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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【3200386】 投稿者: しろくま  (ID:IWCjIsXtVBA) 投稿日時:2013年 12月 08日 12:19

    「ラストスパート」さま

     実際の入試会場にむかう… たいていの子どもは緊張し、「いつもの」力を発揮できません。
     本番ふだん以上の力を発揮できたっ という件もありますが、ふだんの力を発揮できなかった、という件数がはるかに上回っているのが入試の実際です。

     緊張させない訓練をやろうとするとたいていは逆効果。
     緊張させる訓練、ということをふだんにしておく

     というのがよいのです。

     これがしろくまのよく言う「環境の同一化」なのです。

     ふだんの学習環境と模試や試験の環境が違うから、その「差」で緊張するんですよね。
     緊張とは一言でいうと異質環境に対する反応なのです。

     ちょうどこの時期から、家庭の学習環境をできるだけ入試の状況に近づけてやりましょう。
     時間も入試と同じ時間帯で勉強する。
     机の上は、いつも60㎝×40㎝にする。

     昨今、リビングでの学習がよい、という話がされますが、それき、内容を理解する、という学習には効果がありますが、試験会場で「向き合う」という訓練にはまったくなっていないのです。
     
     思考系の学習は、自分の力が出しやすい環境で。
     作業系の学習は、時間制限下、机に向かって一言もしゃべらせない。

     こういう「環境」作りをまずはしっかりとしてやってください。

     「易問流し」はむろん成果が出ますから、続けてもらうとして…

     実際のお子さんとしろくまが直接向き合っているわけではないから何ともいえませんが、お子さんが求めている(無意識に感じている)ことは、実は、難問やできない問題を、しっかり考えて解いて「わかった」「できた」という思いを得たいのではないのかな、と、思うのです。

     易問流しの「心理的効果」は、難問や難しい問題が累積されている中で、「できた」「とけた」実感から遠ざかっていたことの回復にあるのです。
     でも、今、お子さんがのぞんていることは、難問や難しい問題の「量」の多さ
    による「解決実感時間」が減少していることに対する不満と不安であるかのような気がします。

     考えて考えて、う~ん難しいなぁ… でも、あっ 解けた!

     という瞬間がほしいんだと思います。

     易問流しを今までどーり続けつつ、唐突に、難しい問題を一問(甲陽の過去問のような)、「どれだけ時間がかかってもよいから、考えて解いてごらん」という時間を用意してやる、というのを織り交ぜてやってください。

     難問や今まで時間に追われて「余裕を持って」考えられなかった問題、そういうものを解く力を試させてやってほしいと思うんです。

     難問はチャレンジしてもよいのですが、そればかりでは絶望しかうりません。

     ちょっとハードな登山は、いわゆるとびきり難しい地点、というのがかならずありますよね。
     平坦な道ばかりだとつまらないし、そもそも登山家は、そのとびきり難しい地点を突破するところに魅力を感じているはずです。
     そういう地点は数か所でよいわけで、それが全体ではありません。

     難問チャレンジ

     という背中の押し方をしてみてやってください。

     しろくまがよく推薦する「近・中」の問題集をみると、標準問題の中にも灘や甲陽の問題出てきています。
     小5対象のものでも、いわゆる難関校の問題が出ています。

     そういう問題をチョイスしてコピーし、「これは灘の問題よ」と「名前を出して」解かせていく…
     時間がかかってもよいからやってごらん、という持っていき方をしてください。

     女の子と男の子を比べると

     男の子のほうがヘタレ
     女の子のほうが負けん気が強い

     ともに名前(ブランド)に弱いが
     男の子のほうは名前に怖気づく
     女の子のほうは名前に勇む

     という経験則があります。

     ブランド品に対して男は、はぁ? そんな高いもん、意味ないがなっ いらんいらんっ と言いますが、はっきり言ってそのブランドを身に着けることに怖気づいているんですよね。はっきり言って自信がない。そんなんおれが着てどうやっちゅーねん、となりますからね。
     女の人は、え~お高いわね~ と、思いつつ、身に着けたい、いや、着こなしてみせるっ いや、私こそ身に着ける資格があるわっ と心底に思うところがある…

