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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2732834】 投稿者: ピピ  (ID:ZK.iWnHHpFM) 投稿日時:2012年 10月 22日 13:08

    しろくまさま

    初めまして。関東在住、5年生、四谷提携塾に通う娘の母です。

    お人柄に惹かれ以前から参考にさせていただいております。
    算数のテストのケアレスミス連発時にはしろくまさまの『環境の同一化』という考え方が大変参考になりました。有難うございます。

    しろくまさま、娘の物語文の読解に関しお考えをお聞かせ願えればと投稿させて頂きました。
    テストの素材文(三浦哲郎作、メリーゴーラウンド)が、妻を事故で亡くした病弱な父親が、妻の二回忌に保育園児の娘と心中しようとする物語でした。
    娘は素材文を読み、所々違和感を感じながらも父親が死のうとしてとっている行動だということには思いが及びませんでした。(ですので選択肢などことごとく間違えておりました。)
    家で見直しをし、これはこういうお話なのよと説明をしたところ、大げさな表現かもしれませんがカルチャーショックを受けているようでした。
    お母さんがいなくなってしまっても、お父さんと頑張って生きて行く。。と思い込んで読んでいたようでした。
    (ルビもふってある児童向けの本に収録されておりましたので購入したところ、読みいっていましたが、読後感は釈然としないようでした)
    今回のこういった出題で、こういったお話にも対応できるようになってくださいね。。と四谷から宿題を頂いたように感じています。
    ただ、『えっ??こういうお話だったの??』という娘の反応を見ますと、複雑な気持ちになってしまうのです。
    内的準備が出来ていないのに、大人の世界に触れてしまった。。。
    そんなふうに感じてしまいました。過保護なのでしょうか?


    幼い頃はお話の読み聞かせが大好きでしたが、幼稚園の頃テレビで放映された『ごんぎつね』。
    顔を覆って、私の背に隠れ、最後まで見ることができませんでした。
    悲しいお話がとても苦手でした。
    アーノルドノーベルの『がまくんとカエルくん』シリーズが低学年の頃は大好きで、中学年のときは『ルドルフといっぱいあってな』のシリーズが大好きでした。
    黒魔女さんシリーズも好きでした。
    背伸びした読書経験はとても少ないと思います。性格はいたってシンプルです。

    家庭では国語の学習はテストの間違い直しを一緒にするくらい、算数にどうしても時間がかかってしまっています。(国語の成績は今のところ悪くはありません。飛び抜けて良くもないです。)
    読書なども含め、なにか家庭で導いてやれることなどご教示頂けましたら有り難いです。

    受験学年でもなく、緊急性もあまりないような事をお伺いしてしまいました。
    聞いて(読んで)頂き、有難うございました。

  2. 【2732899】 投稿者: ピピ  (ID:ZK.iWnHHpFM) 投稿日時:2012年 10月 22日 14:41

    連投ですみません。

    しろくまさま。
    投稿後ふと思ったのですが今回の場合、
    子供と話し合う、娘を残しての自分だけ死のうとしたのではなく、なぜ一緒にと父親は考えたのか、そういったことから始め、娘自身は子供としてどう感じ、考えているのかの気持ちを聞く。将来自分が親の立場になったら。。?と
    考えさせる、聴くことで素材文と娘とのギャップを埋めることが出来る。
    また心のフォローにもなりますでしょうか。。?もっと深くしっかり話し合うことが肝要でしょうか?

    自分で考え抜き、出来うる限りの事をする前にお忙しい(そしてとてもお優しい)しろくまさまに
    ご質問してしまったかもしれないと少し悔やんでおります。

  3. 【2733054】 投稿者: しろくま  (ID:WjOdTCNYHBQ) 投稿日時:2012年 10月 22日 17:25

    「のんびり6年男子の母」さま

     子どもの心理は複雑です。親が思う以上にケロっとしているときもあり、親が思う以上に深刻なときもあります。

     たった一つのことではなく、いろいろな要素が絡み合っているのは確かです。

    ○ 先生に自分の志望校と違う学校を進められた。

     これはわりとショックを受けます。ただ、男の子の場合は、案外長引くことはありません。心の中でわかっている場合が多いのです。ただ、子どもですから、最初はなかなか受け入れられず、「からまわり」の学習をしてしまいがちです。

