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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【3160233】 投稿者: ブルー  (ID:zf2AhFgu/Yc) 投稿日時:2013年 10月 29日 18:24

    しろくまさま

    以前から他の方への暖かいお返事を、いつも参考にさせて頂いておりました。
    初めて相談させて頂きますが、お力をお貸し頂けますでしょうか。

    小6男子、関東在住です。大手塾の最上位クラスにいますが、現在成績が低迷し、特に秋以降の模試が非常に悪い結果となっています。

    原因は、主に算数の低迷です。

    塾の先生からは、以下の問題点を指摘されました。

    1.問題文の条件把握が不十分なまま計算している。

     その結果、途中で明らかにおかしい数値が出ても(桁数が大きすぎる等)、疑わずに計算をやり続ける。
     本来ならそこで問題文を確認してやり直すべきだが、決して問題文に戻って確認しない、とのことです。
     塾で先生に言われて初めて問題文を読み直すと、ちゃんと解けるようです。
     分野は主に、速さ、点の移動、図形、水深、規則性、場合の数、で顕著です。

    2.問題文を読む→条件を確認する→図を描く、という作業が苦手。

     最近まで家でも、何度言われてもなかなか図を描こうとしませんでした。
     今は図は描くようにはなりましたが、丁寧に描かず、それが原因でミスをします。

    3.自分の出した答えと問題文を照らし合わせて、数値に矛盾がないか検証する力がない。

    4.問題文が複雑な場合は、「だいたいこういう感じだろう」と憶測で解いている

    5.問題文で聞かれていることに答えていない。問題文を読み違えて勘違いして解き、合っていると思い込む。


    問題文の読みについては、家庭でもずっと以前から「線を引きながら読む」「問題文に戻って考える」よう、繰り返し注意してきましたが、息子は、言われた時は直すけれどすぐに元に戻る、の繰り返しで今まで来てしまいました。

    また、夏頃に算数の先生から「知識力はついており、解き方は蓄積されているが、問題文から解き方を導き出すことができない」と指摘され、「解き方インフレ」の状態かと思いましたので、家庭で「どうしてこうなったのか」を本人に説明させるようにしていますが、成果はまだこれから、というところです。

    問題文をよく理解しないまま解くのは他の教科にも共通で、それが特に理科・社会の不振に繋がっており、不安が募ります。

    今から問題文としっかり向き合って解くようにすることはできるのでしょうか。
    この時期にこのようなことで苦しんでいて間に合うのだろうか、と焦るばかりです。
    どうかアドバイスをよろしくお願い致します。

  2. 【3160508】 投稿者: しろくま  (ID:SMw0pv77wQc) 投稿日時:2013年 10月 29日 22:44

    「ピピ」さま

     ふだんの塾の学習、ふだんの模試や小テスト…
     実はこれらが自分が受ける学校の入試問題と適合していない、ということ、わりとあるんですよね。
     問題の「難易」の問題ではなく、まったくやっていない形式、内容の出題に過去問をやって初めて気が付く、ということがあるんです。

     塾はとにかく「まだ過去問はしないでください」「過去問は塾でやりますから解かせないでください」とよく言うんですが… 
     でもこれ、受験校によっては鵜呑みにしてはいけない話なんです。

     過去問を「しなくてもよい」ですが、必ず「目を通しておく」ということは早い時期にしておく必要があります。
     ああ、こんな感じなんだ、という形式から感じる感覚、というのは子どもに知らせておくべきなんですよね。
     ある程度勉強してきているので、算数などチラっと見ただけで、ああ、こんなのが出るんだな、というのはわかります。それだけで十分。
     国語なども、「え、50分でこんな長い文章読むの…」というような「感覚」は知っておくべきなんですよね。

     今は、過去問と今までの自分の学習してきた「形式」が一致しないための「とまどい」による「やりにくさ」というのがあって、それがイマイチ得点につながっていないのです。
     でも、過去問演習を通じて、習熟すれば、それほど焦られなくてもしばらくするとなんとかなってきますよ。
     この点、次にお話しする(追加のご質問への回答ですが)算数の学習とかかわりがあるところですが…

     小五の算数、に、立ち返ってください。

     塾で学習している算数、実はけっこう入試の本番の、どこの学校にでも通用する七割、の、ベースになっているところです。

     しろくまは、あるモノ使う主義、なのですが、もしよければ英俊社の「近・中」の小5用の算数を購入されて、ざっとやってみられませんか?
     1つの単元のすべてをやられる必要はなく、だいたい3分の1くらいやって流していきます。
     「ないよ~」と言っていても、自分で認識できていないだけで、解きやすい、わかっている単元は必ずあります。
     「そこ、できているじゃない~」と持ち上げてやって、そこの残りの単元はすべてやっていく、という方法です。

