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【1928539】しろくまさんにアドバイスを頂きたい人は集まりましょう。パート6

投稿者: 初手天元   (ID:iTQCbYqzDik) 投稿日時:2010年 11月 22日 08:36

しろくまさま

パート5が容量オーバー気味の様子ですので、新スレを立てさせて頂きます。
出しゃばり、どうかお許しください。
いつもお忙しい中、親身で適切なアドバイスを下さるしろくまさまに
心から感謝申し上げますと共に、今後とも
中学受験に悩む保護者達に御助力下さいますよう
よろしくお願い申し上げます。



相談者の方々に

このスレでの御相談に対するしろくまさまのアドバイスは
外部ブログに掲載されます。
不都合をお感じの方は、その旨明記くださいますよう。



イヌイットさま 外の人さま

とても控え目でいらっしゃいますが、しろくまスレをこっそり支える
善意の協力者でいらっしゃると思っております。
いつもありがとうございます。

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  1. 【2005956】 投稿者: しろくま  (ID:Lk6PMuWywoc) 投稿日時:2011年 02月 05日 06:49

    「ピスタチオ」さま

     社会の選択、というのは、シンプルに考えるととことんシンプルなんですが、深く考えると、とことん深く考え込んでしまう問題ですよね…
     これは昔から変わりません。

     学校、学校の先生、塾、塾の講師… それぞれほんとうに色々な考え方でそれぞれの制度を進めておられます。

     3教科校だからって、社会を疎かに考えられているわけではありません。兵庫県のある私立の先生とお話ししたときは

     「社会は、中に入ってから、うちのやり方でしっかりやらせます。」

     実際、その3教科校の生徒は、べつに共通1次試験で世界史や地理、日本史の点数が低いわけではありませんでした。

     だからって、4教科校の先生は、入学してくる子たちの社会を期待して中で手抜きをしようと企んでおられるわけでもありません。

     「社会はたいせつな教養です。しっかり勉強して入学されてきたお子さんは、中に入ってから伸びます」

     う~ん… こう言われると、社会って大切か、と、思っちゃいますよね。
     でも、しろくまの教え子で、3教科校に行った子が教養つけなかった、とは思いません…

     医学部に行かれた方なら明白におわかりかと思いますが、あんだけ勉強した数学を使う機会はまずありません。むしろ、暗記暗記暗記… ある私立の社会の先生なんか、「社会が得意で暗記が好きなヤツのほうが、医学部入ったら楽かもですよ」と上段まじりにお話しになっていました。

     塾も、どこの中学を「冠」にしているか、で、はっきりと考え方が違いますよね。

     この点はシンプルに

     「3教科校を受けるなら社会は不要です。」

     灘コースでは、「社会なんかすんなぁ!!」と叫んでいた講師、いましたよ。(しろくまが若いころの時代は、東大寺を併願する、ということが兵庫県ではありませんでした。西大和もまだ存在すら知られていませんでした。)

     兵庫県の場合は、女子はほとんど社会がありましたから、「4教科は女子」がふつーで、社会特訓には女子しかいませんでした。

     この点はシンプルに

     「4教科校を受けるなら社会は必要です。」

     ただ、しろくまの時代は5年生からスタートでした。前にも申しましたが、5年から始めて、べつにそれで社会で得点できない、という子はいませんでした。苦手、というのはむろんあります。でも、じゃあその子が小4や小3から社会をやって、点数とれるようになったか、というと、おそらくそうはならなかったと思うんです…

     ここがポイントで、「社会が好き」ならば、べつに小5から始められても、なーんにも問題はないと思います。

     苦手… というより、社会の場合は「好き」「嫌い」が大きいんだと思います。
     社会の取り組みを早期からする意義があるとするなら、それは「嫌い」が「好き」になる機会を早くに設定できる、ということで、「嫌いで苦手」なら、やってもやっても抜けていく、という現象になる場合が多いと思います。

     実際、私立中に合格した子でも、入試がすんだら頭から消滅! という子いました。社会が好きな子にしたら「消滅なんかありえんやろ、なんか残ってるやろ?」となりそうですが、ほんとにマジで「はぁ? なーんも残ってない。あはは」と素の顔で言ってのける子いましたから。

