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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2358560】 投稿者: しろくま  (ID:ZiYJ02LhgSY) 投稿日時:2011年 12月 16日 17:20

    「来年受験生の母」さま

     申しましたように、もうこの時期は、過去問の傾向に特化した「訓練」をして参りましょう。

     おっしゃるABの二択正誤は、私立の大学入試でもよく出るものです。

     しろくまの後輩の、演説がうまい社会科講師は、

     「正誤問題は対比でまとめておくこと」

     ということを徹底していました。そりゃそうですよね、正誤問題って、基本的に「いじわる」です。いじわるっていうのは、問題に関しては、「まぎらわしいこと」を問う、ということですよね。
     彼は、人物史に関しては対比表をまとめさせていました。

     織田信長と豊臣秀吉

     それぞれの業績を並べて、入れ替えたら正誤問題作れますよね? そういう発想らしいのです。

    A 織田信長は、大阪に天守閣を持つ城をつくった。
    B 豊臣秀吉は、比叡山延暦寺を焼き討ちした。

     みたいなものです。本来、秀吉の業績を別人のものにしておく。でも、あまりに時代が遠い人物だと、すぐに間違いだってわかってしまう。

    A 織田信長は蘇我入鹿を倒した。
    B 豊臣秀吉は鎌倉に幕府を開いた。

     こんな設問、まず入試には出ないでしょう? 近くの紛らわしい人との正誤。

     そう考えると、小学校の教科書の「人物」は、わりと「対比」されて出ていますよね。

     紫式部・清少納言
     足利義満・足利義政
     
     など、そうですよね。

    ☆ 同じ時代、近い時代の人物の「対照表」をつくってまとめておく

     単に「虫食い」学習だと、どうしても、(   )のことばかりに気をとられてしまう…

     どうでしょう、教科書に出てくる人物など対比でまとめておく、という整理をさせておくのは正誤問題対策としては有効だと思います。

     何か追加質問があればどうぞ。

  2. 【2358570】 投稿者: しろくま  (ID:ZiYJ02LhgSY) 投稿日時:2011年 12月 16日 17:30

    「ラストスパート」さま

     まさにそこの部分が突破口です。

     「模試では偏差値40」でも、「過去問ではぎりぎり6割」

     申しましたように、模試と実際の入試は違うのです。とくにお通いの塾の「看板校」でない場合は、得点できない、という子もよく出てきますし、模試と受験校の「形質」がまったく違う、というところもほんとうにたくさんあります。

     模試はあくまでも「模擬」試験。模試ができるから優秀なのではけっしてないのです。

     過去問は、何年分くらい集められますか? 塾の先生にお願いして、できるだけたくさん集めてもらってください。

     過去問で、お子さんが失点している問いをお教えいただけますか? 何年の何番、という形でもかまいませんし、ざっくり物語文がだめ、説明文がだめ、記号選択が苦手などなど、あくまでも「過去問」でお教えください。
     この時期からの最後のおいあげで、「ぎりぎり」6割の調整は十分できます。「ぎりぎり」とれている、ということは同志社香里の過去問の「形質」に慣れていない、というところで、ほんとうな7割とれる力はあるはずですよ。
     語句系をしっかり得点できている、というのなら、きっとまじめに言われたことに取り組めてきたお子さんだと思うんです。
     傾向に合わないことをさせると、そういう性格のお子さんは、「まちがった方向に」「まじめに進んでしまいます」からね。
     もう、国語の模試の見直しなんてしなくてもよいですから、過去問をちょっと流してみてください。

     何か追加質問があればどうぞ。

  3. 【2358724】 投稿者: しろくま  (ID:RGagTqD0itE) 投稿日時:2011年 12月 16日 20:40

    「しのむく」さま

     11月の模試で成果が出てよかったですね。むろん、そこからまた変動も出てきますし、これからは調整期間と考えてじっくり作戦を練りましょうか。

     まず、12月の模試は要点検です。どうでしょう、解答をみて、ああそうか、と、わかるものでしたでしょうか。
     12月の模試になりますと、通常の模試より難度が高い場合もありますし、お通いの塾によっては、その塾の看板校の最難関に対応したものになっている場合もあります。
     間違えたところは、すぐに算数の講師にみてもらって