     「きっかけ」というのは、作ってやればよいんですよね。そのきっかけには、当然、ホメて持ち上げてやる、ということが大切です。

     何度も強調しますが、勉強は修行や苦行ではありません。楽しくする、快適にやらせてやる、というのが「悪」であるかのようなことは錯覚です。これも負担感を減らしてやる、というお話と同じですね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  3. 【3160539】 投稿者: しろくま  (ID:D1V6EDK2MA.) 投稿日時:2013年 10月 29日 23:19

    「悩めるカエル」さま

     長くお休みしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。今日はまた神戸のほうに遊びに行っておりました。ハーブ園や異人館、足を伸ばして須磨寺のあたりに行ったのですが、よく考えると震災後、訪れたのは初めてかもしれません。いろいろな学校の遠足の時期と重なったみたいで、子どもたちがたくさんおりました。

     お勉強というのは、けっきょく「自発」なんです。
     他人から「やらされている」うちは伸び悩みます。目標ややりたいことが見つかったとたんに「やる気」が出ます。
     高校の三年間でも、私立の一貫校生に負けずに合格する子、というのは、ある段階で、目標、やりたいことがハッキリした子たちです。中学三年間、そして高校一年まで、パッとしないのに、高校二年になったとたんに人が変わる、という子、いるんですよね。
     少々乱暴ですが、やる気が出たときが勉強を始めるとき、と、しろくまは思っています。間に合う、間に合わない、というのはその時点で考えるべきことではありません。二年の勉強でもなんとかなる、というとき、あります。

     よいではないですか。あえて他の人が気になるこの時期の「偏差値」などは気にしないでおきましょう。
     偏差値を上げるのではなく、目の前の教科、単元の理解を深める、ということをして参りましょう。

     済んでしまったことをこの際、無意味に振り返ることはやめましょう。
     ああすればよかった、ということは、ついつい思ってしまうことですが、それもまたお子さんの「歴史」に刻まれる出来事です。そのことが先で良いことになるかもしれないわけで、今からどうこう評価もできませんよ。
     お子さん自身が自分の人生でふりかえって「決算」すべきことで、長い目で見れば、ここはもう親がどうこう言うことではないですよ。

     他の方にもおすすめしていることですが、この時期、本人のやる気や意志が低迷していて勉強に身が入りにくいときは、学年一つ前にもどる、つまりお子さんの場合でしたら小五の学習単元を解かせる、ということがよいと思います。

     志望校の過去問は、あえて12月の後半のギリギリに集中して取り組み、今は、小5範囲に徹していく… そこから掘り返していく、ということですね。
     たびたび紹介しているように、英俊社の「近・中」の小5用の教材は実際の入試問題から選抜されているので、小5用ですが、小6の子がそれをキッチリ仕上げれば、(社会は歴史と政治を加味する必要がありますが)学校によってはけっこう合格点まで底上げできます。

     お子さんの場合は、へたな気休め、声かけよりも、規則正しい生活の枠の中で規則正しく学習していく、という状況を作ってやる、ということですね。
     いついつはハンドボール、いつの何時から何時まではお勉強…

     感情的な話はいっさいせず、淡々と事実に基づいて話をしていく… そこにかえって親の真剣さ、というのが伝わる、というときがあります。
     怒ってしまっていったセリフだと、かんじんの親が伝えたい中身が伝わらず、怒りだけが伝わります。

     いろいろあるでしょうが、気が付いたこと、お悩みになられたときは、気軽にお声かけくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  4. 【3160566】 投稿者: しろくま  (ID:8ZFjbAHhIAw) 投稿日時:2013年 10月 29日 23:40

    「ブルー」さま

     関東からのご訪問も歓迎いたしますよ。
     受験のお悩みに関の東西は無関係ですからね。

     さて、これは明らかに「情報過多」「インフレ」状態になっていることです。

     塾の先生は嫌われるところですが、少し、内容と時間の整理をされることをまず、第一におすすめします。

     余分な講座はとらない、すべての宿題を「仕上げる」必要は無い、優先順位をつけて学習する、というトータルな「整理」をしてみてください。

     この時期、ついついいろいろなことをやらせすぎ、なんですよね。というか、こうなっている原因は「九月」にあると思うんです。

     夏休みは一定の量をする時間があったと思うんですが、夏休みが終わると、とたんに量的学習ができなくなります。で、九月の模試で、成績が下がると、よく中身を分析しないままに量的学習の回復を図ろうとして、ついつい「詰め込み」をしてしまう。祝祭日に「特別講座」があると、つい受講させてしまう…

