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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2111875】 投稿者: しろくま  (ID:rXABjbmLjkk) 投稿日時:2011年 04月 29日 08:59

    「はじめまして 三つ子です」さま

     三つ子ちゃんたちですか?! しろくまは双子ちゃんたちは何組か教えましたが、三つ子ちゃんは初めてです。

     お母さんのとられた作戦は、基本的に何もまちがっておられませんよ。お子さんそれぞれのキャラクターに合わせて、塾・家庭教師・個別・ママ塾・パパ塾、て、あります。もっとも最適な方法のチョイス、というのは、これは親にしかできない最初の第一歩です。
     双子であっても、なんでも同じ、なんてことは少なくとも中学受験では無関係です。

     でも、一卵性の場合、しぐさとか、いろいろなことは重なりますよね。双子ちゃんが同じクラスになったときに、お母さんからの要望で、席はできるだけ離してください、と、あったので、部屋の対角線上に座らせたことがあったのですが、小テストをやっているとき、同じカッコで考えて、あっ わかったと、と、同時に書き始めたときは、ほんとうにびっくりしました。

     計画的に進んでいないからといって危うい、と、お考えになる必要はありません。

     計画にお子さんを合わせようとするのではなく、計画のほうをお子さんに合わせていく、ということを小5のうちはやってください。
     ある意味いろいろな方法の試行錯誤ですよね。

     家ではできていて、問題が解くのはおそい、というのは、「時間制限」下の家庭学習が不足しているのかもしれません。
     算数の付き添い学習、あるいは、家庭でのわりとちゃんとした学習環境での学習ができている子は、じっくり考える力はつきますが、一人で時間制限下になると得点力が出ない場合があります。
     ただ、小5の夏休みは、試験で点数がとれる算数に傾斜しすぎずに、問題そのものがわかっているか、正しく丁寧な手順でしっかりと痕跡を残して解けるか、というところに力点を置いてやってほしいところです。

     親が教えると甘えてからんでくる、というのは、よくあります。

     「できるアピール」と「できないアピール」

     男女ともにこの傾向はお子さんのキャラクターによって出てきますが、前者は男の子に多く後者は女の子に多いですね。

     「できるアピール」ということの変形は、「このやりかたでよいやん」「なんでこれやったらあかんの」「こうなるのはへんだっ」と、心の中ではおかしいとは知っていても、わざとねじこんできて勉強を停止しようとするものです。
     いやだからやめる、のではなく、何か理由があってやめる、ということにしたい心理ですね。

     既知の確認、できる問題の流し、ということに「甘えさせる」時間もとってやってください。小4の夏休み前にしていた教材や小テストをやらせて「こんなのかんたん」「どんどんできる」という意識をつけてやる場もとってやってほしいところです。

     お母さんの説明、基本的にまちがいではありませんよ。

     A×B=B×A

     ということを最初にキッチリ仕込んでおく、というのは、あんがい忘れる「低学年期の仕込み」なんです。もちろん足し算もそうです。
     同じことが同じである、違うことは違う(引き算・わり算)、ということの認識は大切。

     イギリス式の足し算は、5+3=8ではなく、8=A+Bで、ABに入るいろいろな数字を考えさせます。
     よく似た発想でかけ算も16って、何と何をかけたらできるのかな、という入り方をします。

     かけ算や足し算に数字の並び上の前後がない、という概念の植え付けですよね。数式からはいった算数学習の弊害です。

     みかんが3つ、りんごが4つ、で、ばらばらっと並べて、ぜんぶでいくつ? というのに前後はありません。
     
     一つ100円のボールがあるよ、と、そのボールに100円ってマジックで書いていって、ごろごろ、とたくさん転がして、これとこれとこれでいくら? みたいな方法で、概念と物体の数字の一体化理解から入る算数が古典的でした。

     モノから入って、数だけの世界への移行、というのは、具体から抽象へ、低学年から高学年への「理解」の大切なテーマです。
     3.4×0.3は、3.4はたしかに小さくなったことになりますが、同時に0.3のほうは大きくなっていることになります。0.1×0.5はどっちも小さくなって、5×4はどっちも大きくなっちゃいます。
     これをおもしろいねっ と、思わせるか、へんだっ と、怒らせるかは、なかなかむずかしいさじかげんです。

