が解ける
ことを目標に、問題を解きながら自分で発見し、挑戦していく。公文のスタ
イルは50年かけて子供たちと磨いてきたもの」と胸を張る。
最近では、教育熱の高まるインドに6教室が開設され、約500人の生徒
以外に100人が入塾を待っている。オイルマネーで急成長した湾岸産油国
のカタールやアブダビにも開校、「自分から学ぶ姿勢が我が国の子供たちに
も必要だ」と熱い視線が向けられているという。
ガウディアは、世界的な企業にまで成長したガリバー企業との戦いに挑も
うとしている。
公文式教室 数学教師だった公文公(とおる)氏が、小学生の息子のため
に考案し、1958年に学習塾としてスタート、フランチャイズを増やして
きた。幼児から高校生までが、学年に関係なく自分のレベルに合った数学・
算数、国語、英語のプリント問題を解く。指導者は助言するのみ。学習者は
昨年12月現在、国内が1万7600教室、152万人、海外が45か国・
地域の7800教室、265万人。 (2008年2月28日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080228us41.htm -
【942958】 投稿者: kara (ID:glKbIXIdxMQ) 投稿日時:2008年 06月 04日 02:45
なかなかレスがつけられなくてすみません。子供達を連れて日本に里帰りするする直前と学年末なのとでバタバタしていまして、、、
ういろう様
我が家の子供達もかなりマイペースで進んでいます。国語は海外在住者で日本に住むことはまずないと思われるので進度は気にせず(時間も計りません)身に付くことを一番重要視しています。弱い部分があれば、今やっている教材と共に一部戻って補強してもらったりもしています。一学年下ぐらいをやっていますが、一日2枚、日曜日はお休みです。
算数は学年より多少上で時間も計っていますが、繰上げを書きながらやってもいい、など例外を作ってもらってこちらもマイペースです。一日3枚、日曜日はお休み、とのんびりしたものです。先取り学習が目的ではないので一日15分以内で終わる範囲でやっています。
公文のそれぞれの子供に合わせた進度、というのは我が家の子供達はモンテッソーリ式で教育を受けているので(同じクラスに三学年幅のある子供がいます。)、全く抵抗なくすんなり入れたと同時に、我が家の選んだ教育方法と相反しないので子供を混乱させないようです。ちなみにモンテッソーリ式も自主学習が一番の柱となっています。
公文の算数は特に賛否両論あるかと思いますが、経験からすると内容よりも自分で学習する習慣(分からなくても取りあえず自分で考えてみる、というようなことも含めて)、学校の授業がすんなりと分かることで得意意識を持ち、それが他の教科にも好影響を及ぼす、というもっと心理的な(精神的な)影響が大きいと思います。
他の習い事でも直接の結果をとかく追いがちですが、習った、やってきた内容うんぬうよりも、努力した、頑張った、粘った、継続した、という自信と体験というのは後々の人生に色々な形で影響してくるのでは、と思っています。
もちろんそれぞれの子に合うのか、家庭の教育方針に合うのか、というのが大きいので公文だけを賞賛するわけではありませんが、勉強を全て受験に直結させて考えるというのはどうなんだろう、と思う方なので、、、
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【943269】 投稿者: ココ (ID:fXLONVSC9Vs) 投稿日時:2008年 06月 04日 12:05
せっかくのアドバイスにお礼が遅れてしまいました。
さくらさんのご意見にもありますようにこの掲示板はとても参考になっています。
公文に対する意見は割とどこでも良く聞くのですが一般的な意見がどうしても多く
なかなか有効利用にまで至るお話を聞くことが出来ませんのでこの場は非常にありがたいです。
なるさんへ
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>ココさん大丈夫ですよ。とても優秀なお子さまですから、いずれ独力で道を切り開きます。
>不安なんて全然必要ないです。むしろ取り越し苦労だから悩むのはおよしになった方が
>よいかも知れませんね。(笑)
最近実は子供の方が私よりもたくましいのかも…と思うようになりました。
親が思うより意外と自分で自分のことは考えているようで「私の独り相撲」のような気がしています。
もう少し本人にまかせてみようかなと考えています。
>でもこの際理系数学を体験されるのも…開眼するカモですぞ。(昔とった杵柄)