     ただ、よくよく先生と話をすれば、「今の段階で」「次の模試の結果次第では」「今後の学習次第で」という付帯条件がある場合が多く、落ち着いて成績の推移を分析すればナットクのいくところです。
     淡々と、志望校にからめて話をするのではなく、今までの小テストを並べ、模試の結果を過去12か月分ずらっと折れ線グラフにして可視化するなどしてみてください。そういう「冷静な提示」の中で男の子は気持ちを回復し、具体的にどこから取り組んでいけばよいかを考えられるようになります。

    ○ 親もきつくいってしまったこと。

     これは仕方がないことです。これは昔からの古くて新しい問題でしてね。どれだけしろくまが、「この時期、怒ることは避けてください」「成績が悪くても非難しないでください」と言っても、「お母さんの顔」にも出ますし「態度」にも出ますし、もちろん「口」にも出るのですよ。
     母親の愛が歪な形で表現されてしまうもんなんです。

     だまっていろ、というわけではありません。データに基づいて、今後どうしていくかの話を、怒る必要もなく、できれば笑顔で、本人からいろいろ発言させてください。あなたの意見が聞きたい、というスタンスをとることです。
     話をさせると、本人はびっくりするほどわかっている場合が多いんです。「わかってんならなんとかしなさいよ!」という言葉は、グっと飲み込んで、再構築していく手伝いをしてやってください。
     この時期、志望校の変更を進められた場合は、できるだけこまめに担当講師と面談をしてください。どうすればよいのか、志望校は変えたくないならない、そのために必要なことは何なのか、を、しっかりと告げていく、ということをしてください。

    ○ 夏休みが終わり、少しずつ2学期の疲れが出てきたこと。

     これは、確かにいえることです。一つは、部屋の掃除と配置替え、というのもしてやってほしいと思います。
     机の位置を変える、部屋そのものを移動する、家庭の環境を目に見える形で変えたうえで、新しく追い上げが始まるんだ、という雰囲気を作ってやりましょう。
     本人がする時間はもったいないので親がもちろん手伝ってやってください。

     ストレス、というのは、ある程度は必要なものです。無駄なストレスの排除につとめてやりましょうか。

    ☆ 形式には触れても内容には触れない

     という姿勢を貫いてください。生活の軸を整え、何時から何時までは勉強する、食事する、睡眠する、起床する… ここがズレたときは怒ってもよいんです。
     でも成績の不振や得点、偏差値に関しては触れる必要はありません。「次に結果を出せばよいのだ。そのための失点だ。」ということを本人に明確に伝えて、「できなかったのが悪いのではない。できないことを改善できないのが悪いのだ」という意識を持たせて、できなかったことをふまえた上で次に進める指針を明示してやりましょう。これも、担当講師をフルに活用しましょう。
     親が言いたいことを、講師に伝えてもらいます。

     さて、技術的には、「星光、西大和の学習で甲陽にも通じる学習」というのを明確に示してやることです。
     西大和と星光を合格するための学習をしていて甲陽の合格が遠のくことはありません。ここをクリアすれば甲陽にも通じる部分だ、ということを担当の講師に示してもらいましょう。
     それが明らかになると、子どもの「からまわり」はずいぶんと減ります。

     そして「易問流し」の不足です。この時期、「できる問題」をどんどん解いていく、という局面が減っています。ずっとやり続けなくてもいいですが、まとまった時間で「解ける」そしてその数をこなす、という時間帯を設けてください。

     難問にチャレンジしすぎて、演習量の減少が累積しているんですよ。

     メンタル面と技術面、両方からアプローチしてやってください。

     何か追加質問があればどうぞ。

  4. 【2733108】 投稿者: しろくま  (ID:hKvIEZoyMNI) 投稿日時:2012年 10月 22日 18:32

    「東京鹿の子」さま

     関東の方も、もちろん歓迎いたしますよ。
     「素晴らしい」などと紹介されてしまうとまったく穴があったら入りたい気持ちです。
     昔の、それも20年以上も前に講師をしていたにすぎません。当時の仲間たちの話のウケウリばかりで… しろくまが素晴らしいのでもなんでもありません。

     しろくまは、常々、「極端の排除」を説明してきました。

    ☆ 無理をして伸びることはない、無理をしないから伸びるのだ

     という考え方に立っています。そのときに子どもができる範囲をしっかりと、でも力の出し惜しみなくしていくこと… これで子どもが成長しないわけはない、と、思っています。

     ところで、お子さんは娘さんですよね。御三家、というと、しろくまの知るところでは、桜蔭中、双葉中、女子学院中のことでしょうか?

