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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2301759】 投稿者: 牛車のごとし、クニャ息子  (ID:HGvxoRXZgYI) 投稿日時:2011年 10月 20日 21:17

    しろくまさん、またまたお邪魔します。


    夏にはスピードの件を御相談しましたが、悲痛な悩みを聞いてください。
    おかげさまで8月の模試まで、順調に偏差値を伸ばしていた息子ですが、9月、10月ド~ンと偏差値が下がりました。8月から9月でははなんと17ポイント(!)です。


    実は、8月最後の模試、周囲もびっくりする好成績をはじき出し、いままでより2ランクもアップした志望校対策の授業参加資格が発生しました。
    息子もぜひ参加してみたいというので、塾の先生とも相談の結果そちらへ出席させることにしました。
    時々に先生にも聞いていましたが、苦手の算数以外はそのクラスに中の下位で、「結構ついていっていますね。」と先生に言われていましたが、9月の模試にど~んと6年生になってからとったことのない偏差値に下がってしまいました。
    3教科とも同様にわるく、それもびっくりしました。


    自信たっぷりに模試に出かけた息子なので、調子に乗って上っ面すべりになってしまったんだろうと私も自分を慰めていました。先生も揺り戻しはあるかと思っていましたが、ここまでとは!とびっくりしておられました。
    しかし、10月も引き続き(9月よりはましでしたが)、8月以前の通常の成績には程遠いものです。



    そういえばだんだん10月ごろから元気がなくなってきて、日常のテストでも「眠かっただけ。」「読み間違っただけ」などいろいろ言い訳していますが、芳しくない成績が続いていました。
    塾でする過去問でも、やり始めた当初より全般的に成績が下がってきています。
    その現象が、どの教科も出ていて特に国語が顕著です。


    どうしたらよいのでしょうか?
    夏期講習の時、他の子同様の宿題量をこなせなかったのが秋の結果にでているのでしょうか?
    それとも調子に乗って、上位クラスにいたことが良くなかったのでしょうか?
    ぜひ、これからのアドバイスをよろしくお願いします。

  2. 【2301795】 投稿者: しろくま  (ID:11xS6/4RBUQ) 投稿日時:2011年 10月 20日 21:44

    「国語が底辺」さま

     まず、お話しのような状況でしたら、国語の回復がいちばん遅れてきます。

     まだ小4です。もちろん家庭教師や個別の投入、というのも悪い手だてではありませんが…

     前に、偏差値50というのは「みんながしていることをしている」状態だ、と言いました。偏差値50ない状態というのは「みんながしていることをしていない」ということになります。

     たいていの塾でのお勉強は、

    A 日々の講義
    B 講義内容の小テスト
    C 定期的な模試

     の、3つで構成されています。定期的な模試の「数字」は、しばらくみないようにしてやってください。悪い点数でも偏差値でも順位でも、「気にしない」とまで言い切る必要はないですが、「まだできなくてよいからね。『まだ』模試の点数は気にしなくてよいよ」と言うてやってください。

     その上で、AとBの再点検と再構築です。

     ご指摘のように「塾の授業も座っているだけ」なのかもしれません。でも、きっとお子さんも「だったらどうしたらいいんだろう…」「どうしたらよいのか…」と、「とっかかり」のところで「ためらい」を持っておられるのかもしれませんよ。とくに他の教科ができていて、あとは国語だけ… どうやったらいいのか、と、子どもなりに困っているハズです。

     一見、迂遠のように思われるかもですが、ふだんの講義の「ノート」の取り方から確認してやってくれませんか?
     説明文でも物語文でも、講師はその取り上げられている文章を、わかりやすく構造化して板書します。

     「先生の話をききながらノートをとる」

     ということができているかどうか… 「先生の板書は、しっかり写してかえってくるのよ」と一言いうてください。で、帰ってきたらノートを確認してみる…
     理想を言いますと、そのノートをさらに帰宅後、きれいに写しなおす。講義ノートは、いわばその講師が取り扱った文章についての最良の参考書になります。
     もし、しっかりと写していないならそれを責めるのではなく、どんな講義だったかお母さんに説明してみせてよ、という「発表型」の確認をしていきます。
     ノートを使って解説ができるなら(先生の講義をプチ再現できたなら)大成功です。