>ココさんのお父上にご指導をお願いするのも面白いかもですけどね。(さらに昔の杵柄)(笑)
理系数学ですか…。実は私以外の家族(親、兄弟)は全員理系です。
私自身理系進学のつもりだったのですが中学までは全く勉強せずとも数学が得意だったのに
高校で数学の進度のスピードについていけず(日々の予習を全くしなかった私が悪いのですが)
「私は数学苦手だったんだ…。」とショックを受け文系に進路変更したお恥ずかしい過去があるのです。
しかし受験間際には数学が一番得意科目に戻っていたのでもう少し早く日々の努力を
すべきだったと大変後悔しました。
勉強する癖を高校入学まで全くつけていなかった事は過去の一番の反省点です。
父は私が高2のときに教えることから脱落しました〜。さすがにポンと答えが出てこなくなったようです。
密かにショックを受けていたようでしばらく勉強しなおしていました。
ここは開眼して私も学び直すしかないかもですね。過去のツケが今更ながら襲ってきたようです。
そういう意味でも公文は日々の努力を身につけることができるので私のような過ちをおこさないためにも
有効かと思います。
結構私のような(高校入学までは努力知らず、その後地獄を見る)パターンって多くないですかねえ。
公立の進学校は高校入学後とんでもないスピードでとばしますから、
6年間で大学受験に向け準備する中高一貫に比べてこの辺りは不利かと…。
>私は公文の国語も良いと思っていますよ。子どもの嗜好に左右されずに良質の文章を段階的に読めますし
>それが「習慣化できること」が何よりもの力に転化できる教材だと思います
改めて娘の教材をじっくりと見てみましたが公文の国語も確かに良い教材ですよね。
「良質の文章」に触れる機会をたくさん作ってくれる点でもありがたいです。
karaさんへ
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>子供の行く学校はクラス内で細かく算数と国語のレベル分けがされているので
>(それぞれ10段階ぐらいあります。)
>同年齢の友達とクラスにとどまったまま得意な分野はどんどん伸ばしてくれます。
>話がそれましたが、ココさんのような特別な才能のあるお子さんは親だけではなく
>周りに理解をしてくれる人、環境があるといいですね。
10段階とはすごいですね。上の子の通う小学校は算数だけ二段階の習熟別になります。
それでも「差別だ!できない子がかわいそう。」と賛否両論で大変そうです。
習熟別は分からないで困っている子供たちにとっても非常に助かるはずなのですが
親の方が気になるようでなかなか難しいのでしょうね。
息子の理解者は今のところかなり少ないかも…です。
幼稚園の先生も公文の先生もそれぞれ言うことがバラバラな感じです。
園の先生は最近息子が数を好きなことに気づいたようで「何とか伸ばしましょう!」という感じですが
公文の先生は「なるべく目立たないよう生活させましょう!」と言っています。
「公文で進む分はいいけど普段は目立たない方が本人のためです。」と先生には言われました…。
目立つのは私も勘弁ですが、まるで何か悪いことをしているような不安な気持ちになってしまいました。
本人がいたってマイペースなのが救いです。
>他の習い事でも直接の結果をとかく追いがちですが、習った、やってきた内容うんぬうよりも、
>努力した、頑張った、粘った、継続した、という自信と体験というのは後々の人生に
>色々な形で影響してくるのでは、と思っています。
日々の努力を怠っていた苦い経験のある私は公文に求めることが実は上記の点にあるかもしれません。
公文で何を習ったかということも大事でしょうが日々の努力の継続による体験を重視しています。
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【944225】 投稿者: なる (ID:6fAMqbUPYWM) 投稿日時:2008年 06月 05日 12:16
ココ さんへ:
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> 理系数学ですか…。実は私以外の家族(親、兄弟)は全員理系です。
ココさんのところも、理系血族でしたねぇ。(笑)
> 私自身理系進学のつもりだったのですが中学までは全く勉強せずとも数学が得意だった
> のに高校で数学の進度のスピードについていけず(日々の予習を全くしなかった私が悪
> いのですが)「私は数学苦手だったんだ…。」とショックを受け文系に進路変更した