     シンプルに割り切れる入試設定ならばよいのですが、昨今はそういいきませんよね。

     第1志望は3教科、でも第2志望は4教科…
     併願校は社会がある。でも本命校は社会がない…
     アラカルト受験で、3でも4でも選択できる、どっちにしよう…

     受験生を配慮して学校が用意した制度が、余計に受験生の悩みを深めてしまっている…

     まずは、頭を真っ白にしてみて、お子さんに行かせたい、お子さんが行きたい志望校にまっすぐ向き合ってみてください。

     しろくまが何度も申し上げることですが、社会を減らすから楽になるのでは絶対にありません。

    ☆ 何かを減らすことは何かを増やすこと
    ☆ 何かを増やすことは何かを減らすこと

     3教科にすればとうぜん3教科を深く勉強することになりますし、それぞれの学習時間も増えなくては意味がありません。
     4教科にすればとうぜん1教科増えた分、他の教科の学習時間を減らすことになっていきます。

     社会の知識が、説明文などで役立つことは否定しません。とくに社会で出てくる「用語」は論説文でも出てきますからね。
     むろんやっていて「損」はありません。でも、社会を選択しなくても、たとえば池上さんのニュースをわかりやすく説明してくれるような番組やNHKの子どもニュースなどでも、それは十分補えますよね… 社会特訓の選択によってそれを補う、という必要性はありません。

     まずは、小5から社会を選択し、本人の好き嫌い、実際の得点、他教科への圧迫感など、よく測定されてみてはどうでしょうか。社会の時間を算数の復習にまわせたら… と、思われる局面も出てくる場合もあります。

     ある中学の社会の先生はこんな話もされていました。

     社会の難しい問題を出すでしょう? すると分布は、平均点にぐっと集まるんです。簡単な問題を出すでしょう? すると分布は2つの山ができるんです。
     どういうことかわかりますか? 社会が得意な子は社会の問題が難しいと有利だ、と、考えるのは間違えているんです。簡単な問題のほうが社会の得意な子と苦手な子の差が出るんですよ。

     これはかなりナットクしました。

     学校(の問題)によって、社会で差が出るところと出ないところがあります。
     一般化して、「社会で差は出ません」という考え方には少し注意が必要です。

    ☆ 社会が難しい学校は3教科で勝負がつく、社会が簡単な学校は、社会が得意な子に有利

     こういう視点も加味してみてください。

     求められている回答になっていないかもしれませんね。すいません。追加質問していただいてさらに整理したいと思うのですが…

  2. 【2006468】 投稿者: 第一志望校同じだったかも・・・  (ID:zVLixqvC/Jo) 投稿日時:2011年 02月 05日 14:32

    いつ咲くサクラ様
    家の娘の場合、第一志望校が駄目だったと分かった時、すべての結果は見ないで公立中学に行くと言いました。(入試が終わるまで、岡山の学校の結果は見ない約束をしていました)親が結果を見て、締切ぎりぎりまで親と塾の先生で娘を説得しましたが、娘の出した結論は公立中学に行くでした。
    娘が公立中学に行くと決めた日から、親の私は高校受験の情報集めをして、分かった事を全て娘に教えた結果、娘は目標をする学校(2校とも偏差値70超えています)を2か所決めました。
    今は、娘と一緒に目標とする学校に合格するためには、どうすれば良いか考え中です。
    多分、息子さんも家の娘と同じで本人なりに精一杯頑張られたのではないかなと思います。よって、本命校以外の受かっている学校に行くと言うことは考えれなかったのでは思いますよ。

  3. 【2006754】 投稿者: ピスタチオ  (ID:LXtnEy96WjM) 投稿日時:2011年 02月 05日 18:20

    しろくま様

    ご多忙中、早々にお返事ありがとうございました。

    そうですね、確かに社会もやってみなければわからないですよね。
    4年生までの学校の授業では社会よりは理数のほうが好きと言っていますが、
    最近ニュースを一緒に見るようになってから、やれ民主党だの口蹄疫だの口にするようになりましたし
    歴史をはじめたら、それにのめり込むかもかもしれませんし……

    転塾を検討している先は、国算理は必須でOPとして社会か理科の強化(W理科)の選択です。
    更に教室長の先生の話では成績上位クラスの子は社会選択が少ないとのこと。(灘特は別に設定されています。)
    星光、西大和あたりを目指すのなら3科に絞ったほうがというようなことも言われていました。