     理科に関しても、今は立ち止まらせてもよいと思いますよ。
     むしろ、どういう問題でこの子はこんな発想をするのか、ということを見つけることに徹してみてください。それそのものが理科を好きにするポイントになる場合もあるし、逆に理科が嫌いな理由かもしれません。
     また、小6になって不得意となる分野の「原因のたね」がそこにあるわけですから、いろいろあぶりだして、長期休暇や祝祭日を利用して塾の先生への質問、という方法をとられるのもよいかと思います。

     ただ… しろくまの経験上、そういう子は、演習を通じて理解していく、というタイプではなく、先にリクツを知ってから演習していくとうまくいくタイプだと思うんです。
     変化球的学習ですが、理科などの「学習マンガ」や、読みやすい「参考書」を「先に」読ませてからその分野の問題演習をしていく、というのがよいタイプなのではないでしょうか。
     おどろきの少ない学習をしていると、つまらなく感じるお子さんかもしれません。へぇ~ それすごい、わ~ しらなかった、と、思わせるためには、問題演習から入ってしまったり、これはこうなのよっ と、リクツ抜きでおぼえちゃいなさいっ と、せまると気分が萎えるタイプかもしれません。
     何か興味がひける参考書や、理科のおもしろい話をおりまぜてくれる講師に魅かれるタイプのお子さんかもしれませんから、塾の先生にある程度おまかせ、のほうがうまくいくかもです。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2111918】 投稿者: しろくま  (ID:rXABjbmLjkk) 投稿日時:2011年 04月 29日 09:52

    「まいめろ」さま

     わたしの友人だった女性算数科講師に、おじょうさんを教えさせたかったです。

     公式や○○算にとらわれすぎた学習におちいっている、というところは女の子にありがちな「算数苦手」の原因です。

     誤解がないようにしていただきたいのは、これらは同時に「算数苦手」を解消してくれる「薬」でもあるんですよね。こんなやり方があったのか、こうすればよかったのかっ は、大切なコト…

     でも、

     はい、これは何算かな?
     ○○算でーす
     じゃあ、そのやり方は?
     ×××でーす
     よーし、じゃあ解いていこう~

     というやり方の累積ですと、子どもは、まず何算かばかりを考えて、問題が解けない理由が何算か見破れたか否か、に、なります。

     「入試問題みてみーなっ これは何算です、と、書いて始まる問題なんかないやんっ!」

     というのが、わたしの友人の算数科講師の口グセでした。問題集も、○○算の演習、みたいな分類があって、解き方を最初から意識してあてはめていく、ということから学習していくことになります。
     もちろん、それを通じて、問題をみて何算かを理解できるようになるのですが、それにとりのこされる率が女子は多いような気がしました。
     他の方にも申しましたが

     具体→抽象
     演習→公式

     ということにしばらくは徹していく、その公式や解き方がどうしてそうなるのかという体感をたくさん経験しておく、ということは大切です。

     ③に関しては、あんがい大切なのは小学校で使っている教科書。もっというと、教科書ガイド的な参考書と問題集があるんです。塾で学習している子にはかんたんすぎることですが、実はことのほかわかりやすい解説がなされています。
     これは小5の学習指導要領の重要ポイントですので、しっかりとした解説がなされていますしそれにともなう問題もたくさん用意されているはずですよ。

     以前に、「速さ」ができないのは「比」ができていない、という話をしました。

     まずは、かんたんな比の確認から入ります。

     「次の比をかんたんにしなさい」という問いや、□にあてはまる数を求める、という形の比の問題があると思います。まずはそこから入りましょうか。「比の両辺に同じ数をかけても割ってもかわらない」んだ、ということの再確認です。
     それをひととおりした後、1行から2行のかんたんな比の問題に移行します。「全体の量をもとにして割合を考えるときは、全体を1として考える」という基本の基本からスタート。