     まずは、「裏目に出た」と考えられる必要はありませんよ。

     たとえば、桜蔭中の国語は、「模範解答からの逆流法」の学習がドンピシャな学校で、しろくまの手法と相性がよい学校の一つだと思っています。
     桜蔭中の過去問を用いて、答えがなぜ、そうなっていくか、本人に考えさせる、というパターンで桜蔭中の過去問を解いていくと、他中の、とくに記述を要求される問題を解くときの思考法を磨けます。
     また、女子学院中の過去問は、「入試問題読書」に最適です。中学受験にほどよい難度の良質な文章チョイスがされています。長さも訓練にはぴったり。
     独立した漢字の問題も、過去問をひととおり学習すれば、どこの学校にでも通用する7割をおさえられていきます。
     双葉中のものは、1文章1設問の訓練に持ち込めばなかなか利用できますよ。
     50字程度の記述もありますし、字数制限なしの理由説明題もあります。大問三の独立した語句系の問題なども、直前にまわせば確認テストに利用できます。

     算数なども、「処理能力」というのは、時間制限内に解くことを強いられるだけのことで、単体を取り出して、じっくり考えさせる、とくにこれらの学校の過去問集で、解説が分厚いものを利用して「時間を強いずに考えさせる」という時間帯での学習素材に利用すればよいわけです。おっしゃるように難問奇問がないわけですから…

     理科は、難しいことをさせる必要はまったくないので、ここは深入りさせないように調整する必要があり、理科講師にたのんで「ここまではしなくてもよいよ」というラインを示してもらってほしいところです。
     文英堂という出版社から「塾で教える理科」というシリーズで「生物・地球・宇宙」「物質とエネルギー」という二冊の参考書が出されています。
     神野くんは、しろくまがいたころはまだ学生の非常勤だったんですが、そのころから灘高校受験の理科を担当していましてですね、よい、解説やプリントをつくっていたんですよ。この二冊もなかなかよくできていて、「読んでわかる難しい理科」としてかなり推薦できます。
     問題を解いていく、ということよりも、お子さんのような場合は、難しい理科は読んで理解する、にとどめておかれて、演習は附属校レベルのものにしておく、というのも作戦の一つです。
     同様に、難しい算数も「読んで理解させる」ということで、「塾で教える算数」の「数・数量関係」をお勧めします。板東くんはフェリクスという塾の講師をしていますが、昔はしろくまのいた塾で非常勤をしていました。灘の算数の指導では定評がありましてね、レベルは高いものでふつう女子には無用ですが、女子の御三家の手ごわい算数に興味があれば、これも「読んでわかる難しい算数」としておすすめです。

    ☆ 難問レベルは解かなくてもよいから、解説を読んで理解する

     という学習で進めていく、というのも一つの作戦ですよ。

     同じく昔、しろくまのいた塾で算数の講師をしていて、今は希学園の副学園長になっている入江くんと、いうまでもない算数の重鎮、学園長の前田さんが二人で書いている「特進クラスの算数」も「読んで理解する」教材として利用できます。(入江くんの算数はほんとに子ども目線のわかりやすい授業でしてね、もう彼は他に問題集と解説を出版していないのでしょうか… あればかなりお勧めできます。)

     女子の、超難関校狙いではない場合は、難問を解いていく、というのではなく、解説をしっかりよんで「理解する」という学習をすることは何も悪いことではないんです。

     御三家を「にんじん」にしたんだから、この際、「にんじん」食べてもらいましょ。
     他の方にも申しましたが、この時期は、「成績の可視化」を並行させることです。
     実際に自分の成績はどこに推移しているのか、どのあたりが実力なのかをしっかりと本人に示して、それについてのコメントはしない… 本人が気づいていきます。
     
     お母さんのご懸念はしごくもっともなことですが、うまく利用すれば、力をつけて、志望校に合格、ということにもつながっていきますよ。
     それにまた、これは別の話になりますが、子どもの可能性は無限大に開かれています。
     「御三家という発想」が無かったのなら、考えてみればよいではないですか。
     親子三人で… 附属校がよい、という親の思いも伝え、本人にも御三家の学校の勉強以外の校風や雰囲気をしっかりと伝える…

     子どもはときに塾で配られる偏差値表の順位で、「よい学校」「わるい学校」と決めてしまう傾向があります。
     偏差値が高いからといって、子どもに合わないところを選択するのは愚かなことです。
     ならば、偏差値以外の情報をどんどん子どもに提示していきましょう。そうすることによって、自然と「調節」ができていきます。