> お恥ずかしい過去があるのです。しかし受験間際には数学が一番得意科目に戻っていた
> のでもう少し早く日々の努力をすべきだったと大変後悔しました。
> 勉強する癖を高校入学まで全くつけていなかった事は過去の一番の反省点です。
あ゛〜思い出すわ。文転はしなかったけど、わたしも反省(笑)。
まぁ、このスレの主題ですから…。
>高校で数学の進度のスピードについていけず
実質高校の方が授業が遅すぎで、結局入試前の進度のスピードが速くなってしまう
という事実は、強く警告したいですねぇ。(笑)
> 父は私が高2のときに教えることから脱落しました〜。さすがにポンと答えが出てこなく
> なったようです。密かにショックを受けていたようでしばらく勉強しなおしていました。
> ここは開眼して私も学び直すしかないかもですね。過去のツケが今更ながら襲ってきた
> ようです。
娘で勉強しなおし、孫で勉強しなおし。律儀な父上さまですねぇ。(笑)
娘のココさんも、父上を見習い「勉強しなおしなさい!」という神のお告げですよ。(笑)
律儀は血統ですから、あきらめた方がよさそうです。(笑)
年長の息子さんの「才能」が勝つか、ココさんの「杵柄(きねづか)」が勝つか…。(笑)
楽しんでください。(笑)
> 改めて娘の教材をじっくりと見てみましたが公文の国語も確かに良い教材ですよね。
> 「良質の文章」に触れる機会をたくさん作ってくれる点でもありがたいです。
そうなんですよねぇ。で、やる気があれば公文国語はどこまで、「子」を連れて行って
くれるのかということなんですが、公文国語の国語最終教材はO-200で、中江兆民が
書いた「三酔人経綸問答」(さんすいじんけいりんもんどう)だそうです。
酒好きの賢者・南海先生のところへ、二人の珍客がやってきた。一人は西洋の近代的な
思想を理想とする洋学紳士、もう一人は海外へ拡張的な進出をすべしと考える豪傑君。
明治の思想家・中江兆民は、この架空の三人が酒を飲みながら談論風発したという設定で、
政治や思想の問題を考え抜くというお話です。
3人の意見を理解した上で、どう思うのかも公文国語の最終教材の課題になっている
そうです。目まぐるしく動く世界情勢の中で日本人として生きるなら、日本の大学で
政治や思想を学ぶのなら、古典もちゃんと読んどきなさいという親心なんでしょうが、
そんな立派な親御さんはなかなか「いない」でしょうから、そういった意味でも素晴
らしい教材かと…。
三酔人経綸問答(さんすいじんけいりんもんどう)は、明治期の思想家・中江兆民の
著作。1887年(明治20年、兆民41歳)に刊行。のちの石橋湛山らに先駆け、早い段階
で小日本主義を主張していると評価される。
概説
明治10年代に加熱した自由民権運動が明治政府の国会開設で沈静化すると、運動は条
約改正など対外関係における国権論に移行し、民権と国権の折り合いが争点となった。
兆民は運動が国権論へ傾くなかに同書を執筆したといわれる。1887年、1月に徳富蘇峰
の主宰で兆民も寄稿していた『国民之友』に一部発表され、5月に集成社から刊行。
3人の思想の異なる登場人物、洋学紳士(紳士君)、豪傑君、南海先生が酒席で議論
する物語で、紳士君は人類史を3段階に区分し、明治10年代に日本へ紹介されていた
社会進化論を用いて、進化を発展の原動力とした。フランス、ドイツなどヨーロッパ
列強を批判し、完全民主制による武装放棄や非戦論などの理想論を展開。これに対し
て豪傑君が反論し、中国進出を主張。両者の論争を現実主義的立場に立った南海先生
が調停する構成である。
[編集] 解釈
登場人物に関する解釈としては、諸説存在する。
3人全てに兆民の考え方が反映されているとする見方
文量の多くを占める紳士君の思想が兆民自身の理想主義的な面を反映している一方で、
彼の英雄的要素が豪傑君に反映されていると解釈する者(蘇峰、桑原武夫)がいる。
さらに、兆民の考えが特に南海先生に反映されているとする解釈においては、兆民が
行う鋭い分析と彼の持つ常識家的現実主義者の側面が南海先生に見いだせるとする者
(桑原)、また、南海という言葉は兆民の出身地である土佐国を含んでいた南海道と
関係性があるのではないかと指摘する者(堀口良一)が存在する。
兆民以外の者の思想が反映されているとする解釈
例えば蘇峰や井上毅の思想を各々紳士君、豪傑君の主張の中に見いだす研究者(山室
信一)がいる。ちなみに、井上毅はこの書が面白い趣向を持つと指摘しつつも、東海
散士の『佳人之奇遇』ほどは売れないだろうと評していた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%85%94%E4%BA%BA%E7%B5%8C%E7%B6%B8%E5%95%8F%E7%AD%94