     結果として3・4のようなことをしてしまう…

     1・2などに関しては、塾の先生のご指導もあるし、お母さんも本人も意識してこれから取り組むことになるのですぐに回復できますよ。

     「なぜそうなるか」ということを考えず公式や裏ワザや言われた方法をそのまま使おうとして解いてしまう…
     以前は丁寧に言われた「手順」「作法」で解いていたのに今は文字通り「手抜き」してしまっている…

     でも、それらはちゃんと分析されていますし、解決のための実践もこれからやっていかれるわけですから、必ず「回復」できます。結果が出るのは12月の頭くらいになると思いますよ。

     この時期にこのようなことに苦しむからこそ、結果が出せるんですよ。

     10月の成績ダウン、というのは、実は入試に役立つ情報の宝庫です。

     下がったことにショックを受けるのは当然ですが、しっかり分析して、しっかり見直す… 

     「速さ」「点の移動」などは小5の単元の重点復習、「規則性」「場合の数」などは丁寧な、じっくり考える時間をしっかりとってやる、ということで回復です。
     「図形」「水深」に関しては、難問にチャレンジしすぎたせいである場合が多いんですよ。ここは易問をたくさんやらせてみましょう。

     それから他の方にも繰り返し強調していることですが、好きな教科、得意な分野の演習もお忘れなきように。
     短い時間でよいので、「得意を磨く」時間を必ずとってくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  5. 【3161253】 投稿者: ブルー  (ID:zf2AhFgu/Yc) 投稿日時:2013年 10月 30日 17:22

    しろくまさま

    お忙しい中、お返事ありがとうございます。

    しろくまさまのおっしゃる通り、9月になってから通塾日が1日増えて週4日になり、模試がたてつづけにあり、学校行事も忙しく・・と、時間がいつも足りない状況でした。それなのにすぐ次の模試が控えていて、次回も結果が悪いと志望校変更を迫られるのでは・・と焦っていました。

    また、問題点はわかったものの、それを解決することができるのか、今からで間に合うのか、不安でいっぱいだったのですが、
    「成果が出るのは12月の頭ぐらい」とのこと、今は焦ってはいけないのですね。
    今は必ず「回復」すると信じて、「内容と時間の整理」と「優先順位をつけて学習する」ことを心がげ、失点の分析と見直しをしっかりしていきたいと思います。

    それから、つい算数に集中させたくなっていましたが、「得意を磨く」ことも忘れずにやっていきます。


    また不安になったらご相談させて下さい。
    本当にありがとうございました。

  6. 【3161789】 投稿者: ピピ  (ID:uKlmioyp3xg) 投稿日時:2013年 10月 31日 09:42

     しろくま様

    お忙しい中ご返信下さり有り難うございます。
    『近畿の中学入試 算数 小5の復習問題』ネットで注文致しました。
    お届け予定日が11月17から27日でしばらく待たねばなりません。待ち遠しいです。

    算数、4年の時はともかく5年からずっと苦労してきました。
    この夏の講習でも『6年下巻』を使った総復習をしていましたが、6年上、下、娘にとってどれほど必要だったのかと。。

    今は過去問中心に勉強していて、解けなかった問題の単元は5年のテキストに戻り勉強していました。
    『甦ってきた』単元有り、『最初から苦手だった』単元(図形の回転移動、速さの時計算等)はテキストに即した問題集なども使い復習しておりました。
    算数は塾の教材中心に勉強していましたが、先週東京出版の『プラスワン問題集』を購入したところ
    「難し過ぎず、易し過ぎない』ととても喜んで取り組みだしたところでした。

    たらればを言っても仕方の無い事で親のそういった力も含めた中学受験なのかもしれませんが、教材の取捨選択をもっと適切にしてやれれば、快適に勉強出来、基礎からきっちり積み上げ伸びたのかもしれない・・・と力不足を感じます。

