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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【1948503】 投稿者: イヌイット  (ID:E0Y9mK4KRlQ) 投稿日時:2010年 12月 11日 07:37

    しろくまさんの友人です。
    今日はなんでもお付き合いのあった私立の元校長先生のご葬儀があるらしくお留守です。
    レスは明日以降になりそうですよ。

  2. 【1948870】 投稿者: いちご大福  (ID:8bVMTi9uuUw) 投稿日時:2010年 12月 11日 16:11

    しろくまさま

    ずいぶん前から、拝見させていただいておりました、4年生の女の子の母です。
    受験前の皆さまのおじゃまになってはいけないと思いつつもすがりたい気持ちで参りました。
    大手塾の2つしかクラスのない教室に在籍し、2月から始め、10月にやっと上のクラスにあがることができました。
    20人ほどのクラスで、前回の成績表では、国語、理科は10番以内で頑張っていますが、算数が19番でした。
    復習テストも50点取れないこともあります。宿題はしますが、時間がなく間違い直しができていません。
    志望校は、甲南か親和です。算数は自信がないようです。
    どのように助言してやればいいのでしょうか?
    程度の低い話で申し訳ございません。宜しくお願い致します。

  3. 【1949816】 投稿者: りんご  (ID:krzXp5nGBMk) 投稿日時:2010年 12月 12日 20:19

    しろくまさま

    こんばんは。お忙しくされている最中、申し訳ございません。
    国語読解問題についてお聞きしたいと思います。
    5年生男子母、りんごです。

    最近のテストの読解問題を見ていますと、記述で点数が取れてきている影に隠れて、
    選択肢問題ができておりません。
    例えば、4択ですと、2つは割りと簡単にペケを付けられるようですが、
    残り2つに絞ったところで、ひっかかってしまっています。
    「こんなことは書いてないよね。」とか「ここまで言い切ってはいけないよね。」
    という選択肢を選んでしまうようです。
    まだまだ読みが浅いということでしょうが、このような問題にはどう対策していけばいいでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

  4. 【1950236】 投稿者: しろくま  (ID:el0j497R2S.) 投稿日時:2010年 12月 13日 09:43

     先日、四天王寺の元管長さんのご葬儀がありました。昔、しろくまはたいへんお世話になり、訃報を受けたときはたいへんショックを受けたと同時に、昔のいろいろなことを思い出しました。
     管長をされていただけでなく四天王寺高校の校長も歴任され、「四天王寺高校を西の桜陰にしたい」と大改革をされ、少なくとも現在ある四天王寺中高は、この方無しに存在しない、と申してもほぼまちがいないでしょう。
     なんでも聖徳太子は昔、教育機関とともに医療機関を創設したそうで、大学にも医学部か薬学部を作りたかったそうなのですが、事情があってできぬ、だから医学部や薬学部に進める子たちを育てるのだっ と、女子中高の理系の教育に力を入れられたのです。(昔、ご本人がおっしゃっていましたからこのことはまちがいありません。)
     漫画家でヴェルサイユのバラを描かれた池田さんのところに聖徳太子の資料を持ち込んで「聖徳太子のマンガを描いてくださいっ」と話をもっていかれたのも確か瀧藤さんでした。読んでくださいっ と、しろくまもドカっと全巻いただいて、「え、あ… ありがとうございます…」と少々面食らった記憶もあります。

     とにかく、お預けいただいたら、かならず立派に育ててみせますっ

     と、塾対象の説明会で熱弁をふるわれ、お偉いお坊様なのに塾講師一人一人あいさつされ、どのようにすればよいのがご教授いただきたいっ と、それはそれは謙虚に耳を傾けられておりました。

     (実際、しろくまのいた塾でも十三教室のAクラスにいた少女が、四天王寺の標準コースに合格し、卒業したときには東大に行ってしまった、というアメリカンドリーム的な「事件」もありました。子どもって、背伸びをせずとも、そのとき合格できた学校で、適正な空間で、適正な学習を続けていけば、しっかりと伸びていくんですよ。中学合格の成績、なんてのは中に入ってから、自分のその段階での力に見合ったことをしっかりやっていけば、ほんとうにぐんぐん伸びていきます。これは何も四天王寺中だけの話ではありません。学校が一定以上しっかりお勉強させる学校では、入学偏差値は低くても卒業時にしっかり大学合格させてくれるところ、ありますからね。しろくまは繰り返し、これを強調しておきますが、「合格した学校が適正校」なんですよ。)
     