三酔人経綸問答 (岩波文庫) (文庫)
中江 兆民 (著), 桑原 武夫 (翻訳), 島田 虔次 (翻訳)
一度酔えば、即ち政治を論じ哲学を論じて止まるところを知らぬ南海先生のもとに、
ある日洋学紳士、豪傑君という二人の客が訪れた。次第に酔を発した三人は、談論風発、
大いに天下の趨勢を論じる。日本における民主主義の可能性を追求した本書は、民権運
動の現実に鍛え抜かれた強靱な思想の所産であり、兆民第一の傑作である。現代語訳と
詳細な注を付す。
http://www.amazon.co.jp/dp/4003311019 -
【944408】 投稿者: なる (ID:6fAMqbUPYWM) 投稿日時:2008年 06月 05日 16:13
『三酔人経綸問答』が【大学受験目標】に役に立たないかというと、全くそんなことも
なく、京都大学が入試で擬古文を出題していた時分には擬古文演習用のテキストとしても
使用されていたようですし、最近の大学入試にも出題されているのですが、それにとどま
らない意味のある本のようですね。大学で日本政治思想史のテキストにしていることが
多いようです。そんな「背景を踏まえ」学問の入門書が読めるようになるまで連れて行くと
いう「公文の思想」が現れていると思うんですよね。そんな風に公文国語教材を見ても
います。要は『古典も読みなさい』と(笑)。
■平成19年度金沢大学法学部特別選抜(推薦入学・帰国子女)試験 入試問題
http://www.law.kanazawa-u.ac.jp/intro1/prospective/pdf/2007suisen[削除しました]
■東大生の国語教室 高校生コース 2007年度1学期(4月〜7月)授業スケジュール
?4月24日 明治の思想家入門、漢文読解の基本技術 ★宿題:『三酔人経綸問答』を読んでおく
?5月1日 『三酔人経綸問答』を読む、暗唱道場 ★宿題:『三酔人経綸問答』を読んでおく
?5月8日 『三酔人経綸問答』を読む、政治学入門 ★宿題:『三酔人経綸問答』を読んでおく
?5月15日 『三酔人経綸問答』を読む、近現代史入門 ★宿題:『三酔人経綸問答』まとめ
http://www.kokugokyousitsu.com/schedule2007-1.html
■2008年度 早稲田大学社会科学部 推薦入学者 課題レポート
1.課 題 下記の課題図書リストから1冊を選び、要約し感想を述べよ。
2.用紙および字数 A4原稿用紙、4,000字程度(縦書き・横書き・ワープロ可)
※レポートに表紙を付け、表紙に受験(または登録)番号・氏名および選択した
課題図書名を記載すること。
3.提出期限および提出方法
(1)提出期限:3月13日(木)【厳守】
(2)提出方法:郵送(締切日消印有効)または社会科学部合同事務所(入試係)に直接持参
〔郵送の場合の送付先〕
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 1-6-1 早稲田大学社会科学部 入試係内
「推薦入学者課題レポート受付窓口」宛
4.課題図書リスト 著 者 タ イ ト ル 出版社
アマルティア・セン『貧困の克服』(集英社新書)集英社
岩崎 明彦『「フラガール」を支えた映画ファンドのスゴい仕組み』(角川 SSC 新書)
コリン・ジョイス『「ニッポン社会」入門』生活新書NHK出版
白田 秀彰『インターネットの法と慣習』(ソフトバンク新書)ソフトバンククリエイティブ
★中江 兆民『三酔人経綸問答』(桑原武夫・島田虔次訳・校注)(岩波文庫) 岩波書店
西原 博史 『良心の自由と子どもたち』(岩波新書) 岩波書店
野村 進『千年、働いてきました』(角川 one テーマ 21)角川書店
ルソー『社会契約論』(桑原武夫・前川貞次郎訳)(岩波文庫) 岩波書店以 上
http://72.14.235.104/search?q=cache:8-KsnQQJzz4J:www.hotdocs.jp/file/4831/download/pdf
■東京大学 教養学部 科目・講義名 国際体系 担当教官名 田中 明彦
教材・参考書区分 教科書 三酔人経綸問答 年度 2007
http://www.sangakuplaza.jp/page/615397
http://www.gfk.c.u-tokyo.ac.jp/ta/2006_natsu/main.html
■東京大学 公共政策大学院
前期演習 7/19 中江兆民『三酔人経綸問答』(19世紀末、知識人の悩み多き外交論)