     比の文章題は「かわらない何か」に気が付くかどうかもポイントになりますよね。

     その上で「速さ」へ

    ☆ 速さの比は進んだ距離の比
    ☆ 速さの比はかかる時間の逆比

     ということの確認へ持ち込みます。

     濃度はいうまでもなく、百分率と歩合の確認演習にまでもどってみます。

     割合・もとにする量・比べる量、の、計算がわかっているかどうか。

     そうして「濃さ・食塩の量・食塩水の量」の出し方の確認へ。「蒸発させても食塩の量は変わらない」などやはり「変わらないのは何か」に気が付かせてやる、ということ。

     志望校が明確な場合、志望校で実際にどういう問いがなされているか、というところから入るのも大切な確認。

     そこまでやらなくてはだめ
     か
     そこまでしなくてもよい
     か

     の確認は大切です。「速さ」と「濃度」は難問にこだわりすぎず、できる問題の演習を重ねるだけでOKという学校はたくさんありますからね。

     塾の教材や模試の見直しなどは学年一つ前からやっていきましょう。
     しろくまは入試問題主義です。たびたび紹介している英俊社さんの「近・中・標」の算数や小5対象の算数などはたいへんよいですね。とくに小5用のものから入られてもとりあげられているのは実際の入試、というものですので実戦的学習になります。
     ただ、まだ新年度のものが店頭に無いんですよね… 旧年度のものも、本社さんには以前に在庫があるから本屋さんを通じて照会していただければとりよせ可能、と、言われていたのですがもう今はなくなったのかもしれません。
     一度問い合わせてみてくださいな。

     何か追加質問があればどうぞ。

  3. 【2111922】 投稿者: しろくま  (ID:rXABjbmLjkk) 投稿日時:2011年 04月 29日 09:55

    「アンジェ」さま

     お返事書こうとしたのですが、ちょっと10時から出かける予定が入っておりまして…
     帰宅後、レスさせてもらいます。しばらくお待ちくださいな。 

  4. 【2112385】 投稿者: まだ3年生、もう3年生  (ID:cLjRivLdxT.) 投稿日時:2011年 04月 29日 21:26

    しろくまさま、

    はじめて質問させていただきます。
    3年生の息子(2月より大手塾に通いだしました)が物語文の心情把握が苦手なようなのですが、
    これから6年生までにできる対策としてどのようなものがありますでしょうか。

    ちなみに、漢字や文法などは毎週の復習テストでは9割以上とってきますし、
    説明文も苦手とはしていません。

    読書や、いろいろな実体験を通して様々な気持ちを自ら感じる事が第一かとは思うのですが。

    どうぞよろしくお願いします。

  5. 【2113265】 投稿者: しろくま  (ID:kwvRty4kpxA) 投稿日時:2011年 04月 30日 19:22

    「アンジェ」さま

     レスが遅れてもうしわけありませんでした。29日は大安で、知人のお祝い事にまねかれて六甲のホテルに出かけておりました。帰宅が遅くなり寝てしまいました。すいません。

     お子さんが開成を志望されている、ということは、開成を「冠」とする塾にお通いかもしれませんね。そうすると、おっしゃられたような問いに関しても、一定以上、開成をはじめとする国語の問題をふまえておられるかもしれません。

     少し踏み込んで、開成の説明的文章に関して言及しますと、総じて文章の長さは適切(というかやや短い)です。時間内に読めない、ということはなく、むしろじっくり読んで、じっくり考えさせよう、という学校側の姿勢がよく出ています。

     平成22年のものは内田樹さんの「もしも歴史が」からの抜粋で、お話の核心の部分(よい場所を抜き出してくるなぁという読みやすくわかりやすいところ)を素材として問うています。問いも2問だけで、簡にして要。

    問1 ~とありますが、筆者がそう考える理由を、「本文全体をふまえ」、100字以内で説明しなさい。(※「  」はしろくま付記)

     「全体をしっかり読んでここの理由を考えてね」

     ということなんですよね。ほぼ、こういう問いは、「筆者のもっとも言いたいことをまとめよ」と同値なんです。

     これくらいの長さの説明文で、こういう問いを作成しようという場合、作成者の心理としては、簡潔に言いたいことを述べている文で、例が明確に書かれ、かつ「たいていの人はこういうように考えているけど、実際はこうなんだよね~」という感じの文章を選びます。

     短い文章で、言いたいことが簡潔になり、例が明示されようとすると、「指示語」の多用が目立ちます。
     言いたいことを「それ」「これ」などで受けて反復・深化させていくから、読み手にだんだんと筆者の考え方が浸透していきます。しかも、形式的にこの文章は