     難しい学校にチャレンジする

     ということと、

     自分の志望校合格をめざす

     ということは別だ、と、示す方法は「偏差値以外の情報」をどれだけ提示できるかなのですよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  5. 【2733166】 投稿者: しろくま  (ID:9GtopwT3g/g) 投稿日時:2012年 10月 22日 19:44

    「関東者」さま

     模試と志望校の問題の差…

     この時期、これが表面化してきます。しろくまの強調するところは、

     模試ができたから合格するのではない
     塾のクラスが上だから合格するのではない

     ということです。合格するための勉強をしたものが合格するんです。

     関東の入試日程の様子がよくわからないところですが、第一志望が女子学院中であるならば、女子学院中に合格するための勉強にむかって、まっすぐ進んでいく必要があります。

     別の方にお話ししたように、女子学院中の問題はたいへんよい文章のチョイスで、設問も平易です。
     お通いの塾は、ひょっとすると、男子の御三家に実績がある塾で、そこに力点を置いた指導をなさっている塾ではないですか? 模試などは、どうしても男子校向け、というときがあり、形式や時間制限にしめる量なども、そういった学校向けになっているときがあります。
     低学年から通われていますと、模試で得点するコツをつかんでしまって、実際の志望校のものに「不慣れ」という現象が出てきます。

     女子の国語学習のコツは、小6、とくに秋になれば、模試からいったん離れて志望校の入試問題に向き合う、ということが大切になります。
     第一は「不慣れ」ですから、志望校の傾向に即した学習に移行していけば、11月の半ばくらいまでには得点力が出てきますよ。

     ただ、過去問には限界があるし、塾でもとりあげると思うので「同傾向異学校」演習をご家庭ではされてはどうでしょうか。
     関西の女子中に四天王寺中というところがあります。ここの過去三年くらいの問題が女子学院中のものとよく似ています(漢字の書き取りを除く)。これを利用すれば「過去問かぶり」は避けられますよ。

     できないところに目をつぶる

     というのも、ある程度は必要な時期です。

     「目をつぶる」といっても、何もしない、というわけではありません。本人にあまり気にさせない、ということです。親が黙って分析しておく…
     マイナスを声を出してカウントしない、というのがこの時期の女の子の対応の仕方ですね。

     模試で、得点できている文章や設問を大きく評価してやってください。
     おそらく、一つの文章に対して、指示語の問題、理由説明題、空欄挿入、ことわざ・慣用句… など、「広く浅く」を時間内にやろうとしてとまどわれているのだと思います。
     40分、という時間は、やや短い、と、感じる時間ですよね… まずは、時間制限なしで、じっくり考えさせてやる、それからどの問題から解いていくかの「時間のレイアウト」がポイントになります。
     文章内の語句系の設問を先にして、記号選択の「~とはどういうことですか」「~はなぜですか」という問題から考えていく、という流れで進めてみてください。

     さてさて、一番上のお子さん… 再来年が受験、ということは高校二年ですかね。
     ちょうどこれから深い学習をしていこうか、という時期ですし、なかなかこの時期から社会などの脇を固める学習、というのは、しにくいところですよね。
     いや、間違いではありませんよ、文系であっても(日本史と世界史が必要ということは文系ですよね)数学と英語をまずはしっかりと仕上げていく…
     高二文系は(お子さんの学校ではもう高二から文理クラス分けができているでしょう?)実は数学が大切ですから、お子さんのとられている作戦、つまり歴史は「読み物を通じて幅広く学習していく」という作戦は正しいと思います。
     というか、昔の学生はみんなそうでしたよね。歴史の勉強、て、参考書や問題集以前に、読書やちょっぴり専門書的なもので「教養」として力をつけていく…
     東大とか京大合格の勉強って、そういうところがありました。

     日本史は「東大のディープな日本史」と「超軽日本史」で高二のうちは脇を固めておいてください。六年一貫校生は、日本史を何度も学習してきています。中学受験で日本史、中学に入ってからも日本史、そして高校でも日本史… こういう重層的な学習を私立の生徒はしてきているので、中学生でもこれらの本を読めると思いますし、高二にもなれば、お子さんのようにおもしろいと感じられます。(この二冊、実際はけっこう難しい内容なんですよ。)
     しかし、世界史は、やはり中学で初めて、学校によっては高校になるまで本格的な世界史をしません。ですので、かえってこの二冊のようなタイプではなく、ほんとうに第一段階としては教科書学習に専念する、というほうがよいかもしれません。山川のナビゲーターもよいと思います。鈴木俊彦さんのわかりやすい説明で、ケチのつけどころがほとんどありません。