     ああ、ここはできていなくてもよいです
     いや、この問題は星光では絶対解けていないと困ります

     という分類をしてもらってください。

     ここまでは「易問流し」で、うまく基礎的な部分の固め直しができてきたと思います。
     そこで、「一部」難問チャレンジに持ち込んでいきたいところですが…

     算数20年の赤本を手に入れられたんですね? では、その20年分をタテ割でずっと解いていく、ということを「易問流し」と並行して参りましょうか。

     星光の平面図形は大問1中、小問3くらいで毎年構成されています。たとえば、平面図形だけを20年通す、というように、テーマをきめて18年分通しておく、という作戦がよいのではないでしょうか。

     算数が得意な子は、どんどん解いていけばよいのですが、苦手な子は、「速さ」ばかり18年分、「××算」ばかり18年分、というテーマをしぼったタテ割演習を続けるのが効果的です。
     2年分残したのは、これらは最後、入試の一週間前くらいにどこかで「通し」でやってみる、というものにするためです。

     だいたい、同じようなところで算数などはひっかかり始めていませんか? そのあたりをみつけた上で、その分野を念入りに、ということが大切です。

     ただ、「易問流し」あわせてやってください。

    ☆ 入試は「勢い」と「流れ」が大切

     なんですよ。調子が出てきたな、というときは少々雑でも前に進める、そうして、あまりできない分野、苦手な分野ばかりをやらせず、「すらすら解ける」「作業的な処理」の問題を、どんどん流していく、という訓練も必要ですからね。
     とくに一日の終わりは「すらすら解けた」「たくさんできた」という達成感で終わらせてやることも大切です。
     難問で始めて易問で閉じる、という方法が子どものやる気を持続できますからね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  4. 【2358743】 投稿者: しろくま  (ID:RGagTqD0itE) 投稿日時:2011年 12月 16日 21:04

    「とまと」さま

     ジーニアス、という塾は、しろくまも存じております。最近、この塾を知る機会があって、そこでの国語の指導の方法の話を伺ったことがあるんです。
     わりと、しろくまの好きなご指導をなさっている塾で、筑駒の入試問題との相性は良いと思います。ただ、小6あたりから急にその方法を取り入れてできる、というご指導ではなく、やはり小4あたりから取り組まれてうまくいく、というような感じがしております。

     どなたかがしろくまをご紹介してくださったみたいなのですが…

     実は、しろくまは、20数年前まで関西の塾で講師をしていて、もう現在は引退して、のんびり暮らしているんです。
     たまたま、偶然、ネットで調べものをしていてこの掲示板を知ったんです。で、自分の昔の経験から投稿したことがきっかけになって、ずいぶん長居をさせてもらっております。

     ここに投稿したことを出版なさっては、ということも言われたことがあるんですが、まったくその気はありません。もう引退して20年以上もたち、塾などつくって再度指導しよう、などというつもりもないんですよ。お金をとって指導する、なんて芸当はもうできませんし、するつもりもまったくありません。

     前にもこういう話をさせてもらいました。

     若いお母さんたちが、料理の話をしていて、「うまくオムレツが作れないの」と困っているときに、昔、ホテルでコックをしていたやつが近所に引っ越してきていて、「こうすればうまくできますよ」とおせっかいにも話に割り込んできた、みたいなもんなんです。

     経験でお話しできること、もっているものはすべて出し切るつもりです。しろくまをつかんでふってくだされば、ガラクタも転がり落ちるかもしれませんが、何か役立つことが出てくるかもです。どうかお気軽にお声かけくださいな。

     さて、幸い、「外の人」さまが、「しろくまさんのまとめブログ」というものを作ってくださっています。しろくまの意思をよくくんでくださり、いままでの投稿をまとめてくださっています。
     そこに「低学年向け」の話や、国語の勉強方法などが掲載されていますから、是非、ごらんになってください。

     何か追加質問があればどうぞ。 

  5. 【2358784】 投稿者: しろくま  (ID:RGagTqD0itE) 投稿日時:2011年 12月 16日 21:48

    「あかくま」さま

     なかなか難しく、色々な要素が絡むことなので、これは悩まれるところですね。こういう場合は、まずはあたりまえの話から入って、だんだんまとめて参りましょうか。しろくまと色々問答していると、自然と頭も整理されていきますよ。
     あせらず、ゆっくり考えていきましょうね。

    1.面倒見のよい学校を考えているとのことですが…

     A校、B校の「面倒見の良さ」の質的な差異はありますか。面倒見がよい、といっても色々な種類がありますよね。宿題が多い、課題がある、小テストも多い、時間数も多い、というハード面のものもあれば、できない子のフォローがある、指導がいきとどいている、というようなソフト面のものもあります。
     親子でイメージしている面倒見が違う場合もあります。この2校間に、どのような差があるか、それとも同じなのか…

    2.通うことになった場合の距離はどうですか?