     で、講義の内容に関する小テストがありますよね。まずは、そこで点数がとれるようにやっていきましょう。もちろん、講義でとりあげた文章以外、きっと指定された範囲の問題があるはずです。
     時間をきめて解いていく、というのもかまわないのですが、しろくまはこういう場合は

    「模範解答からの逆流法」

     を、お薦めしています。模範解答を先にみせて、どうしてこういう答えになるか、いっしょに考えようね、これがこういう答えになることがわかる部分を文章から見つけようね、というやり方です。

     この方法だと、小テストにのぞんで答えを丸おぼえする、というのを回避できますし、その答えがなぜそうなるのか、どういうまとめ方をすればよいのか、ということを考えられます。また、学習時間の短縮もできます。
     一般にふだんの学習の成果が模試に反映されるのは三ヶ月、おそければ半年かかります。

     まずは「ふだん」の学習の再構築から入られませんか?

     もちろん、この方法を手助けする、という形で家庭教師の先生をつけられてもかまいませんが、まだまだこれから、というところだと思いますよ。

     何か追加質問があればどうぞ。

  3. 【2302032】 投稿者: しろくま  (ID:9Ly1CWSWqSk) 投稿日時:2011年 10月 21日 06:41

    「おやじ」さま

     レスが遅れてたいへん申し訳ありませんでした。

     今回お話しのことは、中学入試にとって、大切なポイントがふくまれています。

     「○○」と「○○感」

     のことです。

     以前にも、「負担」と「負担感」は違う、という話をしました。子どもは中学入試の「負担」に対しては、場合によっては嬉々として取り組みます。
     子どもの性質ですよね。野球にしてもサッカーにしても、たいへん厳しい訓練をしますが、それでも野球が好きだ、サッカーが好きだ、と言います。
     中学入試でも、自分の好きな分野や、また、小6になって目標がきまってくると、「負担」に関してむしろ果敢に挑戦します。

     子どもがへこたれるのは「負担感」なんですよね。

     課題を目の前に山のように積まれて、やれっ と、言われる…
     でも、こまかく分けてやり、プリントにして一枚ずつ、少しずつ提供していくと、けっこう文句も言わず取り組んでいく場合がある…

     三時間1つの教科をしっかり集中しろっ
     で、途中で疲れてくると
     なんでこの子は集中力がないのっ

     集中力と瞬発力
     集中力と持続力

     これは似ていますが子どものキャラクターによって「現れ方」が違うんですよね…

     30分で1教科 でもこれが六回できたら3時間勉強しているのと同じ効果が出る子がいます。
     瞬発力がある子にはそれにあった学習方法があるわけです。

     3時間できる力があっても、それを1タームにされてしまうとへこたれる子なんてたくさんいます。

     一度やった宿題、もう一度やりなさいっ 見直ししなさいっ

     というのを嫌がる子どもがいます。大切なことは子どもも知っています。でも、同じこと、やったこと、見直すって、けっこう虚しい…
     コピーして体裁を変えてやる、題名つけて冊子にして「○○くんのための問題集」なんてしてやると、一度やったものでも嫌いなものでも、がんばって取り組む子、いました。