    息子はN研の特進に半年通いましたが、思っていたより成績も安定しその中で上位一桁にはいつも位置していました。
    (4年生全体で70名くらいの規模の教室です。)
    ただそれは2週間毎に必須の復習テストのみの成績で、月1回の総合力を見る公開模試は
    1月に一度だけ受けましたがボロボロでした。

    転塾時に上位クラスに入れたら悩めば良いことなのでしょうが、
    社会も受講させたいし、そうすると逆に理科では差が出てしまうのでしょうから……

    転塾自体もまだ決められず、この件でも今後ご相談させていただくと思います。
    まとまりのない文章で申し訳ありません。
    よろしくお願い致します。

  4. 【2007130】 投稿者: マリン  (ID:kzRJV5qqiYs) 投稿日時:2011年 02月 05日 23:04

    しろくまさん

    つたない私のレスからも 言葉にしていない気持ちまでも読み取っていただいて
    本当にありがとうございます。
    どうしてそんなことまで伝わってしまうのだろう・・・と不思議なほどです。

    来年お子さんが受験されるという保護者の方も、たくさんご覧になっていると思います。
    去年の私は、国語が苦手で、指示語の指示内容すらまーったくわからない娘に
    焦り、いらいらし、不安で、とても悩んでいました。
    そんなとき、ちょうど一年前に受験を終了されたみなさまの
    国語がちゃんと上がったよ!というたくさんのご報告に背中を押され
    勇気を出して、しろくまさんにアドバイスをお願いすることができました。

    「わからなくてあたりまえ。指示内容をさらっと言ってあげて進めていいんですよ。」
    と言ってもらった、このアドバイスのおかげで、自信を持って一歩進めたんです。
    はたして、アドバイスどおり、娘はだんだんと自分でわかるようになってくれました。
    4年生の時のテキストから最初は手取り足取りで、5年、6年生の分まで全部解きなおし、
    最後は近中もすべて自分で解きました。

    大丈夫、国語だって間に合いました!

    もし、私のように、国語は間に合わないかもと不安になっていらっしゃるかたが見ていらしたら
    そうお伝えしたかったのです。

    件の塾の代表者の方は、今は専ら経営の方をされていて授業はされていらっしゃいません・・。
    そもそも現役時代も国語担当ではありません。片田舎ではまだまだこんな塾も多いのかと思います。
    なぜ、そんな塾に通わせたのかという疑問を持たれる方もいらしゃるかもしれませんが
    選択肢がないのです。
    幸い、娘は塾でよい好敵手に恵まれ、切磋琢磨し
    担任の先生も、一生懸命こどもたちと向き合って下さいました。
    (国語の勉強法についての具体的なアドバイスは頂けませんでしたが)
    そして、中学受験には(我が家には)ペースメーカーが必要でした。

    このような事情に一切触れず、しろくまさんにご相談させていただき
    なんで塾の担任の先生に相談しないかな・・と思われても仕方のない書き方でしたのに
    しろくまさんはただただ優しく、そして的確なアドバイスを下さいました。
    感謝してもしきれません。

    これから、娘には「あれもこれも」いろんな体験を楽しんでもらいたいと思います。
    ありがとうございました!
    蛇足になってしまったかと思います。しろくまさん、こちらのレスにご返信は結構ですので
    どうぞ他の方へアドバイスをお願いいたします。

  5. 【2008080】 投稿者: 通りすがり  (ID:68GblFspROs) 投稿日時:2011年 02月 06日 17:32

    横ですが、第一志望校同じだったかも様

    公立中学に在学中の子どもがいます。うちの中学生はごく平凡な中学生で、過酷な勉強をしてまで私立受験をするなんてとんでもない、友達と一緒に地元中学に進学し、地元の高校に進学したいというタイプですが、同級生には何人か、中学受験を経て公立中学に進学した子どもさんがおられます。

    行きたかった私立ではないけれど、中学校で良い友達に囲まれ、その子のペースで勉強し、公立トップ校を目指している子もいます。
    また、別の校区の小学校ではとても優秀だったけれど第1希望の中学に受からず、周囲から好奇の目で見られてしまい、校区の中学校に進学するのが嫌で息子の中学校に越境入学した子もいます。