     変な話、しろくまはちょっと変化球が好きなんですよね。「東大のディープな日本史」みたいな切り口がほしい… 通史だけれど、新しい研究成果も紹介してほしい… ちょっと裏話もほしい… ストレートばかりでは三振とれないじゃないですか。

     『ものがたり宗教史』(浅野典夫 ちくまプリマー新書)
     『「なぜ?」がわかる世界史』(浅野典夫 学研教育出版)

     浅野さんは、公立高校の先生です。相澤さんが予備校講師で、浮世さんが六年一貫の私立の先生。だから世界史の本は公立高校の先生で、というわけではないんですよ。
     公立高校の先生の書かれたものですが、六年一貫校生用の世界史、といってもよいかもしれません。
     世界史では、脇を固めるのに「宗教史」は有効なんですよね。ちくまプリマー新書は、しろくまの新幹線読書の定番で、『ものがたり宗教史』はかなりおもしろく読めました。
     参考書の紹介、というより、あくまでもしろくまは「読書の秋」というテーマでのお薦めでしたので、このあたりがよいかもしれません。

     何か追加質問があればどうぞ。

     
     

  6. 【2733195】 投稿者: しろくま  (ID:yQ2NWzjqUxo) 投稿日時:2012年 10月 22日 20:15

    「よじじゅくごん」さま

     お久しぶりです。

     しろくまのおかげでもなんでもありません。漢字や語句の学習というのは、本来楽しいものなのです。
     ど~も大人は、そういう楽しいことは勉強ではなくて、苦しくつらいことが努力であると勘違いしやすいのですよね。

     何度も申し上げますが、勉強は苦行ではないんですよ。「楽しい形」をお子さんにとってやることができたお母さんのお手柄です。

     はやいですね~ もう小学三年。他の方もおっしゃってましたが、そろそろ塾かな、と考えられる時期なんでしょう。

     さてさて、夫婦で二項対立的に考えられる必要なんかありませんよ。

     夫:新小5までは家庭学習
     妻:講習のみを冬から通いたい

     何も矛盾せずに話を進められると思いますよ。

     基本的にしろくまは、ご主人のおっしゃっているところに賛成です。これは何度も申し上げているように、昔は小5から本格的な学習をしてきました。
     しろくまは入試問題主義です。小5からなら講師がチョイスすれば、入試問題を通じて学習できるようになります。
     それまでは、入試の形式にとらわれない、「表現型」「発表型」の学習、がよいと思うからです。

     ただ、算数などに関しては、本人が「好き」ならば、どんどん進めていってもよいと思います。
     また、お子さんが塾という組織に適正があるかどうか、わからないじゃないですか。今後の学習が、個別指導が適しているかもしれないし、家庭教師が向いている子かもしれません。
     夫婦ともに、共通する視点は「子どものために最適な学習方法は何か」というところです。
     これについては、ついつい夫婦の「理念」上の対立になっちゃいますが、「かくあらねばならない」ではなく、実際に「お試し」すればよいわけで、そういう試行錯誤は今の時期でないとやっている暇はありません。

     「講習」受けてみられればよいではないですか。
     塾に行く、という前提ではなく、いろいろな学習パターンの「実験」というためにです。

     さてさて、結果として、お父さんの路線に乗ったとして、家庭で進めていく国語としては…

     第一には「教科書の1年先行読書」です。

     小4や小5の教科書を購入され、「親音読・子黙読」をしていく、という方法です。
     そして、物語文限定で「入試問題読書」をしてもよいと思います。しろくまがよく推薦する英俊社の「近・中」の小学5年生用にチョイスされている物語文ならば、小3生でも十分読めます。

     日記を書いて書くことに慣れる。

     ただ、本人が嫌がる場合は避けたいところですね… 出てきた漢字、ことわざ・慣用句などを用いた「短文作成」などはどんどんさせてほしいところです。

     親子3人で、「しりとり物語」を作っていくのも楽しいですよ。主人公と登場人物を決めておいて、最初にお父さんが書く… 200字になったところで、続きをお子さんが書く… 200字になったところで、今度はお母さんが書いていく… なんていうのも楽しいものです。

     何か追加質問があればどうぞ。 

     