    今も過去問→弱点発見→復習の流れで『算数で好きな単元、できる単元」がまったく思い浮かばなかったのも、
    子供にあっさり『ないよ〜』と言わせてしまっている・・・というのもなんとも。。。
    受験勉強=算数の勉強 と言っていいくらいの時間配分できてしまったということもあり、これからの残りの日々、娘にとって算数が快適、楽しいで終われれば、なにか報われる気が致します。
    そうなれるように『きっかけ』を作れるように。。。やってみます。

    併願校(決定も遅れ)の過去問、形式の違いに対する対策遅れてしまった!という焦りが出てきがちでした。。
    過去問は(国語記述等も添削は基本的にないですし)丁寧に関わって形式に対応できるよう頑張って参ります。

    しろくま様、親身のご回答本当に有難うございました。
    またお話させて頂くこともあると思います。。どうぞ宜しくお願い致します。

  7. 【3162039】 投稿者: 受験初心者  (ID:FipuXhJkGbI) 投稿日時:2013年 10月 31日 15:10

    はじめまして。

    こちらの掲示板を拝見いたしました。
    様々な考えをお持ちの方がいらっしゃる匿名の板にも関わらず、
    皆様から厚い信頼を得られているしろくまさんのことを知り、
    感激致しました。

    お忙しい中、申し訳ございませんが、 
    元塾講師である しろくまさんから客観的なご意見、アドバイスを頂きたく
    投稿させて頂いた次第です。
    どうぞ、よろしくお願い致します。


    現在、四年生の娘の今後の国語の学習法についてです。

    事情があり、五年生以降、国語においては塾で通常授業は受講せず(季節講習は受講予定)
    家庭教師に指導していただく方向で検討しています。

    四年生の現在も国語は塾では季節講習のみの受講で、今のところ公開テストでは偏差値56~62ほどです。
    先日、合格実績、志しの高い家庭教師の方と巡り合うことができました。
    今後の成績の状況にもよりますが、本人の希望で最難関、あるいは二番手、三番手の学校を目指していくつもりです。

    国語を塾の集団授業で受けないとなると、自分とは違った他の子の意見や考えを聞くチャンスが減るという
    マイナス点は想定できます。
    また、復習テストなどで競争する場がないため、きちんと自己学習しておかないと四字熟語や慣用句などの語句の点
    で劣る可能性が高いと思います。

    その他、しろくまさんが想定なされるマイナス点や注意点等がございましたら教えてください。
    やはり、できれば国語も通常から集団授業を受けるべき等のご意見や学習法についてのアドバイスでも有難いです。
    また、語句等を強化できるおすすめの市販テキストがございましたら、教えて頂けると幸いです。

    お時間のある時で結構ですので、どうぞよろしくお願い致します。

  8. 【3162245】 投稿者: しろくま  (ID:jYc7GLpcAYE) 投稿日時:2013年 10月 31日 19:35

    「受験初心者」さま

     おっしゃるように、もともと人はいろいろな立場、いろいろな環境、いろいろな事情で生きているわけですから、同じ考え方の人ばかりがおられるわけではありません。同じことでも自分にとっては悪いことだが、他人にとっては良いことかもしれません。自分が賢いとは限らないし相手が愚かとは限らない…

     彼是則我非 我是則彼非
     我必非聖  彼必非愚 

     どうかしろくまのお話も、鵜呑みにせず、お子さんに適合するところ、うまく取捨選択して、ほかのいろいろな人のご意見を突き合わせて、そうしてお母さん自身の考え、お気持ちをつくっていってくださいな。

     しろくまは、塾で国語を教えていたとき、対面式の、つまり講義形式の授業ということが、100%すぐれている、とは思ってはいませんでした。
     1つのクラスに40人いたとします。能力別にクラス編成はしていますが、算数・国語・理科の成績で「能力別」で編成されていたので、一番上のクラスでも、国語の成績は三番目のクラスのレベル、という場合がありました。
     教科別の能力別にはなっていない… じゃあ、教科別にクラス分けしたらよいじゃないか、と、なりそうですが、実際入試は三科の合計(社会がある学校ならば四科の合計)で決まるわけだから、三科合計でクラス分けするにはちゃんと意味があるわけなんですよね。

     それでもなお、やっぱり、算数はできるが国語ができない… という子、ほんとにいっぱいいっぱいいました。
     算数科の講師たちから、「こいつはあと国語だけなんとかなったら合格するねんっ なんとかしろっ」とよく迫られました。でも、逆は受け付けてもらえない…
     国語の講師はつらいよね、と、いったところでした。

