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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【1973804】 投稿者: 三男  (ID:SOLZR06QKxg) 投稿日時:2011年 01月 09日 23:30

    しろくま様
    具体的アドバイス感謝します。
    現在の公開テストの国語はB4横の用紙に一行62文字、2行分が漢字問題。それ以外は文章で今日の公開は52行でした。二枚目の設問は二段にわかれています。
    見直しの時に拡大してみます。
    今日の内容は、キング牧師が初めて差別を受け、公民権運動への意識を高めていく幼年から少年時代の過程でした。
    愚息としては、興味のある文章だったようです。
    しかし、自己採点は7割ぐらいで本人がショックを受けていました。
    気持ちを述べた文で最もふさわしいものの選択で、「のみこめなかった」を飲み込めないと考え、呑み込めないという意味を知らず。
    悲しそうな目という意味になるように□に平仮名をの問題で悲しげな目ではなく、悲しみな目と解答。
    いそいそとの意味にふさわしい選択もひっそりとだと思ったようで。
    慣用句の肩をならべるを耳をならべると解答。

    しろくまさんがおっしゃる通り、色々な文章を丁寧にわからない語句は調べながら体験させていかないといけないと痛感しました。
    兄たちは大学生と高校生ですので、家族での会話は三男が入ってくる時はわかりやすい言葉にして、三男がいない時は大人の言葉を使用するのが自然となってしまっています。
    最近、兄たちの会話を遠くから聴いていて、それってどういう意味と聴いてくることも増えました。
    三男に合わせる会話ではなく、三男が理解できない用語が出てくれば、三男が調べるなり、聴いてくるような環境にしてみようかなあと思いますがいかがでしょうか?
    今回の公開テストの算数と理科の自己採点は満点近くです。よく考えれば、算数や理科が好きになったのも、兄たちも算数と理科が好きだったこともあり、家族でワイワイと難問を解いていた中に入っていたことも影響があるのかも知れません。
    国語の問題を解くことが楽しいと感じる教材はないでしょうか?
    三男は、やっと国語の宿題を嫌がらずするようになり、見直しは悔し涙をながしながらも、正解の理由を理解しようとしています。
    長男も次男も中学受験の為に勉強したこと、中学受験をしたことは、とても良かったと思っているようで、三男には中学受験で辛かったことを話すことはなく、有意義であった話をしてくれます。
    三男が中学受験の年は、長男は就活の年、次男は大学入試の年と重なります。
    家族みんなで協力しあいながら、また、楽しみながら迎えたいと思っています。

  2. 【1973995】 投稿者: しろくま  (ID:jvKbiZbpcNo) 投稿日時:2011年 01月 10日 09:31

    「三男」さま

     みくに出版、というところから『電話帳』が発売されています。『電話帳』とは過去問集のギョーカイ用語で、いろいろな学校の入試問題が集められ、電話帳のように分厚くなっているからです。
     関東圏のものが多くとりあげられていますが、関西受験ですと塾で用いる「過去問」演習の際に「被る」ことが少ないと思うのでよいかと思います。

     また、現在、しろくまは、関東関西対比「同傾向異学校問題」リストを作成中です。

     基本的に塾の先生は、「過去問はまだしないでください」というのが小5末から小6初めにかけての通例です。塾で演習したり解説したりしてくださるからです。
     とはいえ、過去問のでき、内容、傾向は、受験生なら気になるところ… そこで、しろくまは、昔から、「他の学校で」、自分の受ける学校と「同傾向」の学校のものをよく紹介しました。

     設問がよく似ているもの、とりあげられる問題文がよく似ているもの、などなど、いろいろあります。

     しろくまは、昔は、男子中と女子中で、同傾向異学校問題を集めました。こうすると、まず、過去問被りはありません。この場に関東の方もご訪問くださるようになって、いろいろお話をすすめていくうちに、「こりゃあ、関西と関東の同傾向異学校問題を集めてリスト化すれば、関西の人も関東の人も、塾での過去問被りを避けて、しかも演習量を増やすことができるんじゃないか?!」と閃いて、ちょっととりかかっています。
     所用で関東におもむいた際、本屋さんをたずねて、関東の私立の入試問題をごっそり購入し、今、いろいろ解いて「楽しんで」おります。また、近々、発表いたしますね。