     一方か遠くて、一方が近い… 良い学校なら距離と通学時間は関係ない、ということも言えなくはないのですが、実際、6年間、と、なると、1時間通学の差がありますと、後々ボディーブローのようにきいてくる場合もあります。学校の面倒見の良さとはまた別に、本人がどこか塾や予備校の季節講習に参加したいと言い出す場合もありますし、模試なども受ける場合もあります。通学ルート上に、習い事などがあると学習生活面でのロスも軽減できます。

    3.受験教科についてですが…

     A校もB校も4教科だが、A校はプレテストのみ、算国の2教科試験だった、ということですか? 

     基礎的な問題、ということですが、出題傾向というのに差がある場合があります。たとえば理科は、暗記分野が多く出るか、物理化学系が多いか、また実験系の出題があるかないか、なども大切なポイントです。

     「量」の傾向も重要です。少ない問題数でじっくり取り組ませる学校もあれば、数量が多く、テキパキと解いていく、ということを要求されるところもあります。

     基礎的な出題、というのも、出題方法によって子どもの得点を左右します。

     「広く浅く」の出題か、「せまく深く」の出題か、というところです。この場合の深く、は、難問、というのではなく、ある特定の分野が量的に多く出題されていないか、というところです。
     両校の過去問を教科別に解いてみられて、お子さんの感想をよく聞いてもらいたいところです。理科に特徴的な差異がみつかるケースも多いので。

    4.お勉強面以外の学校の差異はありますか?

     クラブ活動などの有無、修学旅行や遠足、学校行事など、また、体育や音楽の学校の取り組みの「本気」度など、わりと微細に調べておいたほうが後から後悔しないケースがありますよ。
     昔のことなのですが、ある学校が、体育に「鉄棒」があって、わりと厳しくご指導する、ということがありました。鉄棒が大嫌いで、学校やめることにはなりませんでしたが、中学の間、登校拒否的なくらいになったことがあって、卒業後に、トラウマだった、という話をきいたことがあるんです。
     ちょっと特殊な例ですが、ABともに本人も気に入っていて、差異がない、という場合は、そういうところもよく調べておいたほうがよいともいえます。

    5.お通いの塾からはどちらの実績が多いですか(いま、ご指導されている個別の先生の経験として)?

     ある意味、すごい話ですが、いまご指導を受けている個別指導の先生が、教えやすいほうの学校、その先生からみて、お子さんが取り組みやすいほうの問題を出すのが、どちらの学校なのか、という部分が、ギリギリの場合、合否を決することがあります。
     「こういう問題を出す学校だと、この子にはなかなか難しいし、ちょっと残りの期間で伸ばしにくい出題がありますね」という感想が出てくる場合もあるんですよ。

     「ぶっちゃけ、残りの期間で先生が教えやすい、この子が得点積み上げやすい学校はどっちですか?」

     という、ストレートな質問をしてみるのもアリですよ。もちろん、その前提は、どちらの学校になってもよい、というのがむろんあるわけですが…

     入試は、合計点数で判定されます。また、難のときは誰にとっても難、易のときは誰にとっても易、なんです。また、社会や理科は、易問の場合のほうが得意・不得意に「差」が出ている、というのが入試の実際です。
     算数・理科が得意な子で、算数・国語ができない場合は、社会と理科が簡単な出題の学校のほうが大きく得点できる場合が多いんですよ。社会が難しいから、社会が得意な子が有利、というのは、実際の入試では、ちょっと違うところなんです。このあたりも注意したいところですね。

     何か追加質問があればどうぞ。

  6. 【2359063】 投稿者: 長男、ファイト!  (ID:639BIagBfNA) 投稿日時:2011年 12月 17日 03:16

    しろくま さま

    1ヶ月前に、開明の理科と社会の対策をアドバイスいただいた者です。
    その後、暗記は何とか進めております。

    今回は、国語について教えていただきたいことがあります。

    開明の過去問は1次前期、1次後期など合わせて、4科7回分を解きました。
    理数コースでさえ、まだ合格最低点に達しておりません。
    最終目標はスーパー理数コースの8割ですが、まずは、理数コースの7割を得点せねばなりません。