     しろくまのおつきあいがあった校長先生の中では、灘の勝山元校長先生と、四天王寺の瀧藤元校長先生、それと洛星のラバディ元校長先生のお三方が、たいへん印象に残っています。

     でも… こういった、昭和の大物校長って、現在ではおられないのかもしれません…
     昔の校長先生って、豪快で謙虚な方が多かったです… 傲慢な校長先生の学校は、ちょっとしろくまは苦手でした…

     昔、某私立中で校長先生が変わり、「本校はべつに大学入試の実績にこだわりません。進学校であるとは思わないでください」と説明会で話され、「塾なんか相手にしない」「塾の先生お断り」みたいな態度を露骨にとった「事件」がありました。
     あれは、すごいことになりましたよ。いっせいに塾が手を引いたんですよ。六年後、大学入試の実績がガタ落ちになり、あわてて方針を転換されましたが、そこから立ち直るのに6年かかりました。

     校長先生って、やっぱり学校の顔ですからね… お飾りだけじゃなくて、やっぱり学校の最高権力者です。ビッグマウスも困りますが、謙虚だけれども熱意が伝わる話をされる学校、というのは、選んでもまちがいはないと思います。
     なにやらとりとめもない話をしてしまってすいません。

  5. 【1950265】 投稿者: しろくま  (ID:el0j497R2S.) 投稿日時:2010年 12月 13日 10:15

    「さゆり」さま

     レスが遅れて申し訳ありませんでした。

     国語の「苦手な子」というのは、いろいろな「姿」があります。まず、算数と同じようには考えられないでください。いや、理科も社会と比べられてもいけません。
     
     算数ができるが、国語が苦手…

     中学入試をめざされているお子さんは、しばらく勉強を続けていると、そういう傾向をみせる子が多いのです。国語はできるが算数が苦手、という子ももちろんいますが、男の子の場合は前者が比較的多いのです。ですから、「特別に悪い状態だ」とは、まずけっして思われませんように。むしろフツーなのだ、という認識に立ってやってくださいな。

     国語の「苦手」は現象面と本質面の2つがあります。

     漢字の学習もされ、新聞などを読むのも好き、問題文を熟読する… でも、「国語が全く…」。
     それは、あくまでも「テストで点数をとれない」というだけであって、「国語ができない」とは限らないかもしれません。つまり、「テスト形式」や「時間制限内に読めない」という「現象面」の問題点なのかも知れないのです。
     それを全部ひっくるめて「国語ができない」とお母さんまで思われてしまうと、国語が嫌いになって、ほんとうは国語ができないわけではないのに国語が苦手、勉強しても仕方ない、やり方がわからない、演習不足、ますます点数とれない、と、「苦手のスパイラル」に落ち込んでいきます…

     さてさて、もちろん、もうすぐ小6になるわけですから、得点はもちろん、偏差値や順位も気になるところでしょう。でも、まずは、しばらく、国語の模試の点数や偏差値のことはいっさい気になさらないで、また本人にもその点はしっかりと

     「小5までの国語の偏差値なんか意味がないのよ」

     と、苦手な子には言い切ってやってください。

     「でも、どういうところで点数がとれないのか、どんな問題がわからないのか、みていこうね」

     と、申し添えてください。

     そもそも、お子さんのように「熟読」してわるいことはありません。むしろ、「読まないで問題を解こうとする子」よりも、はるかにやりやすい、と、思ってください。

     お子さんのようなタイプの子は、まず「時間枠」をまっったく無視して、

     「あなたのペースで読んで、どれだけ時間がかかってもよいから一度問題を解いてみようよ」

     と、やらせてやってください。もちろん、実際の入試は「時間内に読み、時間内に考え、時間内に解答する」という「読み、思考、解答」がすべて一体的に時間制限内でできなくてはなりませんが、極論をいえば

     入試までにそれができ、模試でできなくても志望校の入試問題でそれができればよい

     のです。実際、国語で点数がとれないのではなく、模試で点数がとれないだけで、あんがい、志望校の国語は得点できる、という現象が出たりするものです。(算数はけっこー怖くて、模試ではとれるが志望校では得点できない、というケース、起こりうるのです。)