     さて、余計な話を付加してしまいました。

     この『電話帳』の活用方法は2種類あります。

     一つは「入試問題読書」です。

     入試にとりあげられる文章は、むろんその学校の国語の先生がチョイスされるもので、「お、よい文章だな」「是非、読んで欲しいな」と思われたからこそ出題されています。
     いわばその本のエッセンス… 入試問題を読むのも、立派な読書になっています。とくに読書嫌いな子は、短いし、よい場面だけのくりぬきなので読書の世界に入門しやすいわけです。
     実際、国語の問題演習を通じて読書を始めた子もおられます。

     読書が好き、でも国語の点数につながらない、という子も実際います。読書が好きでも、それが「特定の興味」に限定された読書だとすると、入試の問題を解くことができる文章にも限りが出てきます。
     読書に大切な視点は「濫読」です。いろいろな文章(場合によっては、興味がない範囲やお話)にあたることが大切なんですよね。
     その点、入試問題演習をすることは、じつは「濫読」でもあります。ほんとうなら本屋さんで手にとることなど一生無い文章に出会える機会が与えられるわけです。

     『電話帳』には、出典が記されている場合があります。入試問題は学校によって出典明記の学校とそうでない学校がありますが、過去問集ではほぼ間違いなく紹介されています。
     あらかじめ、それらの本をこっそり購入されて、そういう本専用の本棚を作ってしまうのです。

     前に「子どもは本棚の背表紙をみて育つ」という話をしました。大人の、お兄さんやお父さんの部屋にある、むずかしそーな本に、興味をもって、ふと、手にとってパラパラっと、めくるところから読書が始まる場合もあります。

     入試問題を解いていて、本の出典が書いてある… へぇ~ こんな話か… 続きはどんなだろう… 他の部分も読んでみたいな… と、ふと、思ったときに、本棚をみると同じ本がある! あ、これやん! と、手に取らない少年少女はおりますまい。

     読書しろっ これを読めっ

     と、せまっても、まずまちがいなく子どもは読みませんし、読んだとしても、そんな「読書」は身に付きません… 読書嫌い、国語苦手を量産するばかり…

     ちょっとした工夫で、国語が楽しくなるんですよ。中学入試のお勉強を否定的にとらえる方も多く、デメリットばかりが強調されるかもですが、少なくとも国語に関してのメリットは、確実に「読書の幅」を広げてくれる「きっかけ」を提供してくれます。ならば、それを最大限に活用するのも大切なこと…

     「三男」さまのお子さんは、文字通り、三男でいらっしゃって、お兄さんがおられるわけですから、こういう「環境」はフルに活用できるわけです。

     さて、『電話帳』の活用の二つ目は「1文章1問題演習」です。

     すべての設問を解かせる必要はありません。今日は「心情説明題」だけやろう~ 今日は「指示語の問題」だけやろう~ 今日は「理由説明題」やろう~ と、一つの文章から一つの設問だけ選んで解いていく、ということです。

     パターン認識の機会を増やせますよね。算数は「旅人算」のときは、「旅人算」ばかりをします。「流水算」のときは「流水算」ばかり… でも、国語って、「心情説明題」だけ、「理由説明題」だけ、「指示語」だけ、とは、あまりやりません。こういうパターン認識学習の欠落が「中学入試の国語学習」の欠点なんです。

     三つ目は、しろくまの定番、「模範解答からの逆流法」の使用です。

     記述ができない、記号選択が苦手… やりなさいっ 考えなさいっ どーしてこんなのわからないのっ と、叫んでも、できないもんはできないし、わからんもんはわからんのです。

     だったら、最初から解答教えるんですよ。「この問題の答えはこれよ」「この問題の模範解答はこう書いてあるよ」と、示すのです。その上で

     「どうして作成者はこういう解答にしたのか」「なぜ、こっちではなく、これが答えになるのか」その理由となる部分、そういうことがわかる手がかりの部分を探しながら読んでいこうよ。こっちじゃなく、こっちになる理由を考えて、お母さんに教えてよ、と、やっていく方法です。