     子どもは「負担感」に困っているんですよ。

     ついつい「○○道」みたいな「道」がつくスポーツと同一視してしまい、「苦行」「修行」のように学習をしてしまう場合が多いのです。

     「負担」と「負担感」
     「充実」と「充実感」
     「危機」と「危機感」

     などなど、これらの差別化と同一化に中学受験のコツが隠れている場合があります。いや、大人のお仕事でもこれらはいえることですよね。

     充実していても、充実感がなければ人は前に進めない
     危機に陥っていても、危機感がなければ人は解決に動かない…

     ずいぶんと前置きが長くなりました。

     「緊張」と「緊張感」

     お勉強の取り組みに必要な「緊張感」は2つのことで構成されます。

     第1は「時間」に関して。

     ようするに、テストにおける「緊張」の背景の1つは、「時間がない」「時間内にできるのか」「あと何分だ」「時間内にできなければだめだ」と思っている状態でもあります。

     時間に支配されているの状態が「緊張」
     時間を支配しているの状態が「緊張感」

     なのです。「時間の支配者になれ」ということが「緊張感ある取り組み」の第1です。

     これは度々しろくまが申している

     「時間のレイアウト」

     ができるかどうか。どうでしょう、塾の定期の模試は「形式」はずっと不動だと思うのです。説明文・物語文・独立した漢字・語句というような感じ…
     あらかじめ、

     これを何分でする、ここは何分までにするのだ、これは配られたらすぐにする…

     などなどを親子で「話し合って」戦略を練っておくんです。

     こういう「枠」と「計画」をもって模試にのぞむだけで、「緊張感」が持てるケースもあります。

     ふだんの学習でもそうで、開始前に「見通し」を宣言、あるいは宣言させるわけです。

     今日はこれとこれをします。先にこれで、次にこれ、時間の余裕があったら漢字10個します。
     いや、先に漢字10個やってから、こうしよう。

     などなど、本人の計画にちょっといじりを加えて「文章を黙読」する場合は、「何分かかるか測定しておくね。あせらなくてもよい。自分のペースでやりなさい」と一言そえる「主観的時間制限」の枠をあたえる…

     こういうことでも「緊張感」がうまれます。時間におわれている、客観的時間制限にしばられる… 緊張は生まれるかもしれませんが、緊張からは逃避しようとする心理がはたらきます。
     そうすると、「いやいや」「やる気なし」が発生してしまうわけです。

     第二は「密度」に関して。

     1つの時間帯に、複数の作業が同時進行している場合、「緊張感」がある、といいます。

     例えば、塾の先生が「最近どうも緊張感に欠けているようです」とおっしゃったようですが、しろくまも昔を思い出し、子どもがどんなときにこういうセリフを言うかなぁ… と、考えたのですが…

     授業中の態度がわるい、だと、「緊張感が欠けている」とはふつう言いません。授業を「聴いている」だけ、というようなときにひょっとしたらこう言うかなぁ、と、思いました。

     ちゃんと授業聴いてるのっ
     聴いてるよっ

     という親子のやりとりはよくありますが、子どもはいっしょうけんめい聴くときはありますが、実は、聴くだけ、というのは案外「持続」しないんですよね…
     「授業を聴く」はすなわち「授業を書け」ということでもあります。

     いっしょうけんめい聴いている、という「印象」は、そこにノートをしっかりとっている、という作業がともなっている場合に生まれます。

     聴きながら、板書をみながら、ノートをしっかりとっている、ということが勉強にとりくんでいる「緊張感」を生み出している、と、思うのです。

     参考書をみているだけの勉強だと、ついつい、眺めているだけではだめでしょっ と、親は口を出したくなります。緊張感が伝わらないからです。
     でも、そこにメモでもよいからノートや紙にせっとせっと書き込んでいる作業が入ると、がぜん親の印象は変わりますよね。

     一度、講義のノートを点検してみてください。講師の板書がしっかり書かれていない、家にかえってからの学習も授業でとってきたノートの「おこし」から入っていない…
     ぼぉ~とながめている…

     1つの時間帯に1つの作業しかない… 密度が低い、つまり緊張感が発生しない… 結果としてその方法だと「定着率」「理解」が低下する…

     算数もそうですよね。図形や速さの問題を「みつめている」だけではだめ。手を動かして図を書いたり、読みながら数字や単位にチェックを入れたり…

     「考えながら書く」「聴きながら書く」

     という1つの時間帯に二つの作業という密度をあげることをすると「緊張感」が得られる、という場合も多いのです。

     こんな感じでどうでしょうか。何か追加質問があればどうぞ。

  4. 【2302547】 投稿者: おやじ  (ID:Bj2KL4TzpSk) 投稿日時:2011年 10月 21日 17:34

    しろくまさんへ

    戦略を練っておく、「見通し」を宣言するあるいは宣言させる、「主観的時間制限」の枠をあたえる、
    それから、1つの時間帯に二つの作業―密度をあげる、なるほど、色々手はあるのですね。