     あ、お母さま方、失礼なことを申し上げてしまいました。この話の部分だけはなかったことに…

     お子さんの場合は、ひょっとすると今までの算数学習を通じて、灘や甲陽などの難しい問題を解く中で、「ぼくにはこんなの無理だな」と無意識のうちに累積していたのかもしれません。
     「こんな難問も解けるんだ」という、「押し返し」を経験させてやりたいところです。
     六甲の算数は、難問ももちろんありますが、解ける問題、できる問題も必ずあります。
     しろくまは「捨て問」という言い方は嫌いで、入試本番での優先順位は大切ですが、家庭学習で「これは捨て問だからやらなくてよい」という判定はしてはいけないと思うのです。
     ひょっとしたら、志望校の学習の中で、六甲の算数の捨て問、というように講師が扱っていたかもしれませんが、それもまた「拾い」なおして考えさせてみてください。

     先ほども申しましたように、40×60の机に向かって一定時間黙って集中させる、ということは取り入れてくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【3200413】 投稿者: しろくま  (ID:IWCjIsXtVBA) 投稿日時:2013年 12月 08日 12:46

    「4年男子国語がにがてです」さま

     すいませんでした。初めてここにおいでの方も多いのに、ついつい略して説明してしまい、ご不便をかけてしまいました。
     思えば、しろくまは、いろいろな術語を安易に使ってしまっておりますね。
     また改めて、そういう言葉を丁寧に、勉強方法ともにまとめてみたいと思います。

     「1文章1設問」

     というのは、こういうことです。

     国語の入試問題や模試をみてみます。
     すると長文の問題文が目に入ってきますよね。
     空欄があったり、漢字が一部カタカナになっていて傍線がついていたり、説明や表現にも傍線が引かれている…
     で、問題をみると、問一~問八くらいまであって…

     文中のカタカナを漢字になおしなさい。いわゆる「書き取り」の問題です。
     空欄にあてはまる接続語を入れなさい。しかし、そして、などを入れる問題。
     このことわざの意味を説明しなさい。
     「これ」「それ」はそれぞれ何をさしていますか。
     この表現(語句)と同じ意味を文中から選びなさい。
     このことはどうしてわかりますか。それを示す部分の最初と最後の○字を答えよ。
     なぜですか。(理由説明題)
     どういうことですか。(具体化・抽象化・置換)
     どういうことですか。(心情説明)
     本文の内容にあてはまるものを選びなさい。

     というような構成になっていますよね。

     あたりまえといえばあたりまえ。

     ところが! 国語のお勉強するとき、これ、全部いっぺんにやっていませんか?
     算数とか理科は違いますよね。
     つるかめ算のときは、小テストも講義も、ひたすらつるかめ算ばかりします。
     まめ電球の単元のときは豆電球しかしません。

     だったら、国語も、「理由説明題」「心情説明題」「指示内容」という問題「だけ」やっていけばよいんですよ。

     他はすべて答えを教えてやって、その文章につき、1題だけ「これを解くのよ」と「頭をひとつにしぼらせてやって」解いていく、という方法です。

     二つの方法で進めるのがお勧めです。

     1文章につき1問題を選び、親音読子黙読で進めて、その1題だけじっくり考えていく。「質的1文章1設問学習」ですよね。
     心情説明題や理由説明題、そして内容把握題だけ選びます。

     で、「量的1文章1設問」。分厚い、いろいろな学校の過去問が掲載されている問題集(ギョーカイではこれを『電話帳』と称しています)を購入し、前から順番に読んで、そのつど、何か一題だけチョイスして一冊「通して」しまう。

     パターン認識の一種ですよね。
     「今日は説明文の理由説明題だけやろう」と、言って5校の1題やっても5例の理由説明題が解けます。これを10日続ければ50例の理由説明題を解いたことになり、「ああ、理由説明題って、こういうことを書けばよいんだな」とわかっていく、という学習方法です。

     漢字の書き取りは漢字の書き取りの学習を別にすればよいわけです。
     ことわざ・慣用句も同じ。

     子どもが国語の学習をうんざりしてしまうのは、目標到達点がどこかハッキリしないでボケてしまうからなんですよね。

     子どもは無目的な単純作業は嫌いですが、目的が明確な単純作業は「快」をおぼえながら黙々としてくれます。

     思考の拡散

     というのは、受験国語ではよくみられてしまうことなんです。
     そもそもそんな問題集ないでしょ?