     模試で得点できるようにするまでに、まずは国語の問題で点数をとらせる、というのが先です。たとえば、その2問中1問しか手につかなかった問題を、時間枠無しで、「時間が何分かかるか計ってみるね、あなたのペースでよいからやってみて」ともう一度させてみてください。
     「今は」とにかく、「時間枠」無しで、その問題が「解ける」か「解けない」かの分析を先にします。

     時間制限内に「できない」のは時間の問題なだけで、国語の解答力の有無とは関係がありません。今、知りたいことは、時間があっても「解けない問題」の対策です。

     時間制限無しで、説明文と物語文ならどちらができないのか
     時間制限無しで、記述と記号選択のどちらができないのか
     時間制限無しで、どのような問い(理由説明題、心情説明題、指示内容題、空欄補充題など)ができていないのか

     を、しっかり分析してみましょう。

     その上で、また、しろくまに「状況」をお教えいただけませんか? それぞれに合わせた冬休みや春休みの学習のポイントなどもふまえて、いろいろな方法を提案させてもらいますよ。
     何か追加質問などもあればどうぞ。

  6. 【1950278】 投稿者: 桜花爛漫  (ID:z.GFM3RzPeU) 投稿日時:2010年 12月 13日 10:28

    しろくまさま

    レス遅くなりましたが、社会についてのアドバイス、ありがとうございました。
    3科目校の狙いはなんとなくわからないでもないのですが、ついつい愚痴ってしまいました。
    というのも塾では、5年次に算数演習と社会が選択制となっており、
    事実上「3科目校狙いか、4科目校狙いか」の選択を求められます。
    理解はしているもののミス連発の算数ですから、なにより演習量を増やしたいのですが、
    どちらかと言われれば社会を選択したいと子は申しております。
    自宅で算数の演習を補わないとだめだよ、と伝え、わかったと申しつつも
    本人はいたってのんきなもので、なんだか不安でもあります。

    そこまでしても、自宅からの交通アクセスを考えれば、3教科校が利便なので、
    社会はお蔵入りの可能性が高いのですが、
    ご助言も踏まえつつ本人の意欲も尊重し、
    社会の学習は、塾とは別のお稽古事とでも思って、
    自分の中で割り切るようにしたいと思います。

  7. 【1950327】 投稿者: しろくま  (ID:el0j497R2S.) 投稿日時:2010年 12月 13日 10:57

    「いちご大福」さま

     レスが遅れて申し訳ありませんでした。

     入試のお悩みに学年は関係ありませんよ。どうかご遠慮なく。それに小6のみなさまにとっても、小4や小5の方の悩みはたいへん役に立つのです。
     というのも、たいていのお悩みの原因の一つに、小4や小5での学習の漏れや、ツケ回し、学習習慣の確立の失敗、などなどがあるからです。小4や小5に立ち返って、しっかりと再構築する、というのも、実は「小6の直前学習」の大切なポイントになるんです。
     やってみればわかりますが、小6のこの時期に成績が伸び悩んでいる子は、「え? そんなこともわかっていなかったの?」と、びっくりするような「抜け」があるんですよ。
     小6の、この時期の子どもの「自己申告」の「それはわかっている」「ここはできているから」「こんなのかんたんだよ」は、信用してはいけません。「めんどくさい」と思っているし、もう一度やらされるのがイヤだから「できているフリ」をしている、あるいは自分自身も「そう思い込みたい」という心理が働いている場合があるからです。

     塾での算数の学習って、女の子にとっては「自信の喪失」の連続をもたらす場合があります。

     女の子は、「できない」コトに不安を持つのですよね。「できない」コトが「いけないコト」と思ってしまうんです。ですから、算数の問題をしまーす、と、なっても、「ちょっと待ってっ ええっと、○○算は、こうやって、××算はこうやって…」と、解き方や考え方の解説などを先に読んでから、問題にとりかかろうとしてしまいます。