    欲張ってすべてを取り入れてもそんなに大変なことではないので、頑張ってやらせてみようと思います。

    特に1つの時間帯に二つの作業というのは目からウロコです。
    緊張していない→集中していない→一点に集中させないと、考えてしまうところでした。

    お忙しいところアドバイスいただき、感謝いたします。ありがとうございました

  5. 【2302605】 投稿者: しろくま  (ID:yt/gLodHtuk) 投稿日時:2011年 10月 21日 18:38

    「崖っぷちの小学6年生保護者」さま

     たいへんレスが遅れて申し訳ありませんでした。

     受験でよく「崖っぷち」ということが言われますが、そんな状況は実際には錯覚です。後がないようにみえているだけで、多方向にすべきことがたくさんあり、ちょっと頭がかたくなっていたり思いこみすぎたりしている場合が大部分です。もっとも低得点な教科、分野こそ、「のびしろ」なのです。
     90点の算数を満点にするのはかなりたいへんですが、40点の国語を60点にするのはまだまだできることなんです。
     ましてやもともと国語が得意で記述なんかができる子は、「時間の支配者」になることができれば、短期に大きく点数を伸ばせます。まずは本人に自信を持たせてやってくださいね。じゅーーぶんなんとでもできるよ、と伝えてやってください。

     少し整理して参りましょうね。なんと申しましょうか、塾の先生のお見立てがすでにあるので、あくまでもセカンドオピニオン程度にご理解していただけたらな、と、思います。

    ○ 洛南や類似校(四天王寺や開明)を、制限時間マイナス5分で解く訓練を積む。

     マイナス5分で解く訓練、というのは、どのようにするのか、と、いうご指導はあったのでしょうか。あと、過去問分析を最近させてもらいましたのでわかるのですが、四天王寺のここ数年の国語の問題は、洛南のそれとはずいぶんと乖離しています。むしろ、お子さんのようなタイプは、今年や昨年の四天王寺の国語の問題ならすんなりと解けるような気がします。四天王寺と洛南は、別のタイプに分類されて、お子さんは男子なのですから併願として四天王寺は無関係ですので類似校からは除外されたほうがよいと思います。
     (あえての共通点は、「時間制限内に多くの問題を解く」ということですが、ここ数年の四天王寺のものはそういう感じがしません。今年のものなどはむしろ受験者は時間内に余裕で解けたのではないでしょうか。また、語句に関する扱いがまったく違います。)

    ○ 時間のかかりそうな問題はとばす。
    ○ 設問を先に読むなどの小細工は、かえって混乱する。本文→設問の順に正攻法でせめるべき。

     このお話しは、しろくまがよくいう「時間のレイアウト」の問題です。

     他の方にもレスしたことの重複になりますが、「焦ってできなくなる」というのは、「読み飛ばし」や「浅い読み」をせざるをえない状況においやられてしまう、つまり、「時間に支配されている」状態に陥っている、ということです。
     いまのお子さんの状況だと、「時間のかかりそうな問題」と「時間のかからない問題」の区別さえなかなかつかないような気がします。むしろ、お子さんは時間のかかりそうなものはすでに後回しにしていると思いますよ。

     「時間のかかりそうなのは飛ばすぞ」と思って設問をみて、とばしていったら結局全部になっちゃってどうしよう… という「焦り」に陥っている可能性があります。

     しろくまも入試問題主義です。塾のご担当の先生がおっしゃっていることはよくわかります。

     ただ、過去問を穴が開くほど「どのように」繰り返すべきか、というところがポイントなんです。

    (第1段階)

     洛南の出題パターンは、例年変化はないので、まずは「主観的時間制限」を採用します。洛南で出題されている文章と、ほぼ同じ長さのものを探し、「一度、黙読してごらん、時間を計ってあげるから、あなたの読みやすいスピードで読んでみて」というところからスタートしてみてください。
     本人が、まず、自分の黙読速度を知らなくてはなりません。

    (第2段階)

     その黙読速度が何分かを本人に意識させ、その上で、「レイアウト」を考えます。洛南の語句は灘とよく似た出題でありながら、独立型ではなく文中型です。あえてこれを「後回し」にします。
     この長さの文章にあなたは、何分かかっているよ。この時間ならば、ここを何分、これは何分でできるからね。と告げていきます。
     ここからはお母さんご自身の手応えで判断していただきたいところですが、あえて申しますと、ちょっとしろくまも試してみたのですが、洛南の場合、大人の「音読速度」で、子供が「黙読できている」、というのが適正な速度だと思います。ですので