     模範解答からの逆流法は、ふだんの復習テストにも活用できます。子どもたちも保護者も、国語の復習テストなんか答えをおぼえてしまったら意味無いじゃんっ と、思われる場合があります。そうなんですよ。だったら、それを逆手にとるんです。
     家で、解くときに、先に模範解答をみてから、問題を読んでいって、そうなる理由の場所に線を引く、そうなる理由を説明させる、という学習に切り替えるのです。
     そうすれば時間の短縮になるだけでなく、答えがどうしてそうなるかを考えた読みをしたことになり、答えを知ると同時に、理解ができるている、ということになります。

     京都の糸商にはおもしろい言葉が伝承されています。

     「丁稚には最上の絹を触らせろ」

     です。初心者だから、新人だから、かんたんなもの、とりあつかいやすいものに触れさせる、ではなく、最初からホンモノに触れさせていくのだ、という「教育法」です。
     「言葉の学習」は、こういう側面を一部取り入れるのがよいのです。

     お兄さんやお父さんお母さんの会話にどんどん入りこませていくのですよ。難しい表現、言い回しに接しさせて、本人からそれに接近させて、こちらからおりていく必要はありません。
     いまの環境を最大限に生かせてやってくださいな。

     

  3. 【1974057】 投稿者: すず  (ID:FTgOLi72D6w) 投稿日時:2011年 01月 10日 10:39

    しろくまさま

    いつもお世話になっております。

    昨日、娘が人生初の受験で1月併願校にトライして参りましたが、

    某大学を東京会場として行われたこともあり、今まで受けてきた会場との

    広さの違いも手伝って、すっかりあがってしまい、惨敗でした・・。

    本人も「問題を見たとたん(特に算数)、全部が全くわからないように思えてしまい、

    一度深呼吸を繰り返して、挑みなおした」と申しておりましたが、

    主人が算数の問題に記された本人の筆跡をみるに、点数は殆どありませんでした・・・。

    しろくまさまが以前おっしゃっておられた「適度な緊張は頭の回転を良くして、

    かえっていい効果をもたらす」事を本人に伝えましたが、さすがに親子共に

    意気消沈です・・。

    (ダメダメな私は、受験生にタブーな暴言を吐きまくってしまいました・・猛省です。)

    もともとが大した成績でもないうえに、あがって頭が真っ白になってしまうようでは、

    なすすべが見当たりません。

    主人は、普段の習得が完全でないから、自信がなく、あがった時に手も足もでなくなると

    申しますが、本番まで残りわずか、何かアドバイス頂戴できませんでしょうか?

    駆け込み寺のように、しろくまさまにおすがりして申し訳ありません。

    よろしくお願いいたします。

  4. 【1974176】 投稿者: 過去最低  (ID:VEZjlEz47aM) 投稿日時:2011年 01月 10日 12:57

    すずさま
    横レス失礼します。
    家も、前受の前日の夜お休みコールを頂いた後、布団に入った後、娘が震えだし大泣きしました。
    どうしても落ち着かずに塾に電話した所、泣く続ける娘に15分以上講師がいろいろお話して頂けなんとか最終的には落ちついて寝る事が出来ました。
    入試当日の朝は、元気だったのですが、現地でミニ講義を受けている時にまた、震えだして最後には泣いてしまいました。
    何とか、泣きやんだ状態で、会場入りしましたが・・・
    子供は、やはり緊張して怖かったみたいです。
    家も「適度な緊張は頭の回転を良くして、 かえっていい効果をもたらす」と言う言葉は子供にずっと言っていましたが駄目でした。
    入試の翌日、コース担当の講師、塾の教室スタッフ全員に、娘の話が伝達されていたみたいで、朝塾に行けばみんなから色々声をかけて貰ったみたいです。
    昨日は、公開テストだった為通常授業の国語の担当をされていた講師とも20分程度お話してきましたが・・・お話をしている間に子供も少しずつ和やかになって
    最後にはすっきりした表情になっていたので・・・家庭でのサポートはしろくまさんのアドバイスを参考に対策して、子供のフォローは塾にある程度任せるのも
    よいかなと思います。
    親には、第二志望校で経験出来て良かったと言われました。
    塾で家の子供にかかわるスタッフはみんな情報を知っているので、当日迄サポートすると言われました。
    親が出来るのは、おどおどしない事と健康管理だけみたいです(悲しいでが、事実かな)
    一応、子供のいない所で、本命校以外の押さえ校の準備等のアドバイスは塾の講師より頂きました。

