最終更新:

3546
Comment

【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

返信する

管理者通知をする

マイブックマーク

  1. 【2104914】 投稿者: しろくま  (ID:zEx5UtKeR3g) 投稿日時:2011年 04月 22日 21:22

    「涙」さま

     GWをまるまるフリーにする、というのは、お子さんの学習状況によってはたいへん重要です。
     塾で、○○中学特訓、という「冠」がついた講座などが案内され(最近は小5の講座にもそういう「冠」がついたものがあるようですね)、どう家庭で勉強していいかわからない、と、なると、不安を埋め尽くすように講座をとりまくってしまう、という現象をみせる場合があります。

     まず確固たる意思を持ってください。

    ☆ 人はこうでも自分はこう

     というのがこの時期の学習の姿勢の一つです。

    ☆ 基本問題は「かんたんな問題」という意味では決してない

     というのも大切な視点です。

     しろくまがよくいう「どこの学校にでも通用する7割」の問題は、けっして簡単な問題、という意味ではありません。入試に頻出の難問、というのは少なからずあります。
     塾の先生のトークによくアンテナを張ってくださいね。

     「これは難しいですが解いておかなくてはならない問題です」

     というのが必ずあるんですよね。「今できなくてもいいですよ」というものもあれば、「あ、これはもうできなくていいです」と志望校によってはしっかりと告げてくださいます。

     「速さ」に関しては難問へも積極的にチャレンジするGWで参りましょう。

     「五月の算数」は、ベーシックといいましょうか平常の申しましょうか、定常の講義の計画の中では比較的「難しいが解いておかなくてはならない」という問題が並べられているケースが多いのです。
     最近の模試は正答率まで掲載してくれている場合がありますよね。単純に正答率が50%前後のものでお子さんが間違えているモノ、というのが、次のステージを突破するためのポイントです。正答率50%の問題をクリアする、というのは正規分布の山の向こう一つ越える、ということですからね。
     そういう問題を集めてGWに集中演習、というのもよい作戦です。

     「なんとなく復習」という部分を「これとこれ」という明確なメリハリをつけましょう。今回は「これ」をやるんだっ と、テーマを明確に打ち出してやる、というほうがお子さんの集中力も高まります。

     だいたいその枠組みでよいですよ。ただ、2の部分は上記の要素を加えてみてください。細かく時間制限、じっくりたっぷり考える、という二本立てにしてやるのも大切。
     まぁ、とりあえずそれで始めて、やってみてから微調整、というのでもOKですよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2105020】 投稿者: しろくま  (ID:zEx5UtKeR3g) 投稿日時:2011年 04月 22日 22:29

    「さくら」さま そして、みなさま

     お祝いの言葉がすっかりおくれました。

     ご入学おめでとうございました。しろくまは、合格そのもののお祝いよりも、入学されて新しいスタートを切ったことそのものを言祝ぎたいと思います。

     親というのは、まぁ、いたしかたがないものですが、入学してしばらくすると、もう「次」さらに「次」と、いろいろ考えてしまうもの…

     この子はうまくやっていけるのかな… という不安からまずはスタート。
     最初の一日がすむと子どもは極端に2派に分かれます。

     めっちゃ楽しい!

     という子と

     友だち… できない… 同じ塾の子が固まっていて、居場所がない…

     という子と…

     後者はほとんど一ヶ月以内に解決します。とくに後者のようなセリフを聞くと、まっさきに親は「あ、選んだ学校がまずかったか!?」「このまま不登校になるのでは!?」と、オロオロする場合もあるそうです。

     まぁ、みていてください。子どもは見事に環境に順応します。なーーんも心配いりませんよ。
     はぁ? あの半ベソかいていた子はどこいった?? となりますから。

     しろくまは、いろいろな学校の先生とお話しをしてきました。現場の先生って、なかなかおもしろい話をしてくださいますよ~ しかも、わりと本音を… たぶん職員室とかで大きな声で話できないことを、部外者にならぶちまけられるからかもしれませんが、ほんとうに色々な話をしてくださいました。

     ちょっと辛口の話ですが、お子さんを見誤らないために、ちょっぴり先生方の本音を書いてみますね。

    曰く 「学校は何もしてくれないっ」「できない子には補習をしてくださいっ」とか、言われることがあるんです… でもね、こっそりマンガ読んでいたり、居眠りよくしたり、宿題出し遅れたり… そんな子に補習するっていうのは本末転倒でしょ。やることちゃんとしなさいってことですよね。