    (第3段階)

     洛南の過去問の文章だけを通して6年分くらい「親音読・子黙読」で読んでいってください。これくらいのスピードで読んでいくのよ、という「矯正」ですね。しろくまのお薦めする「親音読・子黙読」という方法は、適正な黙読速度を伝えることにもなっている手順なのです。

    (第4段階)

     説明文の三大設問

     「~とはどういうことですか」
     「なぜですか」
     「本文の内容に合うものを(合わないものを)…」

     に、設問を種類分けします。しろくまとしては、洛南の場合は「理由説明題」をまずはキーポイントにして
    いきたいと思います。

     答案が配られる、「なぜですか」という設問だけ○印をつける… 同時にその問いの下線部にも「読む前に」○印をつける…

     ちょっぴり「設問を先に読む小細工」をしちゃっているようですが、選択肢などまで細かく読み込む必要はありません。この下線部は、なんだかまだわからないけれど理由をたずねるんだな、という感じのイメージだけでかまわないので、読むときの「通過ポイント」にしてやります。

     読む込むために、ちょっぴり設問の問いの形式を意識している、というのは、「読み飛ばし」を防ぐ1つの方法にもなります。

     物語文の場合なのですが… 「心情変化」のざっくりした

     A → B
       ↑
       C

     は、理解できておられますか。最初はこう思っていた、でも、何かをきっかけに、こう変わった、という「大きな変化」、細かい変化の連続を「リズム」として読めていればOKなのですが…
     お話しでは「時間制限下」の焦りが原因でペースを崩されているだけなので、おそらく、これはわかっておられるわけです。
     「時間の焦り」の中でも、これをふまえて「どう」読ませるのか、が、お悩みなわけですよね。

     これもちょっぴり小細工なのですが、物語文の場合は、最後の設問1つだけ、先に読ませて、それを解く、というつもりで読む、ということをさせてみてください。何かどうとは、とりあえず、いいません。とにかく洛南の物語文の最後の設問だけを解くつもりで一度読んでみて、と、やってみた上で、どうなるかやらせてみた上で、その様子をしろくまに伝えてもらえませんか?
     あんがい、それで時間制限下の物語文の焦りは軽減できるのでは、と、思います。

    (第5段階)

     過去問そのものの演習… わたしの友人の女性算数講師ではないですが、「戦う国語」に持ち込む、ということですね。
     ただ、どれだけ過去問が手に入れられますか? 10年分くらいは素材として集められる、あるいは塾からの提供で、もっと手に入れられますか? (20年以上前のものは二日間入試で、語句が独立題になってしまっているのできっと「類題演習」にはならないと思います。)

     70日あれば、じゅうぶん「焦り」からくる失点を軽減できます。この点、しろくまはお通いの塾の先生とまったく同意見。そのためには、今から10日間ほどは、第3段階までに時間をとってください。

     並行して、どこの学校の過去問でもかまいませんから、説明文・物語文・随筆文を洛南くらいの長さのものを『電話帳』(ギョーカイ用語の過去問。みくに出版のものが関東の学校が多いので過去問かぶりを避けられます)から抜粋して、記号選択で限定し、「1文章1問題」、親音読子黙読でどんどん解いていってください。
     「1文章1設問」形式による流し、と、洛南過去問じっくり演習、が、これからの追い上げには有効だとしろくまは思います。とくに時間に支配されてしまっているお子さんのようなタイプには必要だと思います。

     あとは… というか、ほんとうはこれが大切なことですが…

     星光や洛星の国語の問題などが好き、というような子は、ほんとに国語が好き、というかおっしゃるように活字にも慣れていて、「国語の問題を解くのが好き」なタイプだと思うんですよね。
     そういう思考力を、時間のレイアウトだけで停滞させるのはかわいそうなので、昔しろくまは、同じような悩みを持っていた子に対しては、そういう記述題などの同じ下線部の問いで

     「きみなら、これ、どういう記号選択の問題にする?」
     「ここは記述だけれど、記号選択の問題につくりかえてみなよ」

     というように、ちょっとした「国語の設問作り」などさせてやりました。誤りの選択肢を考えさせる、というのも記号選択対策にもなります。国語が本来得意な子にはこういうクリエイティブな時間もつくってやってほしいんですよね…