     文章が100あってそれぞれ設問が一つで100の理由説明題を解く、というようなもの。
     無い以上は親が作ってやればよいんですよ。

     この方法だと、別の効果も発揮します。

     しろくまは入試問題も読書だと思っています。受験の国語で取り上げられている問題は、その学校の「国語」の先生が、お、これはなかなかおもしろい文章だぞ、と思われたものばかり。
     読んでいて楽しいもの、興味深いものが満載で、本人や親が本屋でなかなか探せないものばかりでしょ。

     国語の根本。「読む」そして「解く」というほんとに「核」の部分に取り組んでいく方法が「一文章一設問」方式です。

     すでに使った教材や模試など、復習するとき、「今日はこの一題だけやっていこう」とすれば、復習が嫌いな子どもも取り組んでくれる場合も多いです。

     考える頭を一つにしぼってやる

     ということをしてやってくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。
      

  3. 【3200631】 投稿者: ラストスパート  (ID:pTGP5k18AD2) 投稿日時:2013年 12月 08日 16:57

    しろくまさま

    丁寧なアドバイスをいただき、本当にありがとうございます。
    もともと、最難関の一つを狙ってのスタートでしたが、ひとひねり、ふたひねりされた問題に明けても暮れても向き合ううちに、どんどん自信を無くしていました。そうするうちに、本来なら解けていたような問題にもつまずくようになり、頑張らねばという気持ちが親子とも焦りへと変わっていったような気がします。

    緊張して解く訓練=イメージトレーニング、しろくまさんの言われるとおりだな、と納得いたしました。
    さっそく今から取り入れていこうと思います。

    また、捨て問についてのお話ですが、そういった問題の上手な取り組み方、普段の勉強の中に少しずつ刺激として入れたいと思います。
    長らく「やっぱり算数は苦手だ。できないな。」という思いを蓄積しながらの勉強でしたので、この辺りで易問だけでなく、六甲の難問、甲陽の問題を通して成功体験させてやりたいと思います。
    「気持ち」の問題でしょうか。

    しろくまさまのアドバイスに親の方も道が開けました。ありがとうございました。

  4. 【3201202】 投稿者: 4年男子国語がにがてです  (ID:BpCcbShrQ5U) 投稿日時:2013年 12月 09日 08:22

    しろくまさま、ご丁寧なご回答ありがとうございました。おかげで理解することができました。ただ息子は今浜学園でおせわになっていますが、公開が撃沈続きてSのまま5年を迎えることは無理だと思っています。全く線引きもままならず、なにより、ものがたりなのか、説明文なのか、ズイヒツナノカモわからないまま問題をしているありさま。宿題も終わらせるにに時間もかかり、とても他のことをしている余裕がありません。この一文章一設問は宿題で取り入れてもよいのでしょうか?偏差値45をうろうろの息子をなんとかしてやりたいのですが、やればやるほどセイセキガ落ちていく、そんな状況を打破したいのですが、途方にくれております。お助けくださいませ!

  5. 【3201575】 投稿者: しろくま  (ID:IWCjIsXtVBA) 投稿日時:2013年 12月 09日 14:39

    「4年男子国語がにがてです」さま

     まず、4年生の段階で、国語が「できる」というのが特別なのだ、という発想にお立ちください。

     しろくまがよく言うことなのですが、もともと中学受験の国語は、小学生には無理なことをさせているのだ、という前提に立ってやってほしいのです。
     そんなに社会経験もない、物語文に出てくるような子どもと同じ環境を経験した子ばかりではない、ある特定の分野の語彙がそんなにたくさんあるわけでもない…
     もともと国語ができない、というのがふつうのことだ、と、考えてやってほしいのです。
     
     そしてそのうえで、小4から小5にかけては、クラスの浮沈を気にしてはいけない(気にはなるでしょうが、それをすべてであるとは思わせない)、ということも忘れずに。
     クラスが上がる、下がる、を前提として成績に向き合うと、子どもは、クラスを維持するための、クラスを上げるための勉強をしてしまい、「学力」そのものを涵養する意識が損なわれてしまいます。
     一定の「励み」や「抑止力」にはなりますが、模試「を」勉強して模試「で」力を養う姿勢を見失ってしまいかねません。