     すいません。ちょっと脱線してしまいました。

     ただ、国語は教科の特性として、個別に、その子に応じた対応をしてやる、ということは大切だと思います。ですから、国語の講師は、国語のできない子をちょっと残して記述の添削をしてやったりして「個別に対応する」ということをよくやっていました。

     対面式の集団授業でも、記述題を考えさせ、で、複数の子たちを黒板の前に出させて、黒板に自分の解答を書かせました。
     で、みんなでその「答え」を添削していく、という方法をとるときがありました。
     自分の答えと他人の答えをつきあわせる。そうしてこっちのほうがいい、ここはこう変えたほうがよい、ということをやっていくんですよね。
     
     「自分の答えを客観化する」

     というクセをつけさせることはできます。

     お母さんがおっしゃる「自分とは違った他の子の意見や考えを聞くチャンスが減る」というのは、こういう「経験」ができない、ということになります。

     ただ、これは、自分で問題演習をさせる時間帯をしっかりと設ける、また、しろくまの定番の模範解答からの逆流法や、一文章一設問、という方法で、一定の成果をあげることはできます。
     そもそも対面式の講義では、一方的に先生の話だけ聞いて終わる、という講義も多いので、「他の子の意見や考えを聞くチャンス」はそんなに無いんですよね…
     ですから、あまり心配されるポイントではありません。

     じっくり考える、しっかりと読む、というクセを家庭教師の先生はつけてくださると思いますが、ですから2つのステージのうち、「じっくり考える」は家庭教師の先生にまかせて、「時間制限下に演習する」はご家庭でやらせる、という使い分けをしっかりすればよいと思います。

     それから、お子さんは女の子、ということなのですが…

     しろくまの時代、女子校は、語句の独立題(灘の一日目の問題のような)はあまりありませんでした。
     お子さんの第一志望、第二志望の学校の過去問は「見られた」でしょうか?

     漢字の書き取りは「文中型」でしょうか、「独立型」でしょうか。
     ことわざ、慣用句なども「文中型」でしょうか、「独立型」でしょうか。

     文中型の場合は、実は、「先取り学習」をされる必要は無いんです。
     配当漢字を配当学年の段階で、でも、しっかりと完璧におぼえておく…

     小三の段階で、小六の漢字が読める、書けるようにすることが英才教育なのではないんです。
     小六までに、ゆっくりでも確実に、身につければそれでOK。

     四字熟語、慣用句などの語句で劣る、というデメリットはあまり気になさる必要はありません。

     ただ、明確に「家庭教師」に関しては注意することがあります。

     どんな実績がある人でも、「その子と相性が合わなければ」成果は出ない、ということです。
     相性、というのは単なる感覚だけでなく、その人の解き方、考え方、などもそうです。
     自分の方法を注入するだけではなく、その子の持っていることを引っ張り出す、というのも家庭教師にお願いしたいところ…

     注入が得意な先生もおられれば、引っ張り出すのが得意な先生もおられます。
     注入してほしいのか引っ張り出してほしいのか… そんなシンプルな部分が全体を決めてしまう、ということもあります。

     この方法をこの子に伝えるのだ、というタイプの先生なのか、子どもとのやりとりを通じて教えていくタイプの先生なのか…
     これはどちらがよい、というのではなく、お子さんはどっちがよいのか、ということですよね。

     家庭教師型で進めることは、何も変なことではありません。季節講習は塾に行かせる予定でおられるわけですし、当然、月に一度の模試なども受けられるのでしょう? 家庭教師「だけ」ということではなのですから大きな問題点は無いと思います。
     それとまぁ、小4段階だと、まだ、国語が得意か不得意か、わからない、というのも実際ですよね。11月から3月の模試などはしっかり受けて、現在の力、というのをしっかりと測定したうえで、それを家庭教師の先生にしっかり見せてから指導方針を立ててもらう、ということがよいように思います。

     語句に関する参考書や問題集…

     現在市販されている教材というのは、ほんとうにどれもよく作られています。
     しろくまは、

     「なんでもよいから一冊キッチリ仕上げる」主義

     です。ただ、膨大に語句の学習の時間をとるのは避けてください。

     しろくまは同時に

     「入試問題」主義

     です。実際に入試で出ているもの「で」学習すべきだ、と、考えています。
     何度も紹介する、英俊社の「近・中」は、

     漢字の知識
     ことばの知識
     文法・その他

     という三つの単元分けがされています。「小5→標準→発展」の「3+3+3」で、十分すぎるほどの知識を身に付けられると思いますよ。
     あまり語句の参考書、問題集を山積みしないようにしてやってくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

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