    社会と理科の得点率は、初めのころ4割程度だったのが、最近は6~7割とれそうな感じになってきました。
    算数は、4割のときもありましたが、平均的に6割取れそうな感じです。
    国語も、同様に平均では6割です。でも、できるときとできないときの差が大きいのです。


    平成21年1次前期で81点が取れました。でも、一番最近にやった平成19年1次後期の国語は、100点中42点でした。


    このように、国語の得点に波があるのは普段の公開テストなどでも同様です。もともと文章を読むのは好きな子ですし、過去に塾の公開テストで偏差値60を取ったこともありますが、6年になってからは偏差値40くらいを頻繁に取ってくるようになりました。もう国語は苦手なんだなと思っていたら、先週末の公開テストは偏差値56でした。でもそれは、本当の実力とは思えず、今のところ入試でも4割しか期待できません。

    本人は物語文を好みますが、正解率でいうと物語文でも同程度です。
    記号選択問題も記述問題も、同様に間違います。


    しろくまさんに教えていただいた「指示語」と「逆説語」に注意するようには言っていますが、いまだになかなか線を引きません。線を引けというと、大事ではないところまで引きまくって、余計に読みにくくなります。

    この時期にきて、この状態で、まず何ができるでしょうか?

    冬休みの自習時間も有効に使いたいですし、やるべきことは何か、テストの解答用紙を並べて4科全ての先生に聞きたいところですが、その資料をまとめるには時間がかかりそうで間に合うか不安です。

    私自身の話で恐縮ですが、私は要領が悪く、初めから完璧を求めてしまって、なかなか一歩目が踏み出せないタイプです。今、社会と理科のまとめノートを作っていますが、それも初めは全分野をうまくまとめようとしたために、着手にも数ヶ月かかりました。

    欲張らず、まずは社会の地理の中の「工業」だけでもまとめてあげようと思って始めたら、次から次へと関連するところをまとめているうちに、地理のほとんどをまとめられました。一ヶ月前なのにやるべきことかどうかわかりませんが、間違いなおしをする際に子供もすらすらとできるようになって地理の勉強を毛嫌いしなくなりました。

    次は理科の生物分野をまとめているところです。でも、一日中やっていてもなかなか進みません。もっと早くから・・・と思うことも度々ですが、冬休みに役立てばいいと思ってやっています。


    話は国語から離れてしまいましたが、国語に関して、日々の学習で何から着手すればいいのかがわかりません。

    国語の宿題は、間違いなおしに時間がかかるし、量よりも質を重視し、塾の宿題は半分くらいしかしていません。本当は、塾の宿題や授業や冬期講習はなくしたいくらいです。過去問ばかりをじっくりやりたいと思いつつ、中途半端に減らした宿題でもこなすのに必死です。

    国語を克服しなければ、開明の合格は危ういので、まずは国語の先生に面談をお願いできるよう、冬休みまでには準備をしなければいけないなと思ってはいます。

    しろくまさんにテストのひとつひとつを見ていただくことはできませんが、この時期に及んで国語が克服できない親子へのアドバイスをお願いできますでしょうか。

    「外の人のまとめブログ」は読ませていただいていますが、私共にピッタリの対処法はどれでしょうか。お忙しいとは存じますが、どうかよろしくお願いいたします。

  7. 【2359110】 投稿者: しろくま  (ID:lb4Lv0VWEeA) 投稿日時:2011年 12月 17日 08:02

    「長男、ファイト!」さま

     国語というのは、読書が好きだから、解ける、というものではありません。読書好き、と、国語で点数がとれる、という「間」に、いくつかの要素が必要で、それによって、「国語ができる」ということになります。
     もっと極端なことを申しますと、読書が苦手、嫌いでも、国語の点数がとれる、という子、ほんとにいますよ。
     読書をしなければならない、という発想を捨ててもよいくらいです。

     前にも申しましたが、「入試問題」を解くことも、十分、読書になる、ということです。塾の勉強ばかりしていて読書が身に付かないっ と、ご批判される小学校の先生も昔はおられましたが、こと、国語の読書量に関しては、中学受験の勉強している子のほうが「読んでいる」量は、絶対に多いですし、しろくまとしては、年齢が上がれば、一冊じっくり、ということをしてほしいですが、小学生や中学生のうちは、短くてもよいから色々な種類のものを読んで欲しい、と、思っています。
     そうすると、中学入試のお勉強では、短く、そうしてふだんなら本人が読みもしない分野のものにたくさん接していきます。多種多様な物語、考え方に接していく、なんて、たいへんよいことだと思っています。