    子供に、講師が言われていた言葉で印象に残ったのが、いつもママに怒られて怖いでしょう。ママに勝てたら合格出来ると何度も子供に言っていました。

    親がしっかりしていないので、テストが終わった後子供にはお疲れ様しか言わないようにしました。
    子供から話をいっぱい聞くと親が不安になってしまうので・・・
    私が、子供に聞いた言葉は全く手が付けれなかった単元の問題は出なかっただけ聞きました。
    子供が大泣きした日の結果が多分本日位に郵送で届くと思いますが・・・
    子供は、きちんと解いてきた言っているので、封筒を開封するのは、入試が終わった後にします。(入学手続きが何とか間に合うので)
    お互い子供に動揺を与えないように頑張りましょう。

  5. 【1974410】 投稿者: とど  (ID:nTw1jaLNWuY) 投稿日時:2011年 01月 10日 17:08

    しろくまさま

    国語について質問させていただきました、「とど」です。
    おっしゃるように、改良型国語、でがんばってみます。
    本当にあと少し、親としては、がんばる子供の幸せを願って応援するしかありません。

    この掲示板は、いつも参考にさせていただいています。
    関係者様はじめ、みなさまに感謝します。
    ありがとうございます!

  6. 【1974572】 投稿者: 三男  (ID:SOLZR06QKxg) 投稿日時:2011年 01月 10日 20:21

    しろくま様
    親として、家族として、三男に何ができるのか見通しを頂きありがとうございます。
    塾テキストや模試の文章問題を私自身が読むのを楽しみにしています。親の私だけ楽しんでいてはいけませんね。
    紹介して頂いたみくに出版の過去問題集(国語)をAmazonで注文しました。
    三男が一度だけ、いつものジャンルと違う本を図書室で借りてきたことがあり、ビックリして聞くと、浜学園国語テキストにあった話の前後が知りたくてと返答。私はそのチャンスを逃していたんですね。
    入試問題読書ですね。出典も確認し、読書の幅を広げるしかけをしていきます。
    確かに算数にはパターン学習があるのに国語にパターン認識学習が欠落しているという視点は、新鮮で、その通りと納得しました。
    一文章一問題をしていきます。
    模範解答からの逆流法でのポイントのなぜ正解なのか、なぜ違うのかの理由を本人に考えさせることを今まで私が説明していました。三男にクイズを解くように考えさせてみたいと思います。
    しろくま様が作成中の同傾向異学校問題は楽しみです。
    今後とも、よろしくお願いします。

  7. 【1974581】 投稿者: しろくま  (ID:xmgyFsbZi9g) 投稿日時:2011年 01月 10日 20:32

    「すず」さま

     「適度な」ではなく、「極度な」緊張に陥ってしまったんですね。

     大学会場など、学校の教室とは違う環境などに置かれると、もちろん何とも無い子もいますが、緊張しやすい子などはふだんの力を出しにくくなりますよね。

     前にも申しましたように、緊張、いわゆる「あがる」という現象そのものを消すことはできません。緊張とは同居したまま受験する、というのがフツーです。
     問題は、「極度」を「適度」に、「適度」をさらに「快適」な緊張に移行できれば入試での強みになります。

     まず、前日や試験会場に行くまで、「だまったまま」という状態にはさせないようにしてやってください。また、季節的にどうしても寒くなりますが、「頭寒足熱」という言葉がありますように、足の裏に張るような「カイロ」ありませんかね?
     女の子の場合は、座ったときにおしりが温まるようなちょっと大きいめのカイロ、ないでしょうか。フツーのカイロでもよいので、座ったときに尾てい骨近くを温められるようにカイロをしくのもよいのです。
     寒さは緊張を増幅させます。

     さて、「だまったまま」がいけないと申しました。こちらから、緊張してはいけないよ、だいじょうぶよ、と、声をかけるのではなく、何か、たわいもない話題で、試験会場までは色々おしゃべりさせましょう。まっったく入試に関係無い話でもよいのですよ。
     試験がすんだ後、おいしいケーキ屋さんに行こうね、とか、帰りにちょっとお買い物に行きましょう、とか…