     最後はやや蛇足となりましたが、こんな感じでどうでしょうか。
     何か追加質問があればどうぞ。

  6. 【2302638】 投稿者: しろくま  (ID:yt/gLodHtuk) 投稿日時:2011年 10月 21日 19:14

    「うさぎの母」さま

     よかったですね。しろくまは前から申しているように、お勉強は苦行や修行ではない、と、思っているんです。もちろん、受験はある意味、子どもの未来をきめることだから真剣に取り組むべきことだと思います。
     でも、その「受験」そのもので子どものキャラクターや気持ちが損なわれることがあってはいけない、とも思います。両立できると思うんですよ。
     前向きな取り組み、気持ちよくお勉強できていく、でも、それを支える基礎的な学習をしていく(たいくつさやめんどくささも感じはさせながらも)ことは十分できると思うんです。

     さてさて、新聞のコラム、ということなんですが…
     昨今は、政治や経済ネタ、ちょっと辛口の批判やストレートな表現が多くて、ちょっとしろくまとしてはおもしろみを感じません。
     一言も政治家の悪口を書かずに政治を批判する
     一言も夢や希望を書かずに人々に夢と希望をあたえる

     そんな文章は、昨今の新聞や雑誌からは姿を消しました… むろんそんな悠長な手法では語れないほど昨今の経済・政治状況が悪いのかもしれませんが… 昔のコラムなどはそういうのがあったんですがね… 子どもの教材にできないコラムは一流じゃないっ な~んて、しろくまなんぞがえらそうに言えるものではまっったくないのですが、正直、最近の新聞のコラムは「入試問題」にしにくいところがあるかもしれません。

     昔のコラム集、文庫本になっていますよ。「天声人語」など昔のものも出ています。70年代のものや80年代前半のものは、おもしろみがありました。(個人的には深代さんのものが好きでした。)そういうものを利用してもよいかもです。

     うわ~ その文章は、しろくまも頭をかかえて、見たくないっ て、思ってしまいますね~
     しろくまなら読み流して、それ「で」何が言いたいの? というオチをいっしょうけんめい探しちゃいます。
     関西の子は、話に必ずオチを入れますし、相手の話にもオチを期待します。というか、オチがある前提で待ちかまえていて、オチが出た瞬間に、待ってましたとばかりにツッコミを入れます。
     オチがなくても、「オチないんかいっ!」というツッコミを入れて、こっちで勝手にオチつくってしまいますからね~

     こういう文章は何を言ってるんだろう、と、考えると失敗で、で、これだけ言うて、こいつはどんなオチにするんだ?? と、思いながら読み流していくほうが、あんがい「問題は解ける」ものです。
     読み流し、といっても、「意識した追跡」は必要です。

     こういう場合は

    ☆ 「は」という他と区別する副助詞に注目させる

     のです。

     一対「は」男女で異なる染色体
     それ以外の二三対「は」両方から染色体をもらうが
     遺伝子として発現するの「は」いずれか一本である。

     この文章では「は」はたくさん出てきますが、とりわけ他と区別することを強調しているもので、かつその他のものが明記されている部分をおさえていく、という追跡は問題をとくときには役立つ要素となります。

     なにやらややこしい数値や漢語表現が延々と続くなぁ、と、思ったら、他区別する副助詞「は」で、

    ☆ これはこうだがこれはこう

     と説明している部分だけを追跡していく、という「読み流し」をしておけば、問題を解いたりまとめたりする素材が浮かび上がる場合が多いです。(ただ、この文章は、後でどんなオチがあったんでしょう…)

     文法の判別のポイント講座は、ちょっと後日がんばって用意してみます。直前講座くらいになるかもですが…

     何か追加質問があればどうぞ。

  7. 【2302850】 投稿者: 崖っぷちの小学6年生保護者  (ID:n1/XQrxO6ds) 投稿日時:2011年 10月 21日 22:50

    しろくま様へ

    洛南を目指している「崖っぷちの小学6年生保護者」です。
    アドバイスありがとうございました。
    感謝申し上げます。
    さて、追加の質問ですが、
    ①洛南国語の類似校はどこになるのでしょうか?
    お薦め類似校を是非とも教えてください。
    実は、洛南国語の過去問について、1日入試年度以降分をやりつくしてしまいました。
    塾では20年分をストックしているようで、毎週金曜日に実施していただいている1対1の個別指導で洛南国語Bをやっているとのことです。
    また洛南国語の得点率ですか、大体45~50%のあたりをうろうろしております。
    ちなみに算数は60%、理科は75~80%、社会が70%です。
     