     たしかに-しかし-なぜなら-たとえば

     の、もっとも典型的な説明文で、こんな文章みつけたらしろくまでも、さっそく模試に使わさせてもらいま~す、と、なっちゃう文章です。

     おっしゃるように、この典型的な説明文(筆者の言いたいことにまっすぐ進んでいくタイプのもの)は、子どもが「説明文の骨組みが理解できていない」と、設問も的ハズレなものを書いてしまいます。

     開成の場合は、さらにこの問2のように

     「自分」と「歴史」と「人生の充実」の関係について、この文章と異なる考え方もいくつか成り立ちます。そのひとつを自分なりに考えて述べなさい。

     という問いも用意されていて、「作文力」も問われています。

     問1で、筆者の主張を飲み込まさせて、問2では、筆者とは違う考え方を説明させる、という、実に巧みに「大きな振幅のふりこ」のような思考をさせます。

     ちゃんと筆者の言いたいことわかっているか? わかっていないと、これとは違う考え方書けないよ!

     という挑発的な設問ですよね。なんか、わくわくします。

     一見迂遠な方法ですが、読解演習に並行して短文作成の訓練も加えてほしいところです。つまり

     たしかに( A ) しかし( B ) なぜなら( C ) or たとえば( D )

     という短文作成訓練をする、ということです。説明文が理解できるものは説明ができる、ということです。説明文の「語感」を体得させる、ということは必要です。ほんとうなら低学年からこういうことをやっておくとよいのですが、べつに小6になってからもこういう訓練を加えていって損なことはありませんし、手遅れでもなんでもありません。
     感じを一刻も早くつかんでいく、という訓練です。

     用いる例文が豊富にのっていて、うまくまとめているのが前にも紹介した福嶋隆史さんの「本当の国語力が身につく問題集」という本です。
     ただ、前にもコメントしましたが「本当の国語力」と言われるとしろくまなどはちょっとためらいがありますが、中学入試の文章を読むにあたって身につけておきたい「具体化・抽象化」、そうしてその作文のための方法などは、うまく訓練できるものになっています。(願わくば、もっともっと例文を出してほしかったなぁ、というのが正直な感想です。)これを一度、やらせてみて、「こういう例文をあなたも考えてごらん」とさせていくのもよいかもしれません。素材の一つとしてご利用されればどうでしょうか。

     ただ、その前に、しろくまとしては、入試問題読書を通じて、「指示語」の追跡、というのを是非取り入れてほしいと思うのです。開成に限らず、文章は短いが設問は全体の理解を必要とするじっくり読ませるタイプのモノは、解法のポイントは「指示語」にあるんです。
     平成22年度の大問2など、「指示語」で使うべき「材料」がズバっと2つ浮かび上がるからです。

    ○ 過去に起きたかもしれないことを想像することはたいせつだと最初に書きました。「それは」今この瞬間に、わたしたちの前に広がる未来について想像するときと、知性の使い方が同じだからです。

    ○ 「そういう」想像をすることはとても大切です。← これは形式段落の頭の指示語になっていますから、その指示内容は前段落の要約

     この2つをうまく組み合わせれば問2の解答が仕上げられます。

     塾の先生はとうの昔に見破っておられるでしょうが、開成は奇数年度と偶数年度でそれぞれ問題が同質・異質になっています。
     偶数年度の説明文は、さきほどしろくまが例にあげたように、「筆者の言うてることわかっている? わかっていないと自分の考え、書けないよ」というパターンのものなのですよね。
     来年は平成24年で偶数年度です。短く、わかりやすい説明文が出題され

     「筆者の言いたいことをまとめ、それをふまえた自分の意見をまとめる」

     という出題の巡りの年度。国語、とりわけ説明文の読みがしっかりしていない子は、とりあえず指示語の指示内容をしっかり拾って論脈を浮かび上がらせていく、そうして、

     たしかに-しかし-なぜなら(たとえば)