     国語に関しては偏差値や順位を気にしない、という意識をお母さん自身が強くおもちくださいな。

     さてさて、浜学園にお通い、ということで。

     でしたら、毎回、先週学習分の「復習テスト」が学習計画表の№ごとに淡々と進んで参りますよね。
     実は、国語に関しては漢字や語句、ことわざ慣用句の単元はともかく、読解になってしまいますと、指定範囲の問題の解答を「まるおぼえ」してテストにのぞむ、ということをしてしまいがちになります。
     もし、しろくまの時代と変わっていなかったとすると、漢字や語句の単元でも、文章読解の問題の範囲が指定されていて、そこからの出題もあり、そうなると、答えを暗記してしまう、というようなことをしてしまう子もけっこう出てきてしまいます。
     講師のほうも、復習テストに「出ている」ところを講義で取り上げたりするケースが多く、それだけおぼえておしまい、ということが延々と続いてしまう、ということも考えられます。
     塾には行くが「国語を解く力」はいっこうに養えず入試を迎える、という事態になってしまう場合もあります。

     しろくまは、「模範解答の逆流法」というのをお勧めするときがあります。
     実は、この学習法の出発点は、「復習テストの解答丸暗記」をしてしまう愚を避けるために取り入れた方法なんです。

     模範解答を先に子どもに教えます。で

     これがどうしてこういう答えになるのか、考えながら読もう。
     これがこういう答えになることがわかる部分に線を引いてみよう。
     なぜ、アではなくイになるのか、説明してごらん。

     というように進めていく方法です。

     復習テスト「を」勉強する
     のではなく
     復習テスト「で」勉強する

     という方法です。もちろん、一文章一設問でもかまいませんが、ふだんの学習や復習テストの範囲の学習、模試の見直しなどは、こういう方法でやられればどうでしょうか?

     まずはお母さんの頭の中から「国語が苦手である」という尺度を消してください。
     できないのがふつう。何もおかしなことではない。と、認識を新たにしてやってください。
     わからなくても顔を曇らせてはいけません。おとなならば、わかってあたりまえのことが子どもにはまだわからないだけなのです。
     
     偏差値が50無い場合は、「よりそって」国語の学習をしてやってください。

     親音読・子黙読で文章を読み進めましょう。読みながら、わからない表現や難しい単語が出てきた場合、自分で調べさせないで、もうその場で親が説明してやってもよいのです。
     ただ、そういう言葉は抜き出してノートに書いていく…
     で、後で、その表現を使って短文も考えさせてみてください。もちろん、その場でしなくてよいんです。冬休みや春休みに先延ばしでかまいませんからね。

     「途方にくれる」ことなどまったくないんです。大きくまずは子どもをみてやってください。今は「こだわり」を捨てましょう。
     順位のこだわり、偏差値のこだわり、クラスのこだわり… 模試の得点などなど… あくまで分析材料としてしかとらえない。

     国語に関しては他者との比較は無意味です。あの子はできる、あの子はこんなによい点数をとっている… なのにこの子は… というのも無意味です。
     その子、その子の発達段階と語彙力があり、解ける範囲に粗密は必ず出てきます。
     とにかく小5までは、ゆるゆる参りましょう。

     小4のしろくま原則は、学習習慣をしっかり身につけさせる、バランスのよい学習、生活の枠を規則正しくしてやる、ということです。
     これが実現できれば総体としてOK。点数や順位は後からの評価ですからね。

     何か追加質問があればどうぞ。 

  6. 【3201656】 投稿者: 娘を助けたいんです。  (ID:xsvMh49OQnY) 投稿日時:2013年 12月 09日 16:26

    しろくまさま
    お返事ありがとうございます。
    諦めちゃいけませんね。塾から、最終の合格判定書が送付されてきて、志望校と偏差値の違いに落ち込んでおりました。
    この時期は、親が子供を悲しませたくないので、志望校を下げる気持ちと、子供の本心を読み取るので、親としてはつらい時期です。