    ☆ 足の裏とおしりをあたためる
    ☆ 試験前は、本人に話をさせる、あるいは、本人が話せるようにもっていく

     ということをしましょう。

     一時限目が、「算数」だったのですか? 比較的、国語から始まる学校が多いのですが、算数が苦手な子だと、緊張状態になると、不思議なもので感覚が研ぎ澄まされてしまって、自分の苦手な問題や初めてみる問題ばかりが目につく、という現象に陥ります。
     「はじめっ」の合図や、チャイムやベルなどで開始、と、なるのですが、周囲がいっせいにバッと答案用紙をひっくり返す音を聞いて、すっかり舞い上がる、という子もいます。申しましたように、緊張状態だと、感覚がするどいので、そういう「圧倒されるようなスピード感が伝わる」音に、のみこまれる、という子、いるんですよね。

     「チャイムが鳴ったら、誰よりも速く、裏返っている答案を表にしろっ」

     と、指示していた算数科の講師がいました。「のりおくれるなっ のりおくれると飲み込まれるぞっ」と、意識を前に向ける、ということで緊張を勢いにかえる、ということをアドバイスしていたヤツもいます。ただ、これは、ちょっと男の子のときですよね。
     しろくまは、逆に、試験場で起こることをあらかじめ説明しておいてやりました。

     「チャイムが鳴ったらすごいで。みんながバッと答案めくる音が聞こえてさっ ガリガリガリガリっ て、計算始めるんよ。おもしろいでぇ~ そんなあわてんでもよいのにすごい勢いでみんな解き始めるんよ。きみはゆっくり答案めくって、あえて一番最後の問題から前のほうにどんな問題が出ているか見ていってごらん。」

     一番最後の問題を確認させるのは女の子の場合、案外、重要なのです。

     緊張すると、独特の心理状態になります。フツーなら変だ、と、思うこともそうならないんですよね。けっこう毎年起こるのが

     「問題がもう無いと思った」

     という事件です。問題用紙が冊子になっていて、後ろのほうにいくと、レイアウトの都合上、片面残してその裏に問題がある場合があるんです。なのに、もうない、これで終わり、と、思う…
     そんなん解答欄みたら最後に解答欄が余るから気がつくやろっ と、思うでしょう? そうはならないんですよ、これが…

     問題もう無いのになんで解答欄あるんやろう… 予備か何かかな…

     って、ほんとにほんとにそんなふうに考えちゃう子、いるんですよ。ふだんならぜっったいにそんなことは思わないのに、緊張していると、そんなことすら判断できなくなるんです。これは実話ですよ。しかも毎年毎年、誰かがする…

     大阪のある私立の女子中の校長先生と懇意にしていたので、緊張でそんなことになる子、いるんですよ~ と、伝えたら、

     「わかります。最後の解答欄をきれいに白紙にしている子、何人かいるようですね。」

     と、おっしゃっていました。

     「片面、白紙になってまだ裏に問題がある場合は、その白紙のところに『まだ裏に問題があります』って書いておいてくれませんかねぇ~」

     と、話したら、「あ、それ、名案ですね。そうします。」となって、以来、そういう注意書きが記入されるようになったんですよ。(これも実話です。)

     こういう話も、本人に伝えてやってください。え~ そんなことしないもんっ と、笑い話にしてしまって、話せるようにしておけば、本人はもうそんな失敗はしないでしょうから。

    ☆ 1問目から解き始めなくてもよい

     ということも、念入りに伝えておいてください。まわりにのまれる子は、

     男子の場合は、勢いよく、自分がまっさきに勢いにつっこんでいくイメージで、
     女子の場合は、あえて、まわりの子とは違う順番でする、

     ということがよいかもしれません。

     前に「女の子はみんなと同じに安心する」と申しましたが、それが裏目に出るんですよね。

     わたしは緊張していて、みんなは緊張していない(と、思いこむ)
     みんなはこんなに勢いよくしているのに、わたしだけが取り残されてしまった(と、思いこむ)