     算数に限らず、小テストなんかでも、

     男の子は「はやくやろっ はやくやろっ」
     女の子は「ちょっとまって、ちょっとまって」

     なんですよね~ あれはおもしろい。早くすませたい男の子と、ちょっとでも後でしたい女の子…

     必要以上に女の子は「わかるように」なりたがります。復習テストで50点なかったりすると、ひどく落ち込んだりしていませんか? 男の子は、しゃーないやんっ できないもんはできないねんからっ と、お母さんがイラっとするような開き直り方をするんですが、女の子はそういう開き直りはあんまりしませんよね(もちろん、豪快な、「おっさんくさい」女の子もいるんですけれどね… そんな子はかえって算数は得意…)。

     また、「上のクラス」にあがってしまうと、それなりにうれしいのと裏腹に、「だからがんばらなくっちゃ」「こんな点数ではこのクラスにいてはいけないっ」と、「上のクラスにいる以上は点数がよくなくてはいけないっ」と、「かくあるべし」心情にも陥りやすいのです。

     まずは、日々やられている算数の問題の整理をしてやりましょう。ハッキリと

     「ああ、この問題は『今は』できなくてもよいのよ」

     と、バッサリ言うてやることが大切です。「でも、これは間違えないようにしようね」の一言を添える…

     この「バッサリ」言うてのけるところがポイントなんですよ。問題の先送りだ、と、思われるかもですが、正直、女子の算数は、男子もいっしょにまざっている塾ですと、小4・小5で、難問を供給しすぎる、という場合があるんです。模試でもそうなんですよ。
     「今わからなくても先でできるようになる問題」は、「今できなくても」よいんですよ。

     お通いになられている塾の算数の先生で「女の先生」おられませんかね? その先生にそういう「算数の問題分類」してもらえるとたいへんよいのですが…
     「自分も中学入試をした算数の女性の先生」って、こういうときは、たいへんよい指導をしてくださいますよ。

     「今できなくてもよい問題はできなくてもよい」

     ということの認識は女の子の場合はたいへん重要なんです。

     昔、親和中の数学の先生と、お話しさせていただいたことがあります。「解いていておもしいろい、と、思ってくれる問題を考えて作るときはありますけれど、難しい問題を出して困らせてやろう、なんてことは一度も考えたことがありません。難問や奇問は出しません」とハッキリ申されていました。
     現在もその考え方でつくられている問題ですよ。途中の工程もしっかりあるので、大問一つで、部分点が与えられていく問題形式になっています。つまり「点数とらせてあげよう」「だからできるところまでがんばってね」という作題者の意図が伝わるような「良易問」です。

     小6の場合でも、この時期の模試は、甲南女子や親和中では、まっったくできなくてもよい問題が頻出です。(しろくまのいた塾でも、右半分の算数の問題なんか、できなくたって何も問題はありませんでした。)なのに「模試」なもんだから、これではいけないっ こんな点数ではあかんのとちゃうかっ と、不要な心配で無用な悩みをかかえてしまう少女たちが大量に出ちゃうんですよね…

     小4のこの時期の模試は、「不要な難問で無用な悩み」が女の子には出がちになります。ハードルを全部跳ぼうとせずに、跳べないハードルが出てきたら避けちゃってもかまいません。
     ただ、そのハードルはしっかり保存して「春休み」に先送り、です。

     塾の算数の先生、とくに女性の先生から声をかけてもらうように、そうして「今できなくてもよい問題」は「しなくてもよい」という大胆な対応をまずはしてやってください。
     むろん、小4は苦手をこまめにつぶす、というバランスが大切ですが、難問よりもできる問題とできる分野の反復が大切になります。
     「復習の時間」がなければ、この際、復習すら先送りでかまいません。小5にむけては得意を伸ばす、という指針が大切ですから、算数の分野で、得意でなくても、本人の好きな分野はありませんか?
     そういう分野は時間をかけてやらせてやってください。場合によっては、小3や小4の夏休み前にやった問題で「できるもの」を復習してやる、ということにとどめて、「できないもの」の復習は先送り、ということでよいのですよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【1950362】 投稿者: しろくま  (ID:el0j497R2S.) 投稿日時:2010年 12月 13日 11:38

    「りんご」さま

     しろくまは、以前にも申し上げたことですが、「記述」よりも「記号選択」のほうが難しい、記述はしっかり手順をふめば得点できるようになるものだ、と、考えています。

     現在、小5ということでまもなく小6になるわけですが、しばらくは、記述の問題をたくさん演習されて、あえて記号選択の問題をなんとかしよう、と、焦られないようにしておいてください。
     本人には、「記述ができているからいいのよ、今は記号選択問題で間違えていてもよいからねっ」と、しっかりと伝えてやってくださいな。