    しろきまさんの御教授どおり、やってみます。
    ありがとうございました。

  7. 【3202014】 投稿者: うれいの母  (ID:fqRCnT98EJo) 投稿日時:2013年 12月 09日 22:05

    しろくまさま

    先日は落ち込んでしまった算数の対策として易問流しをご提案いただきました。ありがとうございます。さっそく取り掛かりこのたび模試に臨みましたところ、前半はミスなく解けて前の感覚を取り戻したようです。今回は算数に時間を取られ、社会理科が悲惨でした。社会理科も基本問題をこなして行くのが得策かと思いますがいかんせん時間がありません。
    一日のスケジュールとしては
    算数 基本問題(6年の確認テスト)
    社会、理科 四科のまとめ
    国語 親音読子黙読
    過去問題受験校と類似問題校 塾のない日に1校分(週3回塾なしです)
    塾の宿題・・・算数 難問
           国語 語句と入試問題
           社会 入試問題
           理科 入試問題
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・塾の宿題の入試問題は東大寺や四天王寺、洛星、洛南クラスです。

    12月末までにこのスケジュールでこなし、1月からは受験校過去問に徹してやっていく予定です。冬期講習は難関校対策でやっていかれると聞いています。正月特訓は志望校別特訓に行きます。

    効率よく全体を底上げする方法があればご教授ください。家庭学習でやっていくものは上記のかんじでよいのでしょうか?

  8. 【3202282】 投稿者: しろくま  (ID:PnlroX9QfnI) 投稿日時:2013年 12月 10日 06:47

    「うれいの母」さま

     社会・理科に関しては、この時期、「基本」という考えももちろん大切なのですが、むしろ、過去問をしっかり分析したうえで、「対策」を立てて、そこを重点的に学習していく、ということがよいと思います。

     やや入試の裏話的なことをさせてもらいますね。
     いろいろな学校さんは、説明会などを通じて「過去問をよくみておいてください」「過去と比べて大きな違いはないようにします」ということをおっしゃっています。

     サインを読み間違えない、というのは、この点、「外交」と同じ。

     過去問をよくみろって… 同じ問題は出ないじゃないか。

     と、思ってしまいますと、このサインの読み間違いです。

     そうなんです。同じ問題は出ない、ということは、範囲・単元表を細かく作って、過去に出たものに○・×をつければ、

     「同じ問題」が出ないなら、それ以外のところは出る可能性が高い

     という「あたりまえ」の分析が可能になります。

     「過去問と大きな違いがない」ように、理科や社会を作ろうとすると、いったいどういうことになるのか、といいますと…

     単元配分を変えない、ということになります。

     地理・公民・歴史
     生物・化学・物理・地学

     理科なら、急に暗記分野ばかりになったり、計算だらけになったりしない、ということですね。
     配点などは大きく変わらない。

     で、実際に私立の「理科・社会」の先生方とお話ししたことがあるんですが…
    (30年前の話ですよ。今とは変わっていると思いますが参考まで。)

     「むりですよ。どっかで同じ範囲、出さなくてはならなくなります。」
     「過去五年(三年)は同じ問題(分野)出してはいけないと言われています。」
     「作成担当は教科主任以外、毎年変わっています。」

     というのが多くの学校さんのお話しでした。

     六年一貫の中学の場合、先生方は、三年あるいは六年のサイクルで学年持ち上がりをされるケースが多い、ということもポイントです。

    ・過去三年に出たもの(直接的に同じ答えとなる語句など)は出ない。
    ・「3の倍数」で遡った年度の「形式」はよく似ている。

     あと、「都市伝説」的な出題伝説は信じてはいけない、ということですね。

     いろいろな学校の社会や理科については、さも、ほんとうかのような出題の噂が流れることがあります。
     仏教校だから仏像の問題が出るとか(洛南だから空海さんが出る、四天王寺だから聖徳太子が出る)、キリスト教の学校だからサビエルやキリシタン大名が出るとか、出身者に有名な天文学者がいるから必ず天体の問題が出るとか、そんなのは、たいていは違います。
     いや、出るかもですが、毎年であったり必ずであったりはまったくありえません。そんなところに大量の時間を費やしたところで、それこそ2点分くらいしかないでしょう。(その年の話題になったものとかは別でしょうが)

     出た!

     といっても、それが30点分なら大きなことでしょうが、算数の大問の「的中」と違い、理科や社会の場合は、「いや、出たけど、それはまぁねぇ…」となるケースが多いものです。

     純粋に、虚心に過去問をしっかりとみつめる…

     こういうことこそ、最後の一か月にすべきポイントです。
     理科や社会はそういう学習をすべきで、けっきょく最後の10点を引き上げることにつながる学習になると思いますよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

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