     ただ、ここに「問題を解く」ということが挟まると、読書が好きな子、本が好きな子の「読み方」と、得点を出す子の読み方、というのに「差」が出てきます。

     お子さんの場合、2つの要素が物語文と説明文に表現されているような気がします。

     説明文に関しては「国語が苦手かな」と思っていてもある程度点数はとれる
     物語文に関しては「読むのが好き」なのにその割には得点には結びついていない

     前者は点数をとるための読み方になりつつあるのに、後者は点数になるための読み方になっていない、ということです。

     物語文が、「好き」な子だと、開明中でチョイスされている物語文は、けっこうおもしろい、と、思って、「中に入った読み方」をしているんだと思います。お子さんに、開明の国語の物語、どう? と、きくと、なかなかおもしろい話、他の部分も読んでみたい、と、いう答えがかえってくるかもしれません。
     そうでなくても、この話、どうなるのかな… と、思わせるようなものが選択されているときもあります。
     (比較的、若手の女性の国語の先生が作問されているのかな、というようなチョイスと問題です。)

     映画など、作品に入り込んで観る人、いますよね。でも、その一方で、カメラワークとか演出とか、この脚本すげ~ と、思いながら映画を観る人、いますよね。国語のテストで点数とれるのは、確実に後者の人なんですよ。
     同じ作品で、それぞれ作品を楽しんで、それぞれに感動はするんですけれど、前者は「よかったからあなたも観てっ」という感想で、後者は、何がどうすごいか語ってくれる、というパターンですね。

     読書が好きな少年少女で、国語で点数とれない、という子に、しろくまはおもしろい話をしたことがあります。

     おまえら、設問を「読書」したことある?
     え?? それどういう意味ですか?

     と、きょとんとなりますよね。

     この作者は、どんな問題出しているかな、て、設問を読書するんだよ。おもしろいよ。学校の先生によって、問題の出し方色々だから。

     と、過去問集の「電話帳」をみせながら、

     この学校はさ、空欄に接続語を入れる問題から入って、漢字の書き取りがあるやろ、で、理由の説明題と心情説明があって、で、最後にあらすじをまとめるみたいな記述があるやろ。模試にそっくり。
     でもこの学校なんか、物語文しかないし、理由説明と心情説明ばっかり。下線部みてごらん、なかなか、よいところ問うてくるやろ?

     と、話をしました。

     一度、色々な学校の設問、読書してごらん。

     という話です。本文読むのに、設問「読む」子って、あまりいないんですよね。

     開明の国語の問題も、ざっと本人に見せて、問い方などに目をむけさせてやってください。ああ、こういうことを問うんだな、という「視点」を持って、物語文を読む、ということをしてほしいんですよね。

     ちょっと視線がウロウロしてしまうかもですが、物語文を読みながら、下線部にあたるたびに、その下線部についての設問を「読み」、「考えなくてもよいから」次に読み進めていく、というやり方をしてみてください。
     ちょっとのことですが、「考えなくてもよいから」と言うても、無意識の下で、どういうことだろう、と、思って必ず子どもは読みます。
     平成23年の場合、下線部②の「僕は唇をかんだ」というところまで読んだら問4を「読む」んですよ。

     僕の心情を45字以内で答えなさい。

     あ、このときの気持ちを問うんだな、こんな問題なんだ、あとで考えよう、と、思って読む、ということです。

     と、すると、直後の心情説明が、入ってきやすくなります。

     物語文は、基本的に、時系列順で進んでいきます。

    ☆ 「私」型の物語文の、突然の「私」(主人公)の行為は、「後」で心情を細く説明する

     という原則があります。

     「突然の」というのがポイントで、本文に「私はその言葉を聞いて」などなく、突然、行為描写が出る場合です。

     「新一、こっちむけ、こっちむかんか」
     僕はこの言葉をきいて唇をかんだ

     ではなく

     「新一、こっちむけ、こっちむかんか」
     僕は唇をかんだ

     となっていますよね。「物語文」の効果としては、いちいち「つなぎ」の解説なしに、行為をあらわし、その理由を後から説明して心情の変化を際立たせる「技法」です。

     もっとも効果的なこの手法の例は太宰治の『走れメロス』ですよね。

     メロスは激怒した。

     で、始まります。見事なオープニングですよね。読み手をひき込みます。あの話が、この冒頭でなければ、多くの青少年に読まれなかった気がします。

     物語文が好きな子は、一読してから、よりも、下線部に読みあたるこどに、設問をみて、「とくに考えずに」次に読み進める、というように「設問も含めて読書させる」ということをしていく、ということをさせてみてください。