    しろくま様も繰り返して仰っておられますが、新しい環境でまっさらな気持ちで頑張る事の出来る状況…お嬢さんが前向きな気持ちで無心に頑張れる状況で、中学校の勉強に励んでいただきたいとお祈りいたします。

    同じ3年間でも、小4~小6の3年間と、中1~中3の3年間は全く違います。身体も子どもから大人に成長しますし、精神面でも変化します。息子とは小学校から一緒だった子が、些細なきっかけで不登校になったり、妙に暗い顔をするようになった例もいくつかあります。公立トップ校(第1希望同じだったかも様流に言えば「偏差値70越えの学校」)は、実は成績さえ良ければ受かるものではない事はご存知ですか?小テスト、定期テスト、提出物全てキチンと出来ていないと内申点が取れません。真面目な女の子だとこの点は有利ですが、どこかでつまづけばとことんまでつまづいてしまうのが女の子の怖い所…。また、校区によっては(例えば神戸の文教地区のように)とても教育熱心なご家庭が多い場合、よその中学校では5の内申点が取れる成績でもその中学校では4の内申しか取れず、結果的に公立トップ校を受験できない事もあるそうです。

    12歳の時に決めた目標を、3年間保ち続けて初志貫徹すれば天晴れ。
    万が一、初志貫徹できなくても、娘さんのペースで後悔のないよう勉強出来れば天晴れ。
    お母様自身が、12歳の時の決意に振り回されませんよう、その後の娘さんの変化に対応しながら、娘さんの成長にもっともふさわしい環境を作ってあげて下さい。

    教育には素人の人間が、偉そうな言い方をしてしまい、申し訳ありません。スレ汚し、大変失礼致しました。

  6. 【2008108】 投稿者: しろくま  (ID:Vwj/9MRxkQ6) 投稿日時:2011年 02月 06日 17:57

    ~そして、また、入試が始まる~ ① 中学入試の「社会」の話 (その1)

     また、新しい学年が始まります。新しい「始まり」は希望もありますが、ちょっとした不安もありますよね。
     これから何回かにわけて、「ちょっとした不安」の話をしていきたいと思います。

     最初のシリーズは「社会」のお話を…

     なんで「社会」の話を? と、お思いになられるかもですが、やはり、中学入試においては「社会」は特別な存在になりますよね。
     だって、3教科校と4教科校があって、あたりまえですが3教科なら社会は不要になる(最近は算・国・社の選択もあって、しろくまは驚いていますがまだ多数派ではないですよね)…

     志望校を選ぶとき、校風やら子どもに合ったところを探した結果、1つは4教科校でもう1つは3教科… そんな場合、社会をどうするか悩みますよね。

     けっこう学校選択の「迷い」に「社会」をどうするか… というのは、現実的な悩みになります。

     第1志望校が3教科校だが、併願や第2志望校が4教科校である。でも、第1志望に偏差値はちょっと足りない… 3教科がんばらせたら届きそうだが、届かない場合、第2志望には「社会」が必要… 入試の直前に社会を急に始めても間に合わない…

     教科には「特性」が当然あります。

     算数は「継続的・発展的」特性が強い教科といえます。

     つまり、小1~小6までを、6段階に分類し、小3の算数が小1よりも簡単なことは、まずありません。また、小3の算数ができないのに小6の算数が解けるわけがありません。
     ですから、学習を継続的に進めなくてはなりませんし、発達段階に合わせてやるべき内容を深化していく必要があります。

     ですから、算数は少しでもよいから毎日、あるレベルをクリアしたら次の段階へ(基本→応用→発展)、と、学習していく、というのが受験算数の常態です。
     
     社会はどうでしょう… まず、3教科である、と、考えてもよいですよね。

     「歴史」「地理」「公民」

     現行の教育制度では、小5で「地理」、小6で「歴史・公民」の学習を行うことになっています。検定教科書は小5も小6も上下巻の2冊。つまり、小5と小6で計4冊の教材を仕上げていくことになります。