     という作文訓練をしていく、ということを仕込んでおけばどうでしょうか。

     何か追加質問があればどうぞ。

  6. 【2113285】 投稿者: アンジェ  (ID:2slpZ3uOiIM) 投稿日時:2011年 04月 30日 19:58

    お忙しいところ、ご返事いただきありがとうございます。
    具体的にどのようにすればよいのか分かり、助かりました。
    早速問題集を取り寄せ、取り組みたいと思います。
    また不明な点があった際、相談にのっていただければ幸いです。

  7. 【2113287】 投稿者: はじめまして 三つ子です  (ID:A9sB6I.m6Sg) 投稿日時:2011年 04月 30日 20:02

    しろくまさま

    早速のお返事ありがとうございました。

    昨日天文台ロッジに家族で泊まって 久々に 非日常の解放感を味わいました。
    (天気もよく 幸運にも いろいろな星を見られました。自然の力は大きいですね。)
    夜 みんなで テレビの女子フィギュアスケートのショートプログラムを見ながら・・

    あぁ 自分の原点に戻りながら 自分と言うものに  気付いて 知りつくして
    自分らしさを最大限に伸ばして行くということは すごいもんだな~と キムヨナの強さに
    感動しました。(個人的には 日本の 真央ちゃん応援してましたが)

    自分の原点(自然とのんびりできる考え方 癖など)が自分で気づけるようなサポート それがわたしに 少しでも できたらなぁ・・と思いました。

    これは しろくまさまの おっしゃっていらした
    「どういう問題でこの子はこんな発想をするのか」と言うことを見つけることに徹すること
    「原因のたね」をいろいろあぶり出すことですね。

    じっくり 細かに 冷静に観察しなければいけませんね。
    自分自身 できるだけ バランス良く 幅広く 注意してみて行きたいと思います。
    (わたしは 時々バランスにかけるので 難しい時もあるのですが・・)


    >「時間制限下での家庭学習の不足」
    これは ごもっともです。

    実はわたしは 子供が 小1くらいから 小4の二学期くらいまで
    は じっくりゆっくり丁寧な 勉強方法に 影響を受けました。 影響といっても
    真髄がわかったわけでもなく 自己流に 自分に合いそうなところを 少し 参考にした感じですが。算数文章題 ずっとやったわけでもなく 暇な時にたまに いっしょに解くくらいでしたが)

    ただ 計算ドリル 漢字反復は やっても意味があまりない・・と思っていました。
     ゆっくり丁寧にじっくりと 子供のペースで 算数文章題も 式よりも 自分なりの絵をもとに解けたら
    その過程を楽しめたら それで十分。そのスタンスで宿題もやらせていました。

    そんなでしたから・・
     さすがに 塾に入ってから 計算テキストなどを5分でと言うと
    「お母さん!今までと言うことが180 度違うじゃない!」と言われました(笑)。
    子供たちは 受験をする意味はわかっていて (公立オンリーではなく選択肢を増やしておきたい)
    受験はしたいと思っているようですが

    いままで ドリルや 時間制限など 取っ払って 自分のペースでいいよ 点数 時間は 今は
    いいから・・だった わたしが
    急に 5分でやってみて~と時間制限をいうようになって
    びっくりしたみたいです。それはそうですよね。
    仕方なく 
    「人間 左右の手足があるのと一緒でやり方考え方一つと言うのは不自然だから いろいろなやり方があったほうが
    いいのよ。今まで小さいころは じっくりゆっくり丁寧に ・・でも 受験テストは 時間内に 正確に素早く
    ・・どちらも 人間の生活に今後必要なことだから。」
    と説明しましたが・・ 頭では納得できたとしても 慣れないことは さっと出来ない。
    わたしもこういうことを平気で言って かなり過激な母だな・・と自分でも思います;(反省)

    アドバイスいただいたように
    正しく丁寧な手順 痕跡を残すことに力点を置こうと思います。
    ただ これが実際難問です;

    最初に子供が 困っていたのは 分数の計算(学校でまだ やっていない範囲) およその数 そして 
    数列 そして 今の 数の性質 です。
    わたしも 勉強してなかったので 数列 二日ほど悩みました(笑)。
    でも 手順を丁寧に書いていけばなんとかなりそうだと発見して それを子供に勧めたのですが