     ですから、あえて、最初から、あなたはみんなと違うように始めなさいね、ということを伝えておいてもよいわけです。

    ☆ 仲の良い友達数人といっしょに試験会場に行く

     これは、実は、入試の朝の注意の一つ、「試験会場に行くのに友達と待ち合わせしない」ということに反するのですが…

     緊張するね、あなたはどう? 私は平気。えー、わたしなんか緊張して寝られなかったわっ

     みたいな会話を通じて、気持ちが和んでいく、というのも女の子の場合はあります。

    ☆ 一度緊張した入試を経験すると、次からは緩和する

     ということもあります。

    ☆ 入試の朝、激励に来ている講師とできるだけ話をする(前もって声かけを講師にお願いしておく)

     これは「過去最低」さまの、良きアドバイスにある方法ですよね。

     よーーくお考え下さい。入試のその日にたどりつけたのは、本人だけの力ではありません。お母さんや家族の力だけではありません。また、塾の先生の力だけでもありません。
     みんなみんな、トータルで、その子の入試を支えてきて、その日を迎えることができたんですよ。だから、最後も、みーーーんな、入試に関わってきた人、全員登場してもらいましょうよ。みーーんなの力で入試に向き合えるようにすればよいんですよ。
     ぜーんぶぜーんぶ使うんです。

     陶芸家の沈寿官さんってご存知ですか? 先代の沈寿官さんが子どものときの話です。戦時中、空襲があって敵の爆撃を受けるかも知れないから、窯に火を入れられない、でも、どーしても、火入れをしなければならない…
     そのとき、もう強行して火入れをしようか、と、なったとき、お父さん(先々代)は、あわてるなっ もうすぐ雲が出てきて雨になる、そうすれば敵機からはみえなくなる、そのときをまって火入れをするんだっ
     と、なったそうです。そうして雲が出て、雨が降り、その中で窯に火入れをした、という話をされていました。そうしてみんなで力を合わせて作品を焼き上げることに成功した後、先々代が

     いいか、戦うときは、人の力も、自然の力も、時間も、みーーんなすべてを味方につけて戦うんだ

     と、いわれたそうです。

     お子さんを支えているのはお母さんだけではありませんよ。みんな色々な人がお子さんを支えてきました。最後の最後に遠慮は無用です。みんなの力にたよって甘えましょうよ。
     塾の講師は、「過去最低」さまの話にあるように、事情を伝えれば、いくらでもお手伝いしてくれます。もちろん、しろくまもできるかぎりご協力しますからね。もう手がない、とは、けっしてあきらめないように…

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【1974726】 投稿者: 播州在住  (ID:68GblFspROs) 投稿日時:2011年 01月 10日 22:42

    しろくま様
    数週間前、出願変更について相談させていただいたものです。
    第2志望に出願し、おかげさまで無事合格をいただくことが出来ました。統一日の受験はせず、第2志望校に進学致します。
    第1志望校には、今でも母子ともに一抹の未練があります…けれど、しろくま様がずっとおっしゃっておられる「受かった学校が適正校」この言葉、多分正しいのだと思います。一抹の未練よりも、4月からの進学を楽しみにする気持ちの方が大きいです。
    偶然からこのスレッドを見つけ、毎日読んでいました。皆様、私よりもずっとしっかりした方ばかりで、なのにいろいろと悩んでおられて、悩んでいるのはうちだけじゃないと、支えにさせていただいていました。
    6年生の保護者の皆様、あと少しで桜が咲きます。子どもさんだけでなく保護者の皆様も、お体ご自愛の上、受験日をお迎え下さい。
    しろくま様には、心からの感謝を…本当に、ありがとうございました。

    横ですが「過去最低」様
    1月上旬には、おそらく同じ学校を受験したのだと思います(笑)。学校までの道々、旗を持った塾の先生が数メートルおきに立っているし、9時過ぎからは何度も「エイエイオー!」の声は聞こえるし、お嬢さんでなくても雰囲気に呑まれるかと思います。15日に受験する学校は、自然豊かな良い学校ですね。春は桜が、秋は紅葉が綺麗です。近くにある、学業成就で有名な神社も、桜と紅葉がとても綺麗ですよ。学校からは1時間近く歩かなくてはいけませんが、子どもさんに「受かったらハイキングがてら歩いて、桜を見に行こう」と誘ってみてはいかがでしょう?

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