    また、塾で指導されております“洛南や類似校を、制限時間マイナス5分で解く訓練を積む” の狙いは、「時間がなく追い詰められた状況に慣れるため。慣れてくれば自然に得点力が高まります」とのことでした。
    しかし、この方法で1ヶ月ほど頑張っておりますが、ぜんぜん得点力は上がらず、むしろ雑に解く癖が付いてしまったように思います。
    しろくまさんにアドバイスいただいたとおり、設問の一部分に注目させてから本文を読み始める作戦で試してみます。
     
    さらに追加の質問なのですが、
    ②うちの子は洛南算数でケアレスミスが多く、単純な計算ミスが原因で、解法が思いついても正解にたどり着けないことがあります。
    余白の使い方など、本人なりに試行錯誤しているようですが、必ず些細なミスで失点します。
    本人によると「国語と同じく問題量が多く、とにかく最後までたどり着こうと必死。見直しの時間もなく、どたばたと解き散らかしている」とのことです。
    洛星や大阪星光は、じっくりと解けるため高得点を取れております。
    洛南算数で「わかる問題は必ずマルを取る」には、具体的にどのような訓練をつめばよいのでしょうか?
    うちの子は、通過算流水算などの速度、場合の数、濃度などは大好き。立体図形、切断はほどほど。しかし始めの大問1の計算が苦手です。(計算の工夫が思いつかず、力技でやろうとして時間を大きくロスしてしまい、せっかく解いてもミスしているという状態です)
     
    アドバイスをお願いします。

  8. 【2303351】 投稿者: 牛車のごとし、クニャ息子  (ID:HGvxoRXZgYI) 投稿日時:2011年 10月 22日 14:37

    しろくまさんへ


    しろくまさんもお忙しいのに、混乱してとはいえ、あいまいな書き込みを前回してしまいました。
    昨日、模試の結果を踏まえ、塾で懇談をしていただきました。
    模試の敗因は、「致命的な速度」でした。
    国語の先生曰く、「立会をしていましたが、大問(1)を解き終わった段階で残り15分ありませんでした。こちらがいらいらしました。」


    その他も同様でした。
    「程度の差こそあれ、やはり遅すぎるんです。」
    「彼は、好きなように取り組みたいんですよ。」
    「でも、じっくりと問題に取り組み、理解が深いのが、彼の良さです。実際取り組んだ問題の正解率は高い。
    今はまだ塾でも、取り立てて急がしてやらせていないんです。
    しかし、例年、12月ごろには、みんな過去問はやり遂げれるようになりますから、大丈夫ですよ。」と言われました。
    その言葉に胡坐をかいて安心とはいきませんが、なんとか気持ちを取り直して、頭を整理し残り少ない日数をどう過ごすか、考えてみました。


    ■ 8月下旬から始めた早朝学習を辞めることにしました。
      確実に読解のスピードがおち、計算問題の正解率が下がっています。疲れがたまってきているのかもしれません。
    ■ 塾でやった模試を時間制限なく解いてみた上で、しろくまさんのいう時間のレイアウトを一度やってみます。
    ■ なんといっても、のろまな息子ですし、過去問にも時間のレイアウトを実践するためにも、
      週間スケジュールの組み直しをしてみます。


    誰でもがされていることなのでしょうが、成績も少しずつ上がってきていて、何となくで きてしまい反省しきりです。
    本来でしたら、志望校対策のクラスも、クラス落ちで仕方ない偏差値なのですが、
    「決してついてこれなくなってきているわけではない。志望校も今まで通り狙っていきましょう。」と
    志望校相応のクラスに残留させていただくことになりました。

    それを救いに、なんとか2カ月がんばりたいと思います。
    しろくまさん、今の状況を少し冷静に振り返ってみましたが、アドバイスをよろしくお願いします。

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