  7. 【2733221】 投稿者: しろくま  (ID:YZxz0cUcDug) 投稿日時:2012年 10月 22日 20:48

    「ピピ」さま

     いやいや、何も悔やまれる、なんて… しろくまとのお話しをそんなに大げさに考えないでくださいな。
     お気軽にお声かけください。

     しろくまの時代から、悲しい、おそろいしい、というところに敏感な子たちがいました。テスト中、物語文の内容でぽろぽろ泣いてしまった子もいます。

     とがった感性、というのは、いずれ丸みをおびてくるものですよ。いまはそこにいろいろひっかかってしまうわけですが…

     「内的準備ができていないのに、大人の世界に触れてしまった」

     というか、こういう学習こそが「内的準備」になっているわけです。

     もちろん、お母さんのいいたいことはわかりますよ。水をかけないで、いきなりプールに飛び込むことを避けたい、というところでしょうが、ドブンと落ちてしまうときもあるわけですよ。
     ただ、そういうときに、傍らにお母さんがいればそれでよいんです。

     親音読・子黙読、そして解説付き、という流れを続けていってください。
     小5ならば、十分、入試問題読書をしていくことが可能です。他の方にも紹介しましたが、英俊社の「近畿の中学入試問題 小学5年」のものなら、小5内容の文章で、しかも入試で出たものがチョイスされているので、そこの物語文だけを「今は」読んでいく…

     ただ、塾での国語学習は、どうしても「針がふりきれてしまう」学習をすることがあります。
     安易な教材もあるんですよ。高校入試の問題をもってきて小6の教材にしちゃってる、というのも見受けられます。
     しろくまは入試問題主義です。実際の中学入試問題に出ているか出ていないか、というところが大切だと思っています。

     将来受験される予定の学校の過去問、ぜひ、今からお母さんが目を通してみてください。そして物語文をみる… 正直、難度の高い小説は出題されてはいません。あくまでも子ども向けの物語文からの出題が多いハズです。

     三浦哲郎さんの『木馬の騎手』の「メリーゴーラウンド」は、中学生くらいに読んでほしい作品ですね。小5でこれをぶつけてくるのは、たしかに内的準備が必要なところかもしれません。ただ、確か主人公の女の子は幼稚園くらいでしたかね… 主人公が小さい女の子だから小学生に、と、考えてつくられた教材かもしれません。

     子どもによって発達段階は違います。お子さんの現段階に合わせて、いろいろ取り組んでいけばよいわけで、これくらいわからないとダメ、と、考えられる必要などはまったくありません。
     いろいろな文章に触れさせてやってください。その中で、本人の発達段階にあったもので、設問を解かせていく、という方法が「今の段階では」よい方法だと思いますよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2733792】 投稿者: 東京小6男子  (ID:Nt8ULQA.a/Q) 投稿日時:2012年 10月 23日 10:04

    しろくま様

    はじめまして。
    切羽詰ってご相談させていただきます。

    1.国語の成績について

    元来国語が苦手で特に6年になってからずっと苦戦してきました。
    過去問では第一志望の国語だけ本人いわく「好きなタイプ」とのことでまずまずの点を取れますが、
    第二志望、塾の模試では国語が信じられないくらい低偏差値(38-45位)で他教科(58-70位)の足
    をを引っ張ります。
    つまり、

    第一志望・・・国語まずまずだが、他教科が得点しきれない。
    第二志望以下・・・国語が足を引っ張り総合を大きく引き下げている。
    塾の模試・・・国語が足を引っ張り総合点を大きく下げている。

    という状況です。

    国語は一番努力結果が出るのに時間がかかる教科かと思います。
    あと三ヶ月で、この状況を好転させることは可能なのでしょうか。
    また、どのような学習をすれば効果的なのでしょうか?


    2.息子の自覚の無さについて

    こんなに切羽詰った状況なのに本人はいたってのんびり、目の色変えて学習に取り組む周囲とは
    かけ離れた状況です。
    夜も10時就寝、朝7時過ぎまで起きず朝学習もできず、日常の学習もはかどっていません。

    そんな息子をみるにつけ、私はイライラがつのり怒り心頭の毎日です。

    ちなみに息子は志望校は絶対に変えない、というこだわりだけはあります。
    それなのに、ラストスパートに入らない息子、焦り続ける母でストレスの溜まる毎日です。
    どうしたら、子供に現実をみつめさせ、必死にさせることができるでしょうか。

    まとまらずに申し訳ありません。
    崖っぷちに立たされています。
    アドバイスお願いいたします。

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