http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/courses/2006/c11150.htm
■一橋大学 社会学部 夏学期・金曜日2時限 2単位 日本思想史特論 川村 肇
中江兆民の平和論(三酔人経綸問答を読む)
http://www.soc.hit-u.ac.jp/teaching/fss/lecture/?choice=details&fss_timetableID=341
■岡山大学法学部 日本政治思想史
日本政治思想史〔全学開放科目〕(前期、木曜3限、12:40〜14:10、10番教室、暦)
中江兆民『三酔人経綸問答』岩波文庫,1965年,630円(税込)
http://court.law.okayama-u.ac.jp/~odagawa/3a.html
http://hpt.cocolog-nifty.com/office/2008/05/20080513_0515_f610.html
■立教大学 法学部 政治学科 演習〜アメリカの対外関係 佐々木 卓也教授
対外政策を鼎談式に記述した中江兆民の名著として名高い『三酔人経綸問答』を素材にしました。
http://www.rikkyo.ne.jp/web/koho/univinfo/class/gakubu/topics2005/2005_04.htm
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【944593】 投稿者: なる (ID:6fAMqbUPYWM) 投稿日時:2008年 06月 05日 20:19
あっ、今の公文国語の0-200って『社会契約論』に変わってますね。
今回は、皆様のご指摘の前に訂正(笑)。
確認不足でした。スミマセン。私の記憶と下記の記述に従い書いてました…。
国語最終教材はO-200です。(つい最近まで「三酔人経綸問答」だったような…。)
中江兆民という人が書いた「三酔人経綸問答」です。明治の始め、日本のこれから
について3人の登場人物がお酒を飲みながら、意見を交わすというものです。
3人の意見を理解した上で、自分はどう思うか・・も問われる課題になっています。
http://Soara.cool.ne.jp/kumon/2007tudoi/2007tudoi.htm
現在の公文国語教材 0-200『社会契約論』
http://www.kumon.ne.jp/comeon/material/japanese/031.html
18世紀フランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーの『社会契約論』の部分訳である
漢字カタカナ混じり文の『民約論』の校訂に携わったのは、やっぱり中江兆民なんで
すけどね。(笑)
中江兆民の『民約訳解』は、服部訳、原田訳とは比較にならない天才的な著作であり、
人民主権という、当時の日本にとって革命的な社会のイメージを読者に示した。だが、
『社会契約論』の翻訳を自由民権論のキャンペーンに用いるという意図をもっていた
兆民は、その目的にとって都合の悪い第2編第7章以下を訳さず、理路整然とした
明快な著作に仕上げた。兆民を「東洋のルソー」として喝采した人々は、第7章以下に
現れる相対主義・ペシミズム・宗教というルソーの深い森を知らないのである。
『社会契約論』の全体像が日本語となって現れるのは大正期になってからである。
なんだとか。 -
【947878】 投稿者: なる (ID:6fAMqbUPYWM) 投稿日時:2008年 06月 09日 20:30
やはり最近O教材改訂されているようですね。
公文式教材制作の国語チーム員を発見いたしました!(笑)
国語チームは、公文式国語教材の制作を業務としている部署です。
現在*1は、公文式国語の最終教材にあたる「O教材」の制作に取り
組んでいるところです。
*1 2007年7月現在
ただし、「制作」とはいっても、実際に使用されているO教材は既に
存在するわけで、その教材をよりよくするための「改訂」をしている
ということです。
私は、国語の専門家ではありませんが、実際に教室で教材を解いている
子どもたちの様子を大いに参考にしながら、誰もが自習で国語力をつけ
ていける教材を完成させるために、日々格闘しています。
http://www.kumon.ne.jp/job/shigoto/person/2007/aya_k/
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