     もちろん、親を呼び出して、そういう状況を説明すると、親のほうが顔が青くなる、ということもたくさんあるそうです。子どもは、自分に不利益な情報を基本的に親には伝えません。
     テストを返却しても、親には、かえってきた、とは言わないそうですよ。いくつか返却されるまで貯めておくそうです。で、親にみせるときの「順番の物語」をつくるわけです。
     最初に点数悪いのをみせて、だんだん点数のよいやつを親に見せていく… 笑い話みたいですが、親の顔色とご機嫌を計算しながらテストも返す場合があるそうです。

    曰く 「面談が一度もないなんて、なんていいかげんな学校だっ」と、言われたのですが、面談の案内を親に伝えていなかった子がいるんですよね… 「案内差し上げましたが…」というと、「今度から直接電話してくださいっ 子どもは私には隠しますっ」て、言われても、もう中学生なんだからそんなの親子の関係を円滑にしておくのが先でしょう。

     いちばんおかしかったのは、某女子中で親に「うちの学校、通知票無いねんてっ」と、言うて一年間だましていた子、いたそうです。笑うでしょう? ほんまかいな~ と、思いますけれど、実話だそうです。
     しらっとさらっと、へーーーきでウソを子どもはつきますよ~ 後から考えたら、よーそんな話、親が信じたなぁ、と、いうようなこと、あるそうです。

    曰く 「質問に行けといったら、先生いつ行ってもいないって言うんです」と、言われたんですが、いつ行ってもいないんじゃないんですよ。質問するのに、自分のつごうのよい時間にしか来ないんですよ。この時間ならあいてるよ、というと、クラブしてます、友達とお昼食べてます、とか平気で言います。

     この話は、どこの学校の先生もよくおっしゃってました。

     親は、しっかりと「親」になってください。
     最近の若いお母さんは、子どもと「友だち」みたいです。一見、友達みたいな親子関係って、すてきなように見えますよね。

     でも、子どもは、友達にはイイトコ見せるんです。そんな関係だと、なんでも話しているようで「かんじんなことは隠す」ということになります。かんじんなことをうちあげられるのが親、でなくてはならないのです。どーしても、こまったとき、ほんとうに助けてくれるのが親のハズ…
     友達の肩を持つような感じで、子どもの肩を持って苦情をいう親になってしまうと、けっきょく子どもの力を伸ばすことはできなくなってしまいます。

     中学生になると、親と子の関係、子と学校の関係、親と学校の関係、大きなうねりで変化を実感するときがきます。

     男の子と学校の関係はおもしろいですよ。あれだけあこがれて、いっしょうけんめいがんばって入ったのに、わりと入学したら、淡泊なんですよね。あの中学入試のときの情熱はどうしたの?! お母さんといっしょにがんばったじゃないの!!
     と、お母さんに取り残された感覚が出てきて、さびしく思ってしまう…

     こんな表現、不謹慎ですが、結婚するまではやさしかったのに、結婚したらめっちゃ淡泊になるのに似て、合格して入学したら、情熱は違う方向へ拡散してしまう、という男の子、けっこういます。
     それどころか、おれ、学校やめよかなっ と、ふつーの顔して言うやつもいるもんだから、親が、えっ!? 何を言い出すのよっ とか焦ってしまう場合もあります。

     女の子はその点、結婚してからが楽しい、という感じで、それまでは、なんたらかんたら不満をたれることがあっても、学校大好きっ 友達大好きっ と、宿題が多くても校則が厳しくても、なぁなぁ聞いて聞いてっ と、学校から帰宅したら機関銃のように一日あったできごとをしゃべりっぱなす、という子、いるようです。

     まぁ、かんたんに申しますと、子どもはとてつもないことやらかしますよ、ということです。それを上回るだけの大きな気持ちをもって、はぁ? 何言うてんねんっ と、ときに突き放し、ときに聞き流す… ということをしつつ、何かをしでかすにちがいないっ と、覚悟もしておいくださいね。

     何事に関しても「中間地点」にいるのが子どもです。すべてが何かの途中です。こいつ何をしようとしてるんだ?? と、なるのが子どもです。

     ご入学おめでとうございます。桜が散れば、もうすぐ新緑の美しきころ…
     風薫るころに、子どもは新しい香りを出し始めますよ。どうかお楽しみに。

  3. 【2105456】 投稿者: しろくま  (ID:6Zn1kKlzIrI) 投稿日時:2011年 04月 23日 10:40

    ~関東中学入試国語序説~(3) 麻布編 ③

     麻布の物語文は、ひとことで言うと「共鳴・共通・類似」に気が付く、ということです。

     物語文は、主人公の気持ちを主人公以外を用いて表現する、という場合があり、麻布はそれに気が付いた読みとりをしているか否かを問う出題をよくしている、ということです。
     これはヒト-ヒト、に限らず、ヒト-モノ、ヒト-コト、に関してもそうです。