     では、小3や小4の内容は、入試には出ないのか? そんなことはありません。

     ひとことで申し上げますと、小3・小4は「地域」に関する学習をします。

     「自分たちの住んでいる身近な地域」

     どうでしょう。過去問をみられると、「大阪に関するもの」「京都に関するもの」「神戸に関するもの」など、けっこう地域性の高い問題ありますよね。何もその学校がその地域にあるから出す、のではなく、「学習指導要領」に沿った「適切な」出題なんです。
     関東の学校でもこれは同様で、東京都に住んでいないとわからないような問題も出ています。「関西からの記念受験を退けるためだっ」と説明される場合もありますがそうではありません。

     その「自分たちの住んでいる身近な地域」を「何で」問うのか、というと

     「飲料水・電気・ガス・廃棄物処理」
     「災害」
     「伝統的な地場産業」

     の、3つの分野が入試ではよく出されます。

     「伝統的な工業などの地場産業の盛んな地域と地形から見て特色ある地域を含めて取り上げること」
     「我が国や外国には国旗があることを理解させ、それを尊重する態度を育てるように配慮すること」
     「『具体的事例』については、地域の開発、教育、文化、産業の発展に尽くした先人の中から取り上げるものとする」

     と、小3・小4の指導要領には明記されおり、各自治体では私立に関しても、入試問題にこれらに沿った「格別の配慮」を求めているところも実際にあります。(助成金などの問題もあり、著しく指導要領を逸脱した入試を出すことを私立は自粛している場合もあるんです。)
     え? なんでこんな人物が入試で出るの? 塾でも習ったことがなーい! というものは、たいてい、この「範囲」から出題されているものなのです。国旗なんかが出題されることもあるでしょう? こういう理由があるからです。

     さて、最初に申し上げた「教科の特性」ですが…

     社会は、「段階的」ですが「継続的」「発展的」ではない、という側面があります。
     だって、「地域社会」→「地理」→「歴史・公民」は、「段階」ですがスパイラルではないですよね。入試も小5で習ったものをストレートに出しますし、小3・小4の内容もストレートに出します。小5も地理、小6も地理、という学習ならば、学年が進むにつれて難度が高まりますがそうではないんです。

     算数は2階建て、3階建ての建物です。一階から二階、三階、と「登っていく」高層ビルで、一階なしに二階へは進めません。小6の算数は、背後をふりかえって「算数の発達史」を眺めることができる教科特性です。小6まで塾で算数を鍛えてきた少年少女に、ためしに小3の問題解かせてください。めっっちゃかんたんに感じるでしょう?

     でも、社会は、一階に3つの部屋があるんですよ。小6で歴史がめっちゃ得意でも、小5の地理はまっったくできません、という現象がフツーに起こります。

     中学入試終了組のみなさんで、中2くらいの方ならもうおわかりと思いますが、中1の数学や英語ができなくては中2の数学や英語はできません… 下から上に積み上げていく教科ですから…
     でも、歴史や地理は違うでしょう? 中間考査は縄文時代から古墳時代まででした、で、30点。期末考査は飛鳥時代から平安時代まで、これは100点… ありえますよね。地理も東アジアから東南アジアは勉強しなかったから40点だけど、南アジアからアフリカは80点、という具合に点数がとれます。

     だと、すると… たとえば、小5で地理を学ばなかった、としても、小6の歴史の得点が出ない、ということは無いわけです。(算数は、塾で小5の算数の勉強しないで、いきなり小6の算数をする、なんて、ちょっと無理ですよね…)

     塾は、目下のところ、2種類の方法をとっています。

    A 1つは「小5は地理」「小6は歴史・公民」

     という形をとっていて、小5で勉強しなかった人は、小6で別開講の「地理の講座」を積んで下さい、という方法。

    B もう1つは、「小5でも地理・歴史、小6でも地理・歴史」というスパイラル方式をとっている場合…

     まず、小3や小4の方で、社会をどうしようか… と、考えられている場合は、お通いの塾がA型かB型か、確認されておく必要が当然あります。(関東はほぼB。関西はAのところがけっこう残っています)

    (次回に続く)

  7. 【2009657】 投稿者: 頭痛  (ID:4O8YQktlg/U) 投稿日時:2011年 02月 07日 15:55

    小4息子のことでご相談があります。


    学校や塾の宿題をするときなのですが、
    甲高い声で歌いながら取り組みます。


    ひっきりなしに歌っています。
    そばに居てこちらが疲れてしまい、頭痛がしてくるのです。


    それでも機嫌よく勉強に取り込んでいるならほうっておいた方がいいでしょうか?