    私が言うようにやる (言う通りにする)行為自体 嫌がり 反発しました。
    ロボットじゃないんだから!みたいに;
    自分なりに 考えてやって 数列 間の数を丁寧に書かずに 計算でやって それで答えの合う問題もあるものですから 妙に自信を持つというか・・
    おかあさんみたいに 全部毎回数列書かなくても 出来るはず・・そんなの面倒くさいからやりたくない
    と思っているみたいです。(でも結局点数は散々でしたが・・)
    数列と間の数を丁寧に書いたら 魔法みたいに答えが出てくると わたしがいくら言っても
    やりませんでしたから もう 放っておくしかなかったです。

    これはじっくり自分のペースでやらせた副作用?とも思ったり^^;)
    自分でやり方発見してやるのが うれしいので 人に教えてもらうのがいやなのですね。先生は別だと思いますが。


    そして 計算でひっかかったのが 逆算です。 はじめ 線分図で描かせてみて
    わかるようになってきたら そのまま逆算しましたが 今度カッコとか 大かっこ中カッコが入ってくると
    混乱したようです。わからないから教えてというので
    説明しようとすると(□と結びつきの強いものを左に残して 後は全部右の項に放り出して行く) これまた 絡んできた;
    ちょっとは わかっているみたいですが たとえば ÷×が 結びつきが強いと言うのを
    うっかり忘れていたりします。
    でも わたしが指摘すると 嫌がる 認めたがらなかったりしました。たぶん疲れていたのだと思いますが;
    そして気になるのは ぶつ切りの計算をあちこちにするのです。もしくは
    左の項と 右の項が =で結びつかない関係でも =で 繋げて行っていたり・・。
    これは =じゃないから やめなさい とか ぶつ切りじゃなく常に
    これは どの部分の計算かを きちんと書いてから・・というと 不満そうです。(面倒だと)

    自分のやり方が ほっとするのでしょうか?
    (これも じっくりマイペースの 副作用??????考えすぎかな)

    これはこの式の この部分だから △にしてまとめて =でつないだら?というと
    △にしたくないと言う; 色をつけてあげて 囲むと 色なんてなんでつけるのと言う;
    こうなったらもう 放っておくしかない。(笑)

    あと 二桁の素数で割れるものを見つけられないと 出来ない計算のとき。
    まだ 計算ドリル自体 正直嫌いみたいで 計算テキストやらないと算数は伸びないと先生にいわれて
    頑張ってやっているのですが(嫌いなドリルを毎日するだけでもえらいと思いますが)

    5分どころか 途中で苦しんですごく時間がかかって ストレス溜めています;
    わからないところは飛ばしたら?と言っても 結局それが残って 頑張ってやっているのですが

     わたしが じゃあ と一緒に横でやっていると 「言わないで!教えないで!」というから
    自分で素数を見つけたいんですね。 でも ある程度やって割りきれないと
    そこで我慢することがまだできなくて ぐずぐず言います。
    自分でやろうと思ってやっているのに 出来ないとき そのストレス ぶつけどころがないって感じでしょうか。


    演習とかドリルは ストレスになるみたいです;
    本を読むのが好きなので理科とか社会の参考書などを じ~っと読んでいることもあります。
    ただ暗記モノは嫌いだと断言して 百人一首覚えなどは嫌っていました。
    でも 理科の昆虫の暗記など 面白い覚え方だと 復習テストの前に おさらいで みんなで一緒にゲーム感覚でやってみると 楽しそうにみんなと笑いながらやって 復習テストの点数はちゃんと出ます。

    絡んでくる・・は たしかに 甘えの裏返しなのでしょう。
    ストレスをためているのだと思います。それが段々わたしにもわかってきたので

    最近  絡んできたら 放っておく そして 好きな本を読むか 疲れているのだから寝たら?と言いましたが
    学校の宿題があるから 寝られないと粘ります。
    学校なんて 朝たまには 疲れたときには さぼっちゃえば~~?と言ったら
    「おかーさん! 小学校から そんなことやってたら
    中学でもっと勉強大変になるはずなのに そんなので今からそんなじゃ困るじゃない!」と逆に注意されて
    なるほど それはそうだな・・と思いました。^^;)(どっちが親なんだか・・)

    でもあまり疲れているようなら休ませてあげようと思っています。
    一生懸命背伸びするばかりでなく 時々こちらからその子の原点に戻してあげないと 自分で戻れなくて疲れるんだと思うようになりました。