     夕日が美しい、と、思えるあなたの心が美しい

     というリクツです。
     嵐であったり、雨であったり、主人公の心を象徴的に表現します。たんに「効果」である、ともいえますが、小学生向けの物語文は、ひじょうに明快にこの手法を用います。
     じっさい、ヒトの認識は、そのヒトの心を反映します。悲しいからこそ、その悲しさに共鳴できるものが目に入ってくる、楽しいときは、その楽しさに共鳴できるものが目に入ってくる…

     小野道風は、柳にとびつく蛙をみて、自分も奮起して書を極めよう、と、決意した、とされています。
     蛙=自分、に、思えたわけですよね。
     リストラされたサラリーマンが、道ばたに捨てられている、まだ使える電気製品をみて、こいつもおれと同じだな、とつぶやく… テレビのドラマなどでもよくみるワンシーンです。
     麻布は、ヒト-ヒト型が比較的多いかもしれません。

     これもざっと模範解答からの逆流法で探索してみますと…

    平成22年

    問12 ここには牛のどのような思いがこめられていますか。

     不自由な生活をきらって牧場を逃げ出したものの、自由な生活はほんのひとときで、また牧場と同じような不自由な生活を強いられるだけでなく、牧場の牛が死へと追いつめられるのと同じように、自分も周りの期待にこたえ続けなければならないという追いつめられた運命にあることをなげき、皮肉なものを感じている。

    平成21年

    問13 「俺」の「ラブレター」と「兄」の「読書感想文」はどのようなところが共通していますか。

     他人の文章を代筆するという形をとりながら、そこには自分の本当の気持ちや考えがこめられている点。

    平成20年

    問11 (2)りんさんのこのような姿を、この時「はじめて」灯子が「見」「知」ることができたのはなぜですか。

     りんさんのことを、自分よりもずっと大人でしっかりとした強い人物だと思っていた灯子だが、バスの中での不思議な体験を通じて、りんさんも自分と同じように傷つき、助けを求めていること知り、自分と変わらぬ身近な存在として意識しはじめることで、りんさんのありのままのすがたを素直に見られたから。

    平成19年

    問2 「都電」と「写真館」とに共通する点を答えなさい。

     時代の要請という流れのなかで、厄介者のような存在となり、消えゆく運命にあった点。

    平成18年

    問9 ここでジンジャーがこのように言ったのはなぜですか。

     自分も同じ失敗をしたことがあると、落ち込んでいるマイクに話すことで、マイクの気持ちをなぐさめ元気づけたかったから。

    問11の2 ジンジャーが「だれにも言っていなかった」話をこのときしたのはなぜですか。

     マイクがロープ遊びが嫌いだと素直な気持ちを話してくれたことにこたえて、自分も人には知ってほしくない秘密を打ち明け、たがいに心を開いて交流を深めたかったから。

     A≒B A=A

     これに心情変化を組み合わせたものが麻布の長文記述の「鋳型」になっている場合が多くみられます。

     「最初は××と思っていたが、A=Bだと気が付いて、○○という気持ちになれた」

     ヒト=ヒト ヒト=モノ・コト

     主人公が何かに気が付く、そうしてそれが主人公の心情や行動を起こす… 

     この視点が気が付かせながら「親音読・子黙読」をしていく、というのが麻布・洛星・大阪星光などの物語文に長文記述を要求する学校の中心的出題になっています。
     これらの鋳型を用いて、いろいろな入試問題の物語文を「読書」して「あらすじ」をまとめさせていく、こういう問いを選択しながら模範解答からの逆流法で「1問題1設問」学習をしていく、というのが物語文必出の学校対策になると思います。

     さて、説明文の問題を通じても、麻布の物語文の設問を解くときに鍛えることができるポイントがあります。これをいくつか知っていると、説明文の学習をしていても「麻布を受けるのに説明文やっていてよいのか」という不安とストレスを軽減できます。次回はその話を…

    (次回につづく)

  4. 【2107517】 投稿者: 涙  (ID:h6cydBi7wxg) 投稿日時:2011年 04月 25日 09:19

    御返事ありがとうございました。
    いつも本当にありがとうございます。


    なんとなく復習でゴールデンウイークが終わるとこでした(笑。
    本人と勉強について話し合ったところ苦手な部分を克服したいという返事が返ってきてびっくりしました。
    最難関にはついてはいけなかったけど意識・勉強量ははっきりと違ってきました。