     しろくまがこう申し上げるのには理由があります。

     何度も申しておりますように、まず、小学生に中学入試の国語をやらせる、というのは、基本的に無理があるのだ、無理なことをさせているのだ、という前提に立ってやってほしいのです。
     その上でさらに、「国語の才能」と「国語の入試問題で点数をとる」ということは関係があまりない、ということを申し上げました。ですから、入試は、その問題文の作者や筆者と「向き合う」ことではなく、その作成者と「向き合う」ことに他ならない、ということです。
     また、同時に「書いていないことは問われない」し、「その問題の答えがそうなるにはちゃんと理由がある」ということも繰り返し申し上げてきました。

     四択で2つにしぼられているならば、もうそれで小5ならばよしっ としてやってください。もっともふさわしくない極端の2つの排除ができていれば、小5ならばOKなんですよ。

     実は、どちらか「迷う2つ」は、「作成者の個性と問題文に対する考え方」というバイアスがかかっているんです。実際、これ、どっちでもいけそうやねんけど… という問題はプロの目から見てもあるんですよね。
     
     しろくまは、昔、記号選択がどうしてもできない、苦手、という子には、四択のうち、「絶対違うもの選び」というのをたくさんやらせました。選択肢のうち、これは違うっ というやつを選んでごらん、と、やらせて、すぐ模範解答教えてしまうんです。そういうのをずっっっとやらせいてきました。

     もちろん、おもしろいもので、絶対これは違うやろっ というものを選ぶヤツがいるんですよ。

     はぁ?? なんで、よりによって、いちばん違うもん選ぶんじゃ!! と、イラっとくる子もいるんです。でもね。そんな子って、単にちゃんと読んでいなかったり、精神年齢の低さなどで、根本的に文章の意味するところがわかっていない「だけ」なんですよ。物語文では、とくに男の子は、はぁ?? なんでそれを選ぶかな??? というのを見事に選択してくれます。

     そんな場合は、キレずにグッとこらえて、「これはね…」と、しかり説明してやってください。たとえ「どんな考え方しとるんじゃっ 頭割って中見てみたいわっ」と、思っても、淡々と笑顔で説明していく…

     子どもは、親が思っている以上に「自己中心の世界」に生きています。自分の知っている語彙と経験からしか物事を考えられません。絵の具の数が少ないのに、極彩色の絵を描くことは不可能なのです。ですから、小5までの解答に「多彩」を求めては絶対にだめです。「輪郭」だけ描けていればOKなんですよ。
     物語文の場合、どうしてその記号を選んだの? と、問うと、びっっっくりするような「物の見方」をしていることがわかります。

     「絶対違うもの探し」をとりあえずは続けて、2つ残した1つを無理に絞らせない、ということをしばらく続けてください。
     それに「模範解答からの逆流法」を加えるわけですが、それはできれば実際の入試問題でやらせてください。

     志望校の記号選択問題を「模範解答からの逆流法」にして、模試や他の中学は「絶対違うもの探し」+「すぐに模範解答教える」という方法でいきましょう。
     その学校の先生の、解答へのアプローチ、模範解答の作り方、を体得できれば、その入試では「得点」できるようになりますから、記号選択の「模範解答からの逆流法」は実際の入試問題でやっていく、というのがよいわけです。

     幸い、お子さんの場合は、わりと選択肢をしぼりこめる力がついているので、とりあえずは、深読みさせて混乱させることは避けていく、という方針でいきましょう。2つ絞れていればもういいやんっ と、大度に構えてやってください。
     その上で、「ははぁ~ん、この子はこういう選択肢の場合は絞り込めないんだな」という「傾向」を把握しておいてくださいな。お話では「自分の想像を優先」したり「はっきりわかる答えを選びがち」になったりする、という感じですよね。
     それをふまえた上で、入試問題を「模範解答からの逆流法」で流していけば選択肢の正答率を上げていけます。

     無理に「記号選択の問題を何とかしないとっ」と思われず、記述をしっかりできるように、さらに磨きをかけていくほうに力を入れてやってください。
     何か追加質問があればどうぞ。

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