    しろくまさまがおっしゃるように ドリルとか 演習は つまんない~~~っ!!と よく
    言います。学校の漢字の宿題など もう なんども ため息つきながらやっています;
    例文5回書くのは 正直 わたしもどうなんだ??と思いますが
    わたしが代わって書くと お母さんは雑だから 先生に直されて 結局
    わたしが書きなおすハメになるからと自分でいやいややって ストレス溜めています。

    話がとびとびになってしまいましたが
    どうやって 計算を楽しく出来るか?
    どうやって 数列  逆数 をきちんと 途中経過 書けるように 指導できるか・・
    と思っています。

    昨日 ロッジで 1.2番目の子が私が一つの部屋

    三番目とお父さんが別の部屋で寝ていたのですが

    しろくまさまの言ってくださった 3.4× 0.5 
    と 4×5
    そして 0.1× 0.5 の話しをしたところ 

    一番目 「うん そうだね 0.1の 半分(2分の一)は 0.05で どちらとも 小さくなるよね♪」と
    驚きと 嬉しそうな顔(ちょっと興奮)でした。いい顔 と 声 ですねぇ こういうときの子供の顔 目は
    素敵です。そういう誘導をできる しろくまさまは もっとすごいですね。

    わたしには こういう整理は 頭の中でできてませんでしたから
    さすが プロは違うなぁ・・ こういう先生に教えていただけたらなぁ・・と 心底思いました。 
    うちは 関西ですが 
    本当に 一度お目にかかれたら嬉しいな・・と思いました。


    メールでお返事くださったとおり 少し 出来る計算問題を やらせてあげるのはいいですね。
    突然受験にジャンプインして 今 まさに アップアップでやってるので 時々は 気持よさがほしいのもわかる気がします。一番目は特に クラス替えで たまたま 真ん中のクラスに上がれたので
    またそれが大変みたいです。算数だけ 下から数えたほうが早く; 本人は なぜ 点数取れないのか・・と
    しんどそうです。 点数が本人の励みになるのもわかるし・・と 復習テストは範囲が決まっているので
    公開よりずっと取りやすいので 誘導してあげたいのですが ↑みたいに 自分でやりたがるところがあるので
    なかなかうまく点が出ません。
    先生に相談したら たぶん 時間制限内でやるっていうプレッシャーもあるので 家でやってるようには 出来ていないのだと思う。 時間はかかりますよ・・と言われてはいますが
    本人は ずっと点が出ないので しんどそうです。(算数苦手だー!と言うのでちょっと気になってます)

    まとまった文章じゃなかったので わかりにくかったとおもいます;すみません;

    また何か感想コメントありましたら どうぞ よろしくお願いします。

  8. 【2113294】 投稿者: しろくま  (ID:kwvRty4kpxA) 投稿日時:2011年 04月 30日 20:09

    「まだ3年生、もう3年生」さま

     しろくまは、「まだ3年生」と考える派です。へたに技巧に走らず、解法も、解法そのものを先に知ってしまうのではなく、例を通じて、具体を通じて、解法を結果として体得していく、そういう意識をもってください。
     そうしてここがかんじんなのですが、基本的に入試にみられるような「設問」を解くことを低学年に強いて、さらには、なぜできないのかっ と、迫ることがないよう、くれぐれもお願いします。
     もともと無理なことをさせているのだ、マイナスからのスタートだ、ということを常にご理解くださいね。

     さて、まず、物語文の心情把握に関してですが…

     第1段階は、「直情」型の物語文を読む、ということからスタートです。かんたんに言うと「裏がない」ストーリーですよね。
     なぜ、彼は花瓶を地面にたたきつけたのですか? → 腹が立ったから

     というようなパターンです。変な話ですが、こういうシンプルなものをまずは体にしみこませておく。楽しいことは楽しい、悲しいことは悲しい、子どもの心にストレートに響く話を素材にすることですよね。
     こういう話をたくさん読んでおかないと、「裏がある」ストーリーを理解できない…