    1.計算日記(2ページ分)  40分  (穴探し・基礎確認
    2.塾の問題集        40分  (苦手分野克服
    3.特進クラスの算数     40分  (得意分野
    4.塾の宿題         40分


    でいきたいと思います。

    3 得意分野をするにあたって特進クラスの算数(シグマベスト)を考えています。
    他にお勧めの問題集とかありますか?
    塾の問題集(得意分野)は終わっています。

    お忙しいと思いますがよろしくお願いします。

  5. 【2108033】 投稿者: 三男  (ID:SOLZR06QKxg) 投稿日時:2011年 04月 25日 17:45

    しろくまさんへ
    以前、国語の物語文が苦手な件について相談した三男です。
    色々ありまして、浜学園から成基学園へかわりました。
    第一志望校も洛星から洛南附属へ変更しました。
    模試で物語文が出題した時は時間内に解けず偏差値も45前後。物語文以外の時は見直しができるぐらい余裕があり、偏差値も68前後。算数、理科は常に偏差値68前後と塾がかわっても国語の物語文がどうしても克服できません。
    そういう事もあり、塾から4教科ではなく、得意な算数、理科を伸ばし、国語の物語文が主流ではない学校を薦められた事も本人の中で第一志望校変更の要因になりました。
    苦手な漢字宿題は学校へ行く前にするなど工夫して効果を上げています。
    親音読子精読もしていますが、多くの解説が必要です。一問一答でしていますが、解答に納得できない時も少なくありません。
    麻布編を楽しく、納得しながら読ませて頂いています。
    算数、理科に比べて国語への時間不足は否めません。
    現在、五年生ですが、物語文のレベルをもっと下げた方が良いのでしょうか?
    わからないから自習しないと悪循環になってしまっています。
    ご助言を頂けたら幸いです。

  6. 【2108063】 投稿者: チューリップ  (ID:5NPxz0E74aM) 投稿日時:2011年 04月 25日 18:18

    以前、小5の息子の国語の件で相談させていただいた者です。
    あれから、春休み、近中標をすすめていました。
    なんだかコツがつかめてきたようで、とても感謝しています。
    今、掲載中の麻布対策もわかりやすく、興味深く、志望校ではありませんでしたが、赤本を買ってきました。
    GWにやってみたいと思います。
    ひきつづき、筑駒もどうぞよろしくお願いします。

  7. 【2108208】 投稿者: しろくま  (ID:tgtNoSuCwC6) 投稿日時:2011年 04月 25日 21:22

    「涙」さま

     子どもは、まじめに向き合って話をすると、かならず、しっかりと「応えて」くれます。
     子ども扱いしなければならない部分と、大人扱いをしてやればよい部分の使い分けが大切。

     「苦手な部分を克服したい」

     という本人の意思はたいしたもんです。

     学習における塾の教材と市販の教材の組み合わせ、というのはちょっとしたコツが必要です。

    A 苦手・塾の教材 + 得意・市販の教材
    B 得意・塾の教材 + 苦手・市販の教材

     ざっくり申しますと

     小5段階ではA、小6段階ではB
     小6前半はA、小6後半はB

     まずは塾が提供することをしっかり理解していく… そうして得意を磨いていくが、解ける、という確信をつかみたいのが小5や小6の前半。ですから、どこの学校にでも通用する(これは市販の性質上、そういうものがセレクトされています)7割で鍛える、というのがポイントになります。

     文英堂さんは、よい企画の参考書や問題集をお出しになりますよね。

     『特進クラスの算数』は、言わずとしれた希学園(昔の浜学園の学園長だった)の前田さんとその教え子の黒田くんの共著ですからね。文句はないところでしょう。

     前からしろくまは、参考書や問題集は

    1.塾の先生の執筆で
    2.問題よりも解説のほうが分厚いもの

     というのがよい、と、申してきました。今日、本屋さんで手にとってみましたが、たいへんよい仕上がりで解説も豊富。

     『塾で教える算数』シリーズの「文章題」編もよいですね。こちらはフェリクス関東の板東くんの著書。彼が学生時代に浜で算数を教えていたときをよくおぼえています。もちろん図形編もよいのですが、図形に関しては彼のナマの講義のほうを聞きたいですよね。見事でしたよ。参考書というか問題集としては「文章題」編のわかりやすい説明が気に入りました。こちらも解説のほうが分厚く、しろくま好みです。