     説明文は、開明の場合は、しろくま手順、文末「~のだ」が理由の解き明かし、ということをふまえると答えが導きやすいものになっていますよ。
     まとめブログでは、「記述白紙少年少女のための」を読ませてやってください。

     ほんとにしろくまが、お子さんの模試をみて、記述の添削なんかしてやれればよいのですが… 昨年の「近・中・標」があれば、「しろくまといっしょに近・中・標を」も利用してもらえるとは思うのですが…

     何か追加質問があればどうぞ。

  8. 【2359514】 投稿者: 晴れ  (ID:RK3SAjrJEpI) 投稿日時:2011年 12月 17日 15:59

    しろくまさま

    お忙しいのに恐れ入ります。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    小学校4年、男子。
    小学校2年に2月より大手塾に入塾をしました。
    当時の偏差値は32.0
    目標は、大学附属。関西第一または、同志社香里を目指して頑張ってきました。

    1年間は30台の偏差値でしたが、
    ここ半年で偏差値が伸び、
    現在過去3回のテストは52から54です(4教科の総合)

    塾から頂いた80%合格確率の偏差値が関西第一が45、同志社香里も44です。

    実は子供が通っている校舎は2クラスしかなく、
    50で偏差値を区切るため息子は上のクラスに在籍をしております。

    塾の先生の話によりますと、上のクラスの男子が志望している学校は、東大寺、清風南海、星光、西大和、
    女子は、神戸女学院、四天王寺だそうです。

    次男は中高一貫校には行きたくないときっぱり話しており、
    クラブ活動は毎日やりたし、、もう受験はしたくないと話しており
    大学付属を希望しております。
    関西第一も同志社香里も両方気に入っており
    どちらかを第一志望にするときっぱり言っております。

    次男はサッカーが大好きで、現在も週に2回サッカーをしており
    2月からは週に4回に増やす予定です。
    (サッカーは週に6回あるのですが、現在は塾と日にちがぶつかって通えない為
    週に2回しか通っておりません。
    2月より塾とぶつかる日にちが少なくなるため、週に4回通うことができます)

    現在在籍をしているクラスは宿題が多く、子供はへとへとになっており
    疲れ切っていて朝食が食べられずにそのまま学校に行く状態が多くなりました。

    私も主人も、次男を難関校に入れたいと思っておらず、子供が望んでいる
    大学附属に入れたいと考えております。
    難関校を受験しないのであれば、上のクラスにいる必要はないと思い、
    塾に上記のことを説明をして、クラスを下げるようにお願いをしました。

    ところが先生は、まだ4年生、今から志望校を決めるのはよくありませんし、
    これから、志望校が変わるかのせいもある。
    これからさらに伸びる可能性がある。
    また、同志社香里は、難問もあるので、上のクラスに在籍をしたほうがいい。
    塾で配布している資料はあくまでも80%の可能性なので、
    100%合格するためにも難問は解いておいた方がいい。
    偏差値に合わないクラスに在籍をするのは本人のためにもよくない、
    下のクラスに下げることによって逆に合格できなくなってしまう可能性があります。
    合格できなくなっていいのですか?このままの方がいいんですよとおっしゃられて、
    このまま在籍をしております。

    私自身納得できず、塾に対して不信感が募っております。
    子供のためではなく、塾の実績を少しでもあげたいために
    上のクラスに在籍をするようにいっているのではないだろうか?
    上のクラスにこのままいればだんだんプライドも出てきて
    志望校変更するように持っていこうとしているのではないか?と
    疑問に思えてなりません。

    次男はとても自分の意見をしっかり持っている子供であり、
    また、夢も持っているために附属以外は絶対に嫌だと申しております。
    今後志望校が難関校に変わることはありえません。

    宿題に追われて、疲れ切っている息子を見ていて
    私は下のクラスに下げて、もう少しのんびりさせたいのですが
    (勉強勉強と宿題に追われるのではなく、せめて朝食が食べられるぐらい余裕を持った
    生活がしたいと思っております)
    私の考えは間違っているのでしょうか?
    このまま上のクラスにいたほうがいいのでしょうか?


    お忙しいところ申し訳ありません。
    どうぞよろしくお願いいたします。、

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