    それとも歌いながら、というのは集中していないからと考え、
    やめさせた方がいいでしょうか?

  8. 【2010096】 投稿者: しろくま  (ID:LnFHTEToaJk) 投稿日時:2011年 02月 07日 20:15

    「頭痛」さま

     そういうのは、じつはすべて「ながら学習」に分類できます。

     他にも、

     「独り言を言いながら勉強する」
     「解くときイスをキーコキーコさせながら勉強する」
     「びんぼうゆすりしながら勉強する」

     などなど…

     もちろん、ここに「歌いながら(鼻歌をうたいながら)」も含まれます。お子さんの場合は、それがちょっと過度に表現されていると思うんですよね。

     先に申しておきますと、これらは、実はそれほど悪いことではありません。

     たとえば、「独り言」というのは、あたかも「ひとりボケつっこみ」状態で、

     えーと、これはこうなって… あっ ちゃうやんけっ これはこうや! お、ところがこれは…

     と、声に出しながら進めていく、というパターンです。これはけっこう思考の整理に役立ちます。

     「イスをキーコキーコさせる」「びんぼうゆすりをする」… いずれもお行儀が悪いですよね。
     でも、昨今、北欧では、従来のイスをなくし、空気の入ったボールのようなものにポヨンポヨンさせながら授業を受けさせる、というのが取り入れられているところがあります。
     昔の人間のしろくまからみれば

     はぁ?! ふざけるなっ 背筋を伸ばして正しい姿勢っ

     と、怒りそうですが、そうすることによって、脳への血流をよくするそうです。
     お勉強で、頭を使い、イライラすると、それを緩和しようと、びんぼうゆすりをしたり、イスを前後に動かしたりする、ということを低学年ではついついやってしまうそうで、まぁ、いわば脳に血を送っているわけですよね。
     また、子どもにかぎらず、1つの空間に体をじっと止めておく、というのは基本的に動物は苦手らしく、動物園のくまのように、ウロウロする、というのはごく自然なことで、訓練などによって静止ができるようになるわけです。
     軽いストレスをどのような方法によって解消するか、ということが、人によって表現が変わるわけです。
     (学生が、シャーペンをくるくる回すことなども、そういう行為の一種らしく、一時よくみられましたよね。)

     ただ、しろくまは、前から申しますように

     「学習環境の同一化」

     ということを大切に考えています。

     「実際のテストでできないことはさせない」
     「実際のテストでできることはふだんでもさせる」

     ということです。

     歌をうたったり、イスをキーコキーコさせたり、びんぼうゆすりなどはできません。ふだんこの学習をしていて、模試などではこれができない、となると、ケアレスミスや集中力が欠けて、読み飛ばしなどをしてしまうのです。

     「どーもうちの子は本番でミスをする…」
     「家でやったらできるのに…」

     という原因の半分は、こういうところにあるんですよね。

     さりとて、急にそういうことを止めさせても、ストレスはたまるし、思考がにぶるし、ということになります。

     なので、二本立て、三本立て、の計画をしてほしいのです。

     まず、「難問じっくり」という時間は、「理解」「わかること」がまず大切ですから、「独り言」もあり、場合によっては「鼻歌まじり」でもかまいません。
     ですから、その点は、今までどーりでもよいではないでしょうか。

     しかし、「易問ながし」「問題演習」のときは、一定の間、時間制限下で、模試や本番と同じように、「静止・無言」の状態をつくっておく、ということも並行してするのです。

     もっというと、さらに志望校の入試時間がある教科が40分なら、1学習時間もふだんから40分にしておくのです。

     こういうように、学習時間と空間における「所作」に差をつけさせておく学習を取り入れてほしいのです。精神年齢が高くなると、「歌う」という行為から違う方向で、防衛機制ができるようになりますから、急に変更させるのではなく、まずは「今からやる計算問題10分間はじっとして無言でやるのよ、よーいどんっ」みたいにして「無言・静止」の空間と時間を組み入れてみましょう。

     何か追加質問があればどうぞ。

     

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