     そうそう、算数に関しておもしろい本をみつけました。前からしろくまは、裏技とか「これでイッパツ」とかいう枕詞がついた問題集が嫌いだ、という話をしたじゃないですか。
     もちろん、しろくまは裏技とか公式そのものを否定しているんではないですよ。まずは、それがなぜそうなるのか、どうしてそういうことになるのかをしっかり理解した上で、公式とか裏技を活用する、という学習をしていってほしいんですよね…
     そもそもしろくまの友人の女性算数科講師が、そういう話をよくしていたので、カンカされちゃってて…

     昔、

     「でも、裏技や公式おぼえるの、大切やろ。そんな否定せんでも…」

     と話をしたら

     「ちゃうねんっ それがすべて、それが算数の解き方のすべて、と、思われるのがいややし、そんなことを教えるんが算数の授業ってなってんのにハラ立つねんっ あんたかて国語で同じよーなこと言うてるやんっ」

     「え… そんなこと言うてたかな…」

     「あんた、物語文とか説明文の授業で、最初に、物語文とは… 論説文とは… と、新人の講師が解説し始めたら勉強会でまっさきに否定してたやんっ 物語文とは登場人物がどうたらこうたら、て、そんなもんおぼえさせてから問題解くか? そんなんイヤやろ? それといっしょや」

     「う…」 痛いところをつかれた…

     で、おもしろい本、というのは、

     賛数仙人さんが書いている『場合の数・数え方』という本です。

     賛数仙人?? なんじゃこりゃ? こんなペンネームあやしすぎるやろっ どーせ裏技とかこれでイッパツとかの類か? と思って手にとってみたら、いやいやいやいや、これこれこれこれ! 友人の女性算数科講師の好きそーなやり方がのっていてちょっと気に入りました。場合の数を、まずはしっかりやりたいな、という方にはおすすめかもです。

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2108234】 投稿者: しろくま  (ID:tgtNoSuCwC6) 投稿日時:2011年 04月 25日 21:40

    「三男」さま

     成基さんは、しろくまの時代から洛南・洛星・東大寺の3つに実績を持たれていて、これらの学校のなが~い研究実績を持っておられる塾ですよね。ノートをうまく交換してチェックしていくやり方をされていましたが現在でもやっておられるのでしょうか…
     たしかに、物語文が苦手で洛星を受ける、というのは、ちょっと気がひけるところですよね。

     ただ、現段階で

     特定の教科が苦手だから志望校を変えた

     という意識を持たせすぎてしまうと、新しい志望校の問題でも物語文が改善されないまま夏を過ぎていく、ということにもなりかねません。もちろん塾のご指導はまっとうなところですが、あくまでも意識の上ではおっしゃるように

     特定の教科が得意だから志望校を変えた

     という意識が全面に出るようにこれから話してやってくださいね。同じよ~なことの裏返しですが、気持ちの持ち方、というのは小5のこの時期は大切になります。

     そりゃ、国語の学習時間をたっぷりとってください、と言うのはかんたんですが、どうしても算数や理科の難問などへの取り組みから国語に時間がまわらない、というのも実際問題で、その点、しろくまはよーーくわかります。
     おっしゃるように物語文のレベルを下げてください。また、英俊社から「近畿の中学入試問題 国語」の小学5年用が、文章易のよい問題をセレクトしてくれています。小4でも取り組めるものですから、こういうものを利用してもよいですよ。
     店頭からすっかり消えてしまいましたが、本屋さんを通じて昨年版が在庫としてあるなら取り寄せ可らしいです。
     (英俊社さーん、小5版、今年の早く出してくださーい!)

     もちろん、しろくまは「あるもの使う主義」ですから、小4の模試の物語文など、「物語文のレベルをもっと下げて」、1文章1題(理由説明題のみ限定がよいかもしれません)で、「模範解答からの逆流法」でアプローチしてみてはどうでしょうか。

     テーマ性を全面に出してやるのもよいと思います。

     物語文の「理由説明題」だけ、どんどんやっていこうか

     というようなせまり方です。一点突破の取り組み(しかも理由説明題のない物語文の出題はありませんから)で持続していく、ということも大切です。
     ただ、洛南の場合は「記号選択」の習熟も必要になります。記述題+記号選択の2題セット、という方法もよいかもしれませんね。

    ☆ 時間不足は易問で代替する
    ☆ 時間不足は1文章1問題1パターンでやる

     というのが有効です。

     何か追加質問があればどうぞ。

あわせてチェックしたい関連掲示板

学校を探す

条件を絞り込んで探す

種別

学校名で探す