女性宮家創設へ｜掲示板スレッド

＞また、一般に左翼は支配層（財界）を敵視するが、それは階級闘争の相手としてであり、右翼のように政治家・財界人個人そのものに向け直接テロを加えた例は少ないのではなかろうか。

菊のタブーをものともせず、天皇を批判した個人への襲撃、その後の自殺などは右翼がとりがちな方法であるといえそうです。左翼の人たちは既存体制糾弾の方法として学歴があるだけに言論で訴える方法をとる傾向にありますが、保守派は体制を維持すれば事足りるに対して、左翼陣営はむしろ切り崩しにかかるわけですから攻撃的に（暴力ではない意味で)なる印象があります。もちろん、支配者層（政府や大企業、資本家など)による真の民主主義の社会浸透を阻む構造的な欠陥もグロテスクですが。

もう１つ、お尋ねしたいことがあります。以前、二俣川さんが天皇制と差別の関係を仰っていましたが、その論拠を教えていただけませんか？
例えば、今読んでいる著書に「聖とケガレの弁証法的ダイナミクスに基ずく天皇と賤民との関係」とありますが、マルクスの階級闘争において天皇と被差別者の関連性をどのように解釈しているのでしょうか？
お時間があるときで結構ですので、よろしくお願いします。

＞もう１つ、お尋ねしたいことがあります。以前、二俣川さんが天皇制と差別の関係を仰っていましたが、その論拠を教えていただけませんか？

すべての人間は、人間であるというだけで同一の権利を保障されるべきだということ。けっして、人間としての値打ちに上下があるわけではない。

ところで、旧憲法時代の天皇は、君主であり「皇国史観教」では現人神とされた。たしかに、「神さま」なら、特別な権利が認められることも筋は通っていよう。

しかし、現行憲法で自由と平等とは人権思想の根底にあるべき普遍的原理と解される。したがって、生来的に特権を受ける天皇（ならびに皇族）らは、本質的に憲法の法の下の平等と相矛盾する存在＝差別の具体的表れということである。したがって、世襲で特権を受ける天皇や皇族は、わが国最大の差別の象徴であると言わざるを得ない。

ただし、制度論として反対でも、現天皇夫妻の人柄には好感を抱いていることは申し添えておきたい。

レスありがとうございます。
上の二俣川さんの主旨は以前から読んでいますので、よくわかります。逆に言えば、私たち国民が皇族から市民権や自由を奪っている状態でもあります。

しかし、私が知りたいのは、天皇制と賤民を含めた被差別者との関連性なのですが。これはマルクス主義での解釈なのでしょうか？
階級層の存在を是認する以上は、最下層に位置する者たちの存在も善しとすることで差別を助長するという解釈でしょうか？

ちなみに

＞「『必殺仕置人』的『水戸黄門』的真実主義が一般受けする空気のなかでは、「手続のための手続主義」は評判が悪そうだ。だからなおのこと、特定の手続を踏むこと自体に価値を見出す精神、手続軽視に自由の危険信号を感じとるセンスが、人権理念の根底に流れていることをもう一度強調しておきたい。

もう少し下世話に言いますと、お役所の申告性手続き主義にうんざりした市民であったり、自治体の行政や法律に疎い市民であった場合に不利益を被りやすいことですかね？　笑
ですから、「知識」と「圧倒的な組織力」を持つ側（管理する側)にとり、従属者側の無知は力なるわけですね。

＞しかし、私が知りたいのは、天皇制と賤民を含めた被差別者との関連性なのですが。これはマルクス主義での解釈なのでしょうか？
階級層の存在を是認する以上は、最下層に位置する者たちの存在も善しとすることで差別を助長するという解釈でしょうか？

お尋ねの趣旨がよく分からない。
ただし、古典的なマルクス主義とは、プロレタリアートとブルジョアジーとの「経済問題」を基本としての階級闘争を想定したものであると考えられる。したがって、経済的貧困層など一定の関わりはあるものの、純然たる身分的差別問題とは100％重なるものでもないのではなかろうか。現に、日本共産党や親左翼の革共同（中核派）は、部落解放同盟から「差別者」として抗議を受けた過去もある。

☓親左翼
〇新左翼

＞もう少し下世話に言いますと、お役所の申告性手続き主義にうんざりした市民であったり、自治体の行政や法律に疎い市民であった場合に不利益を被りやすいことですかね？　笑

ちょっと違う。

＞ただし、古典的なマルクス主義とは、プロレタリアートとブルジョアジーとの「経済問題」を基本としての階級闘争を想定したものであると考えられる。したがって、経済的貧困層など一定の関わりはあるものの、純然たる身分的差別問題とは100％重なるものでもないのではなかろうか。

マルクスイデオロギーからは、経済的な力学に起因する階級間の差別論は導き出されても、天皇の対極として賤民を最下層に位置づける身分的差別論は成立し難いということですね。


＞ちょっと違う。

あら、失礼しました。