     以前にもお話ししたのですが、劇団四季が「ウィキッド」というミュージカルをやっておりました。(しろくまは汐留まで見に行きました)大阪でも公演され、現在は九州でしたか、どこかで公演がまだ続いています。
     あれは「オズの魔法使い」のスピンオフで、エルファバという「悪い魔法使い」が、ほんとうは悪いのか?? という作品になっていてたいへんおもしろいものでした。
     でも、あの作品が楽しめるのは「オズの魔法使い」を知っているからこそなんですよね。入試の物語に出てくる主人公の心理は複雑で屈折しています。
     そこにいきつく前に、楽しいことは楽しい、悲しいことは悲しい、悪いやつは悪い、善いやつは善い、という「裏のない」話をじゅうぶん知っておく、ということが大切になります。低学年までは、そういう仕込みが大切だと思うんですよ。

     「ふつーはこう思うでしょ? でも実際はこうなんよね~」「ああそうか! おもしろーい」となるためには
     「ふつーはこう思うでしょ?」に共感できないと「おもしろさ」に気が付かない…

     「おどろきがない」とはすなわち気が付かない、ということです。

     しろくまの友人で、神戸大学の旧教育学部のやつがいて、そいつは「国語の問題って、ようするにカウンセリングと似ているよね」と言うていました。
     たしかにそーだ、と、しろくまは思いました。

     主人公は何か満たされないものを持っている… その反応は物語によって実は大きく3パターン。

     一つは「近道反応」。衝動的に欲求不満を解決しようというパターンですよね。
     一つは「合理的解決」。けっこう低学年対象の素材の主人公や教科書に出てくる物語はたいていはこれ。現実的・論理的にもっともよい方法で事態を解決する。めっちゃ優等生的解決です。

     で、高学年に登場する主人公は「防衛機制」の9種類。

     物語文の、中学入試で出る主人公の複雑な心情は、この9種類で、種明かし的に申しますと、「心情を説明しなさい」と言われれば、この「防衛機制」の9種類の心情解説とほぼ同じ場合になります。

     「合理化」「抑圧」「同一視」「代償」「退行」「逃避」「昇華」「反動形成」「投射」

     です。

     まずは「合理化」。よーするに負け惜しみの言い訳ってやつです。

     イソップ物語で、ぶどうをとろうとジャンプしてもとれなかったキツネが、「あんなブドウ、どうせ酸っぱいにきまっている。いらないさっ」と去っていくのがありましたよね。
     自分が留学できないので、ほんとうは留学したいのに「世界はグローバル化している。留学なんかしなくたって平気さ」と言ってのける…
     「ほんとうはAなのにB」という心情です。

     「抑圧」は、いやなこと、つらいことを飲み込んでしまっておさえこむ… 幼いころのひどいいじめを現在ではまったく記憶に残していない。そんなことあったっけ…

     「投射」。クラブ活動で先輩からひどいめにあって苦労した… 厳しく後輩を指導している同輩をみて怒りをおぼえる…

     「代償」。ペットが飼えない… あるいはかわいがっていたペットが死んでしまった… ぬいぐるみや人形に対して深い愛着をいだいている…

     「退行」。弟ばかりかわいがる母親をみて、自分もあえて幼稚なふるまいをして母の愛をもう一度受けたい、という思い…

     「昇華」。失恋して絶望し自殺を図るが失敗… その体験を活かしてすぐれた音楽が生まれる…

     「反動形成」。ほんとうは好きな女の子をわざといじめてしまう…

     「逃避」。いやなこと、やりたくないことに直面するとお腹がいたくなるなど病気になる…

     「同一視」などは、しろくまが前に紹介したA=Bのパターンですよね。他者に自分を重ね合わせる…

     「防衛機制」の心情を理解する以前に、「近道反応」や「合理的解決」の物語をよーく読ませておいてほしい、ということですよね。
     そうしてはじめて「防衛機制」を説明していく…

     心情を説明しなさい、というのは、多くは、場面と登場人物の行動をふまえたそれぞれの「防衛機制」の説明ともいえるわけです。
     もちろん小3にこんな説明しないでくださいね。こういうことが説明できる話、どうようのものを何種類かあたえていって、結果として自分で理解できるようになるように持ち込んでいく…

     子どもには、つねに「具体(例)から入って抽象に持ち込む」という手法を忘れないようにしてやってください。

     何か追加質問